38. なぜ「チーム」が必要なのか
「自分が全部管理できたら、全部決められたらもっと早いのに…」
日々インターンをしていく中で、このような全部一人で回せないもどかしさを感じることは多いです。
この間あった話だと、新しいサービスの認知度をあげるためにオンラインのウェビナーを企画したんです。資料も作成して、当日のタイムラインも決めて、「後は実施するのみ!」っていう状態になったのに、最後の最後で「○○さんと実施できるか話さなきゃいけないから待ってて」と言われてしまいました。最初は「話し合ったらすぐに動き出せるよね」って思っていたけど、刻々と時間だけ過ぎていきました。
「ウェビナーのこと話し合えた?」と聞いても、「まだ時間がかかりそう」と言われる。「私が○○さんと話すよ」と言っても、「それは僕がやるから大丈夫」。
…なんて風通しが悪いんだ!!! 息苦しい。
自分が全部管理できたらとっくの昔に話しているのに。自分が信用されていないようにも思えて悔しかったです。
そんでもって、今日、プチやらかしをしてしまいました。
別の新しい案を進めていくことになったのですが、「自分でガンガンに動かないとまた進まなくなる」と思い、一緒のチームの人に相談せず、勝手にマネジメントまで案を持って行ったんです。
そしたら、
「他のプロジェクトとのスケジュールの兼ね合いは考えているのか」
「これでは自分たちのサービスと内容がずれているのではないか」
「ちゃんと他のチームの人たちとコミュニケーションがとれているのか」
「例年マーケティングを担当している××の意見は聞いたのか」
などなど… 厳しい指摘を沢山受けました。
だけど、その厳しいアドバイスではなく、その後のチームのメンバーに言われたことの方が刺さりました。
「なんで先に相談してくれなかったの?」
この一言で、いろんな後悔があふれてきました。
他の人が納得していないのに勝手一人で動いてしまったこと。早く進むことで精いっぱいで、一人で焦って前に行こうとし過ぎてしまったこと。
結論から言うと、いろいろすっ飛ばしてマネジメントまで持って行ったので、すごく早く事は進みそう。けど、それ以上に、一人で動いたことが勝手に他のチームの人たちを置いてけぼりにした感覚になってひどく後悔しました。
もし、前みたいに進まなくなることを恐れるのであれば、そのことをメンバーに伝えればよかった。「なんで早く進まないんだ」っていうもどかしさより、仲間を置いていってしまった後悔の方がしんどい、と痛感しました。
なぜ、あるプロジェクトに対して、個人ではなく、数人単位のチームがアサインされているのか?それは、一人だと答えがでない、難しいものだから。
マネジメントから指摘を受けたことは、私には考えられていなかったけど、同じチームのメンバーの人だったら解決策を出せていたかもしれない。し、日本人の私より、現地スタッフの方が実際のニーズや現状を理解しているので、マネジメントに持って行く前にもっと良い案に仕上げられたかもしれない。
また、前回のウェビナーが動かなかった理由が、それこそ指摘された「他のプロジェクトとの兼ね合い」であることも、やっとわかったんです。私には考えられていなかった懸念事項を、他のメンバーがカバーしてくれていたんです。
一人で抱えられる程度のものなら、そもそも「チーム」が編成されないはず。お互いを信じて、沢山コミュニケーションをとって、それぞれの強みを活かしながら、一緒に前に進まないと。沢山の人とやる方が時間もかかるし、コストもかかるけど、そうでもしないと解決しないから「チーム」があるんだなあ。
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