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第81回 「AIは何に使えるのか?」「AIはどんな使い方をすれば、その力が最大化するのか?」から、「×NFT」の可能性まで。探り続け、実現している「バンドザウルス」

「バンドザウルス」はチェックしておいたほうがいい

先日配信された『毎週キングコング』で、皆さん大好き「バンドザウルス」の話題になりまして、それに合わせて「バンドザウルス」のインタビュー記事が公開となりました。

そもそも「バンドザウルス」のことを知らない人もいらっしゃると思うので、あらためて説明させていただきます。

「バンドザウルス」というのは先月私が結成したアイドルバンドなんですけども、僕の人望の無さと、加えて、恐竜をコンセプト(恐竜マスクをかぶること)にしてしまった為、メンバーが一人も集まらなかったんですね。

メンバーが集まっていないのに、バンドの公式Instagramはチャッカリと立ち上げてしまいまして、だけど、アップする写真が無いじゃないですか?

というわけで、「チムニータウンDAO」というNFTを待ち合わせ場所としているコミュニティーの皆さんにお願いして、AIアートで「バンドザウルス」のアーティスト写真を生成してもらうことにしました。

「アーティスト写真は『撮る』時代じゃなくて、『生成』する時代だ!」とか何とか言って。

そんなこんなで「バンドメンバーはいないし、まだ楽曲も一曲もないけど、毎日、Instagramに最新のアーティスト写真がアップされ続ける」という変態的な展開を見せているのがバンドザウルスです。


ちなみに、Instagramのフォロワーは2月14日の時点で1万5000人を突破しています。

その「バンドザウルス」のインタビューって何なんだ?というところなんですけども、これも、インタビューを受けているメンバーと、恐竜との通訳で入ってくださる方の写真をAIで生成して、インタビューのやりとりに関しては僕がゼロから作っているので…まぁ、要するに全部作ってるんです。

「何やってんの?」という話ですよね。

僕、このインタビュー記事を“書く”のに1時間半ぐらいかけたので(笑)

何が恐ろしいって、コレ、仕事じゃないんですよ。

こんなこと言うとアレですけども、僕は今、新作映画の制作に追われていて、こんなことやってる場合じゃないんです。

ただ、「バンドザウルス」に関しては我に返ったら負けで、考えたら負けなんです。

誰がどう見ても、絶対的に間違ったことをしているので。

これは、「バンドザウルス」を支える「ガチ肉」と呼ばれるコアファンの皆さんもそう。

我々は引き続き冷静さを失ったまま「肉活」を続けていくのです。
(※肉活=バンドザウルスの応援)

ただ、このフザけたプロジェクトが今、ものすごく局地的ではありますが、ものすごく盛り上がっていて、ついにはバンドザウルスの「LIVEタオル」も発売となりました。が、すでに売り切れになってしまいました。

3カラーあったのですが、1カラーごとに「限定300枚」となっておりまして、「追加生産はしない」という謎のロックンロールを発動しております。

そもそも「LIVEタオル」も何も、バンドザウルスには持ち曲が一曲もなくて、LIVEの予定も決まってないので、「タオルを買ったところで拭く汗が無い」というのが現状です。

それなのにも関わらず、LIVEタオルは早々に売り切れました。

そんな「バンドザウルス」の謎の盛り上がりを見て、「私、恐竜とか興味ないから」という人もいたのですが、これは贔屓でも何でもなくて、「バンドザウルス」なんて別に応援しなくてもいいから、チェックしておいた方がいいと思います。


というのも、西野が何故、ここまで「バンドザウルス」にハマっているかというと、それが今日の本題なんですけども…バンドザウルスって「ブリコラージュ」という考え方で進めているんです。

「AI」や「NFT」を使うことで生まれる熱狂から学ぶ

コレ、言葉自体は先日、尾原さんに教えてもらったんですけども…「ブリコラージュ」ってあんまり聞きなれない言葉ですよね?

「ブリコラージュ」の対となる概念が「エンジニアリング」なんですけども、それぞれどういう意味かというと、

「エンジニアリング」というのは何か明確なゴールがあって、そこに向かってプランを立てて、足りないものは買い足して…みたいな進め方です。

一方、「ブリコラージュ」というのは、ゴールが「夜ご飯を作るぞ」ぐらい曖昧で、「今夜はカレーを作るぞ」と決めてから走り出すのではなくて、冷蔵庫を開けて、「ありあわせのもので何が作れるかなぁ?」という感じの進め方です。

その結果、カレーになる場合もあれば、肉じゃがになる場合もある。

エンジニアリングとブリコラージュの違いは、「目的地から逆算して道具を調達するか、あり合わせの道具を使ってイイ感じの場所に向かうか?」の違いです。

バンドザウルスでやっているのは後者なんですけども、ブリコラージュという考え方で進めていこうと思ったら、冷蔵庫の中の食材であったり、バンドザウルスの場合だとAIとかNFTという技術であったり、そういった「素材」との対話がメチャクチャ必要になってくるんです。

「ジャガイモは何に使えるのか?」と考え抜くことが大切になってくる。

バンドザウルスの場合だと、「AIは何に使えるのか?」「AIはどんな使い方をすれば、その力が最大化するのか?」を探り続けているんです。

ちょっと踏み込んだ言い方をすると、「プロジェクトのどの部分にAIを差し込むのが正解なのか?」「将棋の場合なら、『棋士の学習にAIを使う』が現時点での正解だけど、音楽の場合はどこなのか?」という。

これを探りながら、かつ、2月10日からスタートしたように、「×NFT」の可能性も探っている。
なので「恐竜には興味が無いから蓋をする」というのは勿体なさすぎる。


これは別に「バンドザウルス」を売り込んでいるわけじゃなくて、まだ僕たちがその扱い方を把握しきれていない「AI」や「NFT」という素材を使うことで生まれている熱狂から学ぼうとしないのは勿体無い…というか、自分の可能性も、そして子供達の可能性も奪ってしまう行為だと思います。

僕自身、「なるほど。ジャガイモって、そんな使い方があるのね」という発見の連続なので。

この学びというのは、明らかに可能性を広げてくれている。

そして、先が読めなさすぎる現代においては、なおかつ、全員プレイヤーのWeb3時代においては、この「ブリコラージュ」という考え方(素材・手段と対話し、素材・手段の可能性を引き出す)がメチャクチャ重要になってくると思います。

失敗も含めて、ここから色々と面白くなってくると思います。

それこそ、「バンドザウルスのLIVEタオル」が完売したというのは、機能性が買われたわけじゃないのは明らかなので、「タオルとは何か?」「タオルの価値はどこにあるのか?」とか考え始めると思うんです。

そういう、まだ立ち会えていない問題に立ち会えるのって、面白くないですか?

それとも、これを面白がってるの僕だけですか?(笑)

まぁ、まだまだどうなるか分からない「バンドザウルス」ですが、引き続き宜しくお願いします。

バンドザウルスのNFT、死ぬほど可愛いです。

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