事務職4年目の終わりに、生きることが少しわかってきた

社会人を始めて、4年が経った。
会社で事務系の仕事をして、4年目が今日で終わる。
明日から5年目、憧れていたようなお姉さんには全然なれなかったけれど、やっと生きることが少しずつわかってきた。

1年目から4年目までの時間、私はとにかくネガティブだった。
自信がない人特有の、恐怖と自己否定でいっぱいだった。
同期が仕事の愚痴を言うだけでも、"皆は愚痴を言えるくらいに仕事ができるのに私はとにかく出来な過ぎて愚痴なんて言える分際ではない"と本気で思っていた。
インストラクターについてくれていた先輩との関係がうまくいかないことも、自分だけミスのレポートの数がおびただしいことも、とにかく自分がダメなやつで全然できていないからだと信じて疑わなかった。
それは結局そもそもの業務内容に係る基準の違いだとか、課内の厳しさや風土の問題だったとあとから知りはしたけれど、それでもなお自分はダメだと思ってきたし、今もそれは頑張って変えているだけで根本的にはまだ手放せていない。

"私はダメなやつだからその証拠にこんなに仕事ができない"と思いながら生活していると、できないことばかりに目が行く。
正直、ニュートラルな視点で見てもできないことは人より多いだろう。
ただそれでも、できていることや頼りにされていることがないわけではないのだ。
できていないところとできているところをきちんと把握して、できていないところはどうしたらできるようになるか考えればいい、ただそれだけのことが分かるようになるのに、4年も時間をかけてしまった。

やっぱり周りの人よりもできないことは多い。
とはいうものの、私はこれまでいつも一番社会人歴の浅い年下で、それは経験の数だけできないことはある程度仕方がない。
経験値が違うのだから、周りよりできないことはある意味当たり前な部分だってある。
できないと認識したことは周囲に聞いたり真似をしたりして、ただできるようにしていけばいいだけなのだ。

"できない自分であることがバレたくない"
これは、結構今まで意識せずとも根本に持ってしまっていた思考だった。
問題はここで、今現在できない自分であることはどんどんバラシて、だからこそ教えて欲しい・助けてほしいと言えてそこから学べば、それで良かった。
わからないことはわかるようにこれからすればいい。
できないことはできるようにこれからすればいい。
まだまだ社会で見たら若年時なのだから。
たくさん学んで吸収して、その先でできる大人を目指せばいい。

これから社会に出る人は、わからないことはわからないと正直に言って、できる自分を取り繕おうとしないでいたらいい。
そんなのみんな当たり前にできていることかもしれないけれど、私はそれができない新人だったから。
一番それがやりやすいのは、初めの時だけだから。

少しでも多くの人が自分の今あるできなさに縛られずに、自分の未来に期待して、前を向いて歩きながら働いていけますように。

お読みいただきありがとうございます! サポートいただきました分はnoteを続けるエネルギーに変換していきます。