拝啓_記者のみなさまへ

拝啓 記者のみなさまへ

「なんで文字だけでその人の考え、想いを第三者に伝えられるんですか?」
「なんで決められた文字数で伝えたいこと明確に伝えられるんですか?」
「インタビューの書き起こし、めちゃくちゃ時間かかりませんか?」
「なんで外国語をあそこまで綺麗な日本語に訳して伝えられるんですか?」

何気なく読んでた新聞、

ネット記事、

コラム、

そのすべてに物凄い量の知識、スキル、経験が詰め込まれているんだと気づいた。

記者のみなさん、本当にすごいと思います。

これまで、そんなこと考えたことなくて、なんとなくテキトーに新聞だったり、記事だったりを読んでたけど、文字で何かを伝えようとしている人って本当にすごい。

これは実際に僕が記者もどきのようなことをやってみたからこそ、気づいたことです。


実際にやってみて大変だったこと

①まず、そもそもインタビューのアポを取ることが難しい

異国のいきなり来た大学生だったからかもしれないけど、アポを取るのも難しかった。
相手に「自分は何者なのか」「何をしたいのか」「インタビューの目的はなんなのか」を伝えなきゃいけないし、なにせあっちは社長、おそらく忙しいのだろう。

「インタビュー受けるよ!」と言われて喜んだ僕。日程をいくつか提示したメールを送ってからは、ずっとソワソワしていた。

「いつ返信来るのかな、まだかな、まだかな」
「まだかな、まだかな、、、、ま、、、、だ、、か、、、、、、、な、、」

常に携帯を身に付けて、「ピロン」と音が鳴るたびに画面をチェックして、その度に「なんだ、違うのかよ、」みたいな繰り返し。
まさに、大好きなあの子からのLINEを待つ中学生。

そうして2週間が経った。もうだめかと思ったそのとき、その子からの連絡は急に来た。

「明日来たい?もし来るなら、15時から空いてるから、オフィスにおいで」

なんでだろう、今まであんなに冷たくされてたのにこの1つのメールだけで、気持ちが急に戻ってきた。駆け引きを考えたら、本当は自分も興味ないふりをして、しばらく寝かしておくことが正解だったのかもしれない。

しかし、僕は我慢できなかった。30秒後、こう返信していた。

「連絡ありがとうございます。ずっと待ってました!明日行きます!」

メンヘラかよ。
こうやって、散々冷たくされて気持ち冷めてたのに、連絡来てちょっと優しくされた途端にコロっと変わっちゃう人、あんまりいいことないから気を付けてください。

すみません、話脱線しすぎてしまった。

何が言いたいかと言うと、
インタビューのアポ取るのすごく難しくて、かなり相手に左右されるものだということ
だから、僕らが読んでる記事はさらっとインタビューして記事を書いてるように見えるけどは、実はそのアポを取るまでにもいろんな苦労があるかもよってことです。

②インタビューの書き起こし、めちゃくちゃ時間かかる。

インタビューを録画、もしくは録音して、話している内容を文字にしていく作業。これ、ほんとに大変でした。Google音声機能使えばもっと楽にできたんだと思うんだけど、フランス人のスペイン語ってこともあるのか、Thomasの声が少しこもってるのか、全く認識してくれなかったので、全部自分の耳を頼りにやることに。
これ、ほんとにやばいです。正確に一単語一単語聞き取るのめちゃくちゃ難しい。
記事にしようと思うと、なんとなく話の内容理解してる程度だとダメだなと思って、細かいところまでやってたら丸2日ぐらいかかったと思う。

③インタビュイーが言っていることを彼の表情、口調等を考慮して、最適な日本語のニュアンスで表現する

これまた難しい、せっかく書き起こしが終わってもこの作業にも8時間ぐらいかかったんじゃないかな。
「ただ直訳するだけじゃ、現場で僕が感じたことが伝わらない」みたいな部分も案外たくさんあって、その会話の流れや雰囲気をどうやって伝えるのか。
彼の意図、本当に伝えたいことをどの日本語をチョイスして伝えるのか

こんなことを考えたら、死ぬほど時間かかりました。

ざっとこんな感じですね。

「インタビューして記事を書く」文字にするとたったこれだけのことがここまで難しいとは正直思ってませんでした。

「文字で何かを伝える」って実はすごいスキルが必要なんです。だからこそ、それを普段からしている記者のみなさんは本当に凄い、尊敬します。

ちょっと記者もどきをやっただけの僕が言うのもあれですが、せっかく感じたことなので記録しておこうと思いました。

みなさんが何気なく読んでる新聞記事、ネット記事、コラム等には
実は書き手のものすごい量の苦労やスキルが詰まっているかもしれません。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

ゆうき
Twitter : https://twitter.com/yuki1017hayashi



僕の記事を読んでくださったことが、本当に嬉しいです。 ありがとうございます!