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【おやすみ前に、お砂糖ひとさじ】はじめの一歩は、そんな大きなものじゃない

明るくてなんでもできちゃうあの人に、賢くて鋭い視点で切り込むあの人に、憧れることあると思います。
自分とその憧れる人を比較して落ち込んだり、あの人はすごいなと思って置いて行かれてしまうように感じたり、もしそうなってしまうとしたら、それは少しだけ関わり方を変えた方がいいかもしれません。
ちょっと工夫を挟んだ方が、自分が気楽に生きられるから。
現実に圧倒されてしまう前に少し立ち止まって考えてみると、視点が開けることが意外とあったりします。

自分の大切にしたいことを大切にする

落ち込みや置いて行かれてしまうように感じるのは、相手をすごいと思っているからではあるのですが、まずその相手がもっているすごさはあなたが欲しいと思っているものか、考えてみてください。

人はみんな違った個性・持ち味を持っています。
話が上手い人がいたとして、その人と話すことが苦手な自分を比較して落ち込んでいたとして。
自分は話すことが得意な存在になりたいと実は思っていなかったら、それはそれで純粋に相手はすごいなと思っているだけで大丈夫です。
自分の大切にしたいこと・持っているよさを活かせるところで輝ければいいので、実は自分はそこにあまりプライオリティを持っていないことであれば、土俵にあがろうとしてわざと苦しくならなくていいです。

"普通"これだけできるからという理由で何かをできるようにならなくてはと思う場合は、"普通"や"みんな"は実はそうじゃないよねと周りの一人一人を思い浮かべながら理解するか、次のように自分が満足できるある程度のレベルまで引き上げるために頑張るかの二択になります。

大切にしたいことを育てる

相手のすごいと感じる部分が自分にとって大切にしたいところだったとしたら、それは頑張って育てていく価値のあるものです。
先ほど"みんな"や"普通"になるためでもこの方針をとると書いたのですが、これはそうなることで自分自身が満たされるからです。
「こうならなきゃ」という規範より、「こうなると自分がより自分を好きになれる」「自分の大切にしたい部分だからここはしっかり育てていきたい」そう思う気持ちでいられることが大切です。
能力を育てることは大変な作業で、規範だけでは苦しさが上回ってしまうことが多くなるから。

自分が賢くあることを大切にしたいものとして持っていて、鋭い切り口を持てる人になりたいとして。
なりたいと思っても、それはすぐにぐんと伸ばせるものではないです。
そういう時、じゃあそうなるために今何ができるか。
勿論育てるためには色々やらなくては育たないのですが、大木と自分の種をみてやれることが何もないように思え、茫然としてしまうことも少なくありません。
差があまりに大きいように見え、そのためにすることがわからなくなってしまう結果、わからないからこそ何もしない選択をとりがちです。

はじめの一歩を積み重ねる

実際に大木に見えるような能力を身に着けたいとして、憧れるそれを自分のものにしたいとして。
そのためにできることは、ほんの小さなことの積み重ねです。
「こうなるためにできることはなんだろう」と考えてもぱっと何も思いつかないかもしれないですが、そのはじめの一歩の行動は、本当にそこに繋がっているんだろうかとちょっと不安になっちゃうような、ほんの小さな変化です。
小さな日々の積み重ねが、結果として大きな変化に繋がっていきます。

例えば自分を好きになりたいとき、そのためにできる行動ってよくわからないかもしれません。
でも、「自分が好き」と思える過ごし方をしている時間をほんの少しだけ増やしたり、憧れるあの人のいいなと思ったフレーズを使ってみたり。
そんなことの積み重ねを大切に育てていくことで、それはきっと大きな力になっていきます。

最後に

はじめの一歩は、そんな大きなものじゃないです。
大きくて立派な一歩を考えてみても、それはその大きさゆえに続かなくなってしまうから。
ハードルをぐんと下げて、"自分でも飛び越えられるか試してみたい"そう思えるハードルをたくさん飛んで、その先の未来を少しずつ自分の大切にしたいものを大切にできる時間にしていけたら。
憧れを手にする道のりは長いからこそ、小さくて続けられるちょっとしたものを、理想に近づくための方法として考えてもらえたらいいなと思います。


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