薪を作る②
土曜日。
草刈りをAMで切り上げて、僕は「薪割り」を行うこととした。
幸いに、天気予報が午後から雨だったのである。
まずは販売店に、「薪割機」を借りに行く。
社長に使い方を習って、ついでに「危険ポイント」も伺っておく。
操作法から考えて「おかしなこと」は多分誰もしないだろうが、もし木が割れなかった時、「隙間」に絶対指など入れないように、と言われた。
プッシャーを下げた時に木が閉まって、指を挟まれるというアクシデントがあったんだそうだ。
「本人が言うんだから間違いない。」
ああ・・・そういうことね。m(_ _)m
重たい薪割機を軽トラに「よっこらせ」と乗せて、僕は農舎に戻る。
しげしげと眺めてみる。
SHINGUの "Wood Father" 。
どこかの映画のようなネーミングである。(笑)
100Vの電動式で、パワーは7t。
オプションの「斧」が付いている。倍、割れるから”バイワル”というんだとか・・・
そしてここがメインスイッチ。
電動で油圧を発生させる。
その油圧がシリンダーのピストンを押し、「斧」に向かって「プッシャー」を7tの力で押すわけだ。
理屈はわかった。
「腰」に来るとまずいんで、こんな感じで作業しよう・・
と、セットした矢先に遠雷が鳴った。
「こら、アカン。」
場所を農舎に移すほかない。
気を取り直して、作業開始。
割れるというより「裂く」感じですねー。
斧で「クサビ」が入り・・
その後は、左右に「グイ~ッ」と押し広げられて、割れる。
なるほど、薪割りって、こういう原理なんですね~。今後、手斧とか選ぶ時の参考になる。
ただ、「節」とか、木目がネジネジで複雑なところは、”さきいか” みたいな状態になる。けどこれは、斧では割れないのではないか?
こちらは操作レバー。
「ウサギ」のポジションでプッシャーを木まで高速で動かし、しかる後、「ゾウ」のポジションで力をかける。
・・農家の皆さん「ウサギ」と「カメ」じゃないです!(笑)
すると、こんなふうに「パカッ!」と割れる。
30cmの長さであれば、20~30cmの直径は楽勝。
コツをつかめば、40cmとかもいける。
あとは、4分の1、8分の1・・ってふうに小割りにしていく。
けど、結構時間はかかります。
1割り当たりの作業時間(リードタイム)が、電動だと、やっぱ長いみたい。エンジン式はもっとスピーディーなんだそうだ。
そして、やっぱ、乾燥してない「生木」がいいですね。
半乾燥した”桜”があったのだが、これは固かったし、割れた瞬間に弾いたりしたから、危ない。
そんなことなど学習しつつ、ひたすら作業して、夕方18時頃に作業は終了した。
機械を返さないと。
リミットは18:30。
・・僕に休む暇はないのである。(笑)
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