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生活2.0

インフルエンザにかかった。
外出もできず食材もなく、同居人の帰りは深夜。そこでネットスーパーを生まれて初めて利用してみた。

感動した。ありがたや…と拝みそうになった。

夕方インターネットで注文した生鮮食品を、誰かがていねいに包んで夜には持ってきてくれる。すごいことだ。
半端ない便利さと、それを支えて下さる人々のありがたさに、ちょっと涙が出そうになった。
それと同時に、私たちの生活はこんなにも変化しているのだなとひしひしと感じた。

そう、生活は変わった。
ネット通販はより細やかに迅速に、あらゆるものが手に入るようになった。家電はメチャメチャ高いけど、いろいろと自動化が当たり前になりつつある。冷凍食品もとてもおいしくなったし、カット野菜も便利。電子マネー等の普及で現金を下ろす回数も昔より減った。

これらはひとつの分野の技術進化だけではなし得ないことだ。生活が変わるということは、IT、物流、製造、農業、金融等々、様々な分野の技術や事業形態が網羅的に深層的に進化したということを現している。

生活というのはだれにとっても当たり前で地味な存在すぎて、時にはぞんざいに扱われてしまうけれど、でも変えようと思ったら何よりエネルギーが要る強大なものだ。

そう、生活は手ごわい。

誰もが等しく「生活」をしているけれど、その中身はあまりにも千差万別だ。
そして、傷付きやすくてもろく、少しの環境や状況の変化ではかなく崩れてしまうことさえある。
その逆に、長い長い習慣の上に成り立っている行動はあまりにも強固で、ほんの少しの変化さえ受け入れられず、変容は多大な反発を生むことすらある。

生活は手ごわい。
だからいい。
だからこそ、生活を変えることが今一番新しい。
生活2.0と言ったら陳腐だが、地味な毎日をアップデートすることが一番クールなのだとしたら、それってなかなか素敵な時代だな、と思う。

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インフルエンザにかかったおかげでnoteを始めることができました。まだアイディアに満たない日々の気づきを書き留めたいです。

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