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もしあなたに子供がいて、ガンの転移を知ったとしたら・4

8月に入りましたね。
今朝はいきなり真夏の日差しです。  

さて、人気ラジオ番組、
「ジェーン・スー 生活は踊る」
には、パーソナリティのジェーン・スーさんの他に
毎日アナウンサーの方がパートナーをつとめています。   
 

ジェーンスー生活は踊る


前回までの40代後半の女性の相談について
ジェーン・スーさんが回答された後、
この日パートナーを務めていた
蓮見アナウンサーに
「蓮見さんはこういうこと考えたりします?」
(妻が病気で亡くなり、
子供とたちと後に残されたら、ということ)
と尋ねました。  
 
蓮見アナは男の子がいらっしゃるパパなのです。
 
蓮見アナ:
「文面を読んで、普段妻が言うようなことだと思いました。 
 
妻はこういうことを普段口にしていますよ、
『自分がいなくなったら家族は回らない』って。 
 
『そこはなんとかするんじゃない?』
って僕はのんきに返答しちゃうけど、
やっぱり(妻は)いろんな細部にわたって考えてます。」
 
スーさん:
「そりゃそうだよ、家庭の総監督だもんね。」
 
蓮見アナ:
「そう、プロデユーサー、監督だから。」
 
スーさん: 
「でも面白いのよ、まわんないのよ、本当に。
(家の中が) 
全くまわんないの。
 
ウケるレベルでまわんなくて。
なんてったって砂の城、っていうくらいに崩壊していくの。
 
だけど、そこからどうしていくかってことや、
『こんなところまで、プロデユーサーはやってくれてたんだ』
ってことを知る感情とか、
そういうことないと学べないから
これはこれで意味あると思うけどね。」
 
蓮見アナも、こみ上げる想いがあったようですが、
 
「(もしもの時には)なんとかできる力と
なんとか受け入れるキャパくらいは持っておきたいなと思う」
と話していました。 
 
最後に、スーさんは相談者さんに語りかけました。
 
「家族の方たちもわからないわけじゃいないし、
お子さんたちのことも、信用してあげてください。
大丈夫ですよ。
今はとにかく治療に専念して。 
不安が一番健康の邪魔になりますから
不安を取り除くことをたくさんやってください。」 

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この日の放送には、多くの方の琴線に触れたようで
番組にはかなりの反響があったそうです。 
 
感想や、相談者さんへのメッセージの他に
がん患者の方が相談をしたり、
ご家族の方も相談ができるような
施設の情報もいくつも寄せられ、
翌週の番組で紹介されていました。 
 
そういうリスナーさんたちの
あたたかさにもじーんとしました。  
 
(このようなメッセージは番組からまとめて相談者さんにも
届けられたそうです)
 
そして、放送を聞き、
リスナーさんたちの言葉も読んだ
相談者さんご自身からも、返信があったのです。 
 
相談者さんは40代後半の女性で、
6年前のがんの転移が転移していることがわかった方。 
 
ご自身の発病の後、お父様をやはりガンで亡くされているので
お医者様にはいまは余命の心配はしなくていいと言われても
やはり「もしも」の時を考えてしまう。
 
仕事を続けられなくなるほどの痛みに耐えながら
残される子供達のことを心配したり、
夫にもっと自主的に子供達に関わってほしい、
などと悩んでの相談でした。
 
この方は、番組へ相談のお手紙を書いている時、
なんども直しながら涙がボロボロ出てきたそうです。
 
でも、ご自分の気持ちを素直に吐き出せたことで
気持ちがスッキリしたのだとか。 
 
以前ほど「さめざめループ」
(もしものことを考えては心配になり、
さめざめと泣いてしまう)
に落ちなくなったそうです。 
 
書くって、そういう効果がありますよね。 
 
このかたは、
残された子供達を心配する相談に
スーさんが言ってくれた
『大丈夫。大丈夫じゃなくても、大丈夫』
という言葉が、本当にありがたくて嬉しくて、
なんども聞いたそうです。 
 
そして、スーさんのアドバイス通り、
ご主人に対して
素直な気持ちと
お願いすること
(これもスーさんのアドバイス通り、2つまで)
を手紙に書いて一緒に渡そうと思う、とのこと。
 
そして、スーさんが紹介した永麻理さんの言葉
「『うちの父は、死んで見せてくれたんです。
死んで見せるのが親の最後の仕事だと思う。』 
という言葉には、とても感銘を受けたとのこと。 
 
「何かひとつでも
子供達にいいものを残せたらいいなと
少し前向きに考えられるようになりました。」
「放射線治療がきいて、だいぶ痛みも収まり
少しずつ歩けるようになってきました。
 
なるべく楽しいことを考えて
免疫力アップに取り組みます」
との言葉に、ホッとしました。
 
また、視聴者の方からのメッセージや
自分ごとのように共感してくれた
蓮見さんにも感謝されていました。
 
その後番組で紹介されたるすなーさんたちのお便りでは
共感する言葉、
ご家族を病気で亡くされた方の体験、
がんサバイバーの方のアドバイスなど、
聞いていて、それぞれの方の思いが伝わってきました。 
 
それを受けての
スーさんのメッセージも、
とても大切だと思いました。 
またご紹介できたら、と思います。 
 
今回も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。 
 
*「人生よかったカルタ・こども編」   
 
今回は、「し」、
「授業がむずかしくてよかった」。 
 
どんな理由でも良いので、(フィクションでもいいので) 
「よかった」理由を考えて見てくださいね。  

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わたしの解答例は
「わからなくて一生懸命勉強して成績が伸びたので、よかった。」 
あなたはどんな「よかった」理由を考えますか?
ぜひ、聞かせてくださいね。

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