お洋服の魔法

新しい服を買った。
Arpege Storyという高めなファッションブランドがある。
そこのとてもシルエットが綺麗なワンピースを、夏のセールで半額以下で購入できた。
誕生日におろしたそれは本当に可愛くて、着るだけでテンションがあがってしまう。

新しいお洋服は、毎日を生きることを大分楽しくしてくれる。
好きで何年も着ている服だってまた着たいけれど、新しいお洋服のわくわく感は特別だ。
次はここにこのお洋服を着ていきたいなとか、そういうことで何日も楽しい気持ちに浸れる。
少し背筋が伸びるような、明日を迎えることをいつもより格段に心待ちにできるような。
そんな前向きな気持ちの変化を、最高に可愛いお洋服1着でもたらしてくれる。

キラキラOLにはなれなかった。
彼女たちのように大きな声で話してきらびやかさを身にまとって溢れるエネルギーと共に生活することは、対極的過ぎてできなかった。
そうなりたい気持ちはあったけれど、そういう世界にいたことはない。
だけどそういう私でも、好きなもので身を固めておくことで、幸せになれることだってちゃんとある。

服はお金をかけないことにしたら、とことんかけなくてもやっていけるものだと思っている。
2000円あればワンピースなんて買えるだろうし、その分のお金を他のことにまわすことだってできる。
要はどこにかけるか・重点を置くかで、価値観が反映される部分といえるんだろう。

私は食費を削って服を買う人だけど、それで自分が幸せになれる日が増えるなら、そこに罪悪感を持たずにやっていきたい。
人生は主観的に楽しむためにあるのだと、ややもすると人生は終わりのない償いだと思ってしまう自分に何度も言い聞かせながら。

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