見出し画像

【おやすみ前に、お砂糖ひとさじ】意見がないのは何が理由?

「私はこう思う」
そう伝えるのが、長く苦手でした。
意見を伝えられない自分を少しは改善したいと思った時、ぶつかったのがそもそも意見がないという問題。
伝えたいような意見が存在しないのだから、伝えられないのは当たり前です。
それでも意見を伝える必要がある場面は出てくるし、そうできることはある程度必要になってくることもあります。

意見を求められて何も言えなかった

かつての私は意見がそもそも自分になくて、職場で「どう思う?」と尋ねられた時も、笑っていかにその場をやり過ごすかに躍起になっていました。
それでいて意見の言えない自分が嫌になって、"本当に自分はできの悪い人だな"と自分を責めてばかりいました。

意見を言わないでその場を終わらせたいという短期的な欲求と、意見が言える自分になりたいという長期的な欲求。
その二つは瞬間的に大抵前者が勝って、意見を言えないまま自己嫌悪に陥るだけの日々が長く過ぎていきました。
だけどこのままではいつまで経ってもできるようにならず、このまま年齢を重ねることへの不安もどんどん増すばかり。
そう思い立って少しずつなんとか意見を言える練習をしようとしたものの、結局私は言いたいことが何もないことにただ気が付いてしまうこととなりました。

"意見がない"の奥にある理由

当時私は本当に自分の中に意見が全く見つからなかったのですが、今振り返るとこれにはいくつか理由があると思います。

ひとつ目が、意見を持たないことで意見を言わない自分を正当化しているということです。
意見がなければ、あえてそこで言う必要がありません。
発言をしたくないからこそ、意見を持たないことで、"まぁ伝えたいことがないから伝えないのは普通だよね"という筋道を自分に通したかったのだと思います。

ふたつ目が、言わないのが前提にあるからこそ、考えるエネルギーを節約しているということです。
物事を考えることは、ある程度エネルギーを使います。
だけど何も言わない前提ならば、その事柄について考えても考えなくても、相手から見える事実は変わりません。
だからその考えるエネルギーをあえて使わず、ただその場をやり過ごす選択を無意識的にとっている部分があったのかもしれません。

みっつ目が、しっかりとした意見になっていないことを、自分自身が意見として認められないことです。
これは"正しいことを言わなくては""相手にとっての正解を見出さなければ"という意識が強い時に起きやすいと思うのですが、自分の求める意見のレベルがいつの間にか高くなっていて、ふんわりとした"こっちの方がいいのかもしれない"といったことを、"それは意見にはなっていない"と認識している状態です。
相手にとってわかりやすい・共感できる状態でいなければという気持ちの強さが、ここには反映されているかと思います。

「どちらを選ぶか」簡単なところから意思を持つ

意見がない状態でも意見を言える人になりたいと思ったら、まずは意見を持つところから始める必要があります。

意見のようなものはあってもそれを自分が意見として認識できていない状態の場合は、まずは意見のハードルをぐっと下げてみてください。
「こっちがよさそう」「自分はこれを選びたい」
そんな小さなレベルのことで大丈夫です。
意見がない方も、まずは自分が誰かの考えに対して賛成か反対か、そんな二択問題くらいのところから、自分がどう思うのか考えてみてください。

どちらでもいいと思ってもあえて選ぶならどちらか、その程度でもまずは"自分で選ぶこと"をしていきます。
実際に意見を言う必要があるシーンの事柄でなくても、日常の些細なこと、例えば帰り道の経路とか、そんなことからでもいいです。
そこから段々応用して、実際に必要な場面で、誰かに伝えることはなくても自分の中で何を感じどう考えるか、その感度を高めていきます。

意見を持った先に伝えることがある

自分自身の意見が持てたら、あとは伝えるだけです。
伝えるのは苦手と感じる人には物凄くエネルギーもかかるし、できれば避けたいことだというのは私もかなり経験してきたので大きなハードルにはなるのですが、ひとまず意見を持てるようになることは絶大な一歩です。

伝えたいことがあるからこそ伝えられる、その前準備として、自分の考えへの感度を高めたり、考えを持つ練習を日ごろから積み重ねていってもらえたらいいなと思います。
意見を伝えられる自分になりたい時には、はじめの一歩として是非試してみてください。

**********

公式LINEもやっています!
こちらでは月に数回、noteとは違った形でメッセージを配信しています。
友だち追加いただくと、セルフコーチングシートをお送りします!

LINE友達追加

画像2

セッション予約をご希望の場合は、こちらのLINEを友達追加後、①お名前②ご希望日時をメッセージにてお送りください。

お仕事依頼はこちら↓

マガジンはこちら↓


お読みいただきありがとうございます! サポートいただきました分はnoteを続けるエネルギーに変換していきます。