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#54 失敗から学ぶ

~愚者は経験に学び賢者は歴史に学ぶ,とは言うけれど~

私の中学高校に同姓の同級生がいて,当時から「賢いほうと馬鹿なほう」というように言われていました。当然,筆者が「馬鹿なほう」です。「賢いほう」の同級生は小学生のことからどこか老成した観があり,いつも穏やかでにこやかな面持ちで怒っているところなど見たことはありませんでした。そして彼は少年のころの宇宙への興味をそのまま持ち続け,現役で東大に進んで今や日本を代表する天文学者となっています。

先日の部分日食を解説した動画はこちら!(解説:山岡均(国立天文台 准教授・広報室長)

だいたい,宇宙のことと言えば実際に見たり触ったりすることはできないわけで,そういう意味では観察やデータから推論を重ねて真実に向かうというものなのでしょう。ところで筆者は学生のことから食べ物や酒や文学や恋愛やスポーツにばかり身を入れてきて(もう少し勉強しておけばよかった…),失敗を積み重ねてなんとかここまで生きてきました。まったく,思い付きと勢いだけで馬齢を重ねたようなものであり,筆者の経験の範囲で「失敗から学ぶ」ことしかできませんでした。大したことは学べなかったけれど,とりあえず経営者時代にスポットを当てて,次の3つを挙げておきたいたいと思います。

1.良い果実は良い種から
逆に「悪い思考は悪い結果しか生まない」ことを経験から学びました。経営者時代は愚かにもビジネス自体よりも社内政治にエネルギーを取られ(従業員ではなく役員間の勢力争い),ビジネスをないがしろにしたために業績が悪化しました。会社としての求心力はボロボロだったと思います。

2.人を動かすのは理屈より感情
理路整然と理詰めで相手を追い込んでも,心の底からの共感が無いと行動には至りません。自分の経営者時代はそこを理詰めで今風に言うならばパワハラ的に相手の行動変容を強制していました。嫌われて結構,くらいな気持ちでやっていましたが,嫌われてしまっては元も子もありません。

3.委ねればかなう
良い果実は良い種からしか実らない,相手に好かれ信頼されなければ上手く回らない,ということを身につまされ,もうボロボロになりながら学んだことです。やることはやった,目の前に見えるところの手は尽くした,あとは神様に任せるしかない,と思った所から,なぜか物事が好転し始めました。人事を尽くして天命を待つ,きっと考えや行いが宇宙(?あるいは神様のお考え)にかなうものであれば,正のスパイラルに入っていくのだ,と理解しました。これのことは,今までの中でも最も大切な学びとなっています。

筆者はもう54歳ではありますが,まだあと20年は現役でやる気満々です。まあ,もういい歳なので少しは「行き当たりばったり」のところは改めつつ,そうではありながらやはりチャレンジ精神は持ち続けて,実践的経験論的に学び続けたいと思っています。

〔こありん先生チャンネル〕YouTube配信しています@(・●・)@

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正しいことより「適切なこと」に重きをおく,プラグマティックな実践主義コンサルタントです。経営の鬼門はヒトとカネ,理屈ではなく現実を好転させることをモットーとしています。 お問い合わせは,https://prop-fc.com/mail/mail.html