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「とにかく、ありのままに、自分に正直に」書くこと

2018/2/6(水)ドトール

来月、二冊の写真実用書が出ることもあり、
ずっと、文章を書いている。

私はもともと、文章を書くのが、
とにかく、苦手だった。

子供のころ、夏休みの課題で、
いわゆる読書感想文が、出てましたよね。
あれ、苦痛だったな……。

高校を経て、一年間浪人したころに、
がらりと、変わったんです。

自分について、将来について、悩む時期ですよね。
私も、とにかく悩んでしまい、
いろんな本を読んで、救いを求めたり、
答えを探したり、してました。

そんななか、自分について、考えたことについて、
支離滅裂でもいいから、とにかく書くことによって、
カタルシスを得ていた感じでした、当時。

いま考えても、ものすごい書いていて、
(大学のころに、勉強してた心理学をベースとした持論を10万字ぐらい書いたものを、製本してた……)
でもそれは、いまみたいに、出版が決まってるわけでもなく、
誰かに見せるあてもなく、
というか、見せるなんて恥ずかしすぎて、
できなかった。

いまもどこかに封印されているのか、捨てたのか……。

そんななかで、気づけば、
文章を書くことが、苦じゃなくなりました。

楽しいのかはよく分からないけど、
とにかく、すらすら文章が書けるようになって、
それは単純に、書きまくったからだと思います。
やっぱり、どの世界でも、量大事。

いい文章を、とか、人に分かるように、
とかは、全く思ってなかったのですが、
「とにかく、ありのままに、自分に正直に」書くことだけを、心がけてました。

いや、自然とそうなってたのかも。

子供のころは、原稿用紙二枚分(800字)ですら、
この世の終わりのように、絶望していたところから、

とにかく書きまくりな浪人から大学時代を経て、

今またこうして、文章を書いています。

ただ、実はわたし、ちょっと前まで、
文章イップス状態だったんですよね。

書くことが、仕事になったとき、
人に分かりやすく表現することを考えたとき、
出版されることを考えたとき、
とても、窮屈に感じてしまったんですね。

私は、書くことだけを専門的な仕事にはできないなーって、思いました。

写真についてなら、いくらでも書けますが、
昔のように、

「とにかく、ありのままに、自分に正直に」書くこと
への心がけを思いだし始めてから、
気軽な気持ちになりました。

若いころの気持ちを思いだすことが、
最近の私のテーマだったりします。
(二周目の青春って、やつですね)

最終的に、人に伝わりやすくするのは、
編集の方に、任せればいい。

ひとりで書いてるのではなく、
本は、みんなで力を合わせて、書いてるのである。

気づけば当たり前のことなんですが、
だいぶ、気持ちが楽になって、
毎日、写真について、生活について、
いろいろ書けるようになってきました。

写真について、話す仕事、教える仕事が、
最近は多くて、
たいていの写真のことなら、準備なしで、
それなりに、話すことができます。

それは、話すことはその場限りのライブだから、
多少のムラ(熱弁になったり、ときに暴論になっても、そのテンションが伝わったりする)があっても、
よいんですよね。

じゃあ、書くときも、窮屈にならず、
多少間違ってても、自分が写真について熱く語るときの空気感を、なるべくそのままパッケージした方が、
いいよねって、ことです。

きっとそのほうが、読む人にとっても、
気持ちいいんじゃないかな。

そんな気持ちで、もう少し。
校了に向けて、スパートしていきます。

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