スポーツ栄養と私
小学生の作文みたいなタイトルですね。
2019年に公認スポーツ栄養士として登録となりましたが、
なぜスポーツ栄養に興味を持ったのか、
なぜ公認スポーツ栄養士の資格を取得したのか。
そして、今後公認スポーツ栄養士としてどうなりたいのかを書き綴ってみました。
1.スポーツ栄養との出会い
私がスポーツ栄養に出会ったのは中学3年生の夏頃に読んだある本がきっかけです。
何がきっかけでこの本を読んだのかは覚えていませんが、この本に登場する15人のうちの一人がスポーツ現場で働く管理栄養士さんでした。
管理栄養士になりたいと思っていたところで、スポーツ栄養士の存在を本の中で知りました。
「頑張る人を支える仕事」
「縁の下の力持ちとなる存在」
文字から映像が広がり、私もそんな存在になりたい!とワクワクしました。
2.スポーツ栄養への挑戦
スポーツ栄養への挑戦スタートの舞台は高校野球でした。
「マネージャーなんかおらんでもいいんや!」
という監督にスポーツ栄養士になりたいのでマネージャーがしたいと、めちゃめちゃビビりながら言い切ったことを覚えています。
入部が決まってすぐに「野球食」という本を書い、なんどもなんども読んで私でもできる!!と思ったことから取り入れていきました。
一番最初にやったのは、冷えひえのおしぼりを部員全員分用意することでした。
水分補給と汗の管理はセットだと知り、まずは!!と取り掛かったのです。
その後、定番ですが練習試合と試合の時にははちみつレモンを用意したり、ドリンクの内容の変更を提案したり、健康チェックをしたり、最終的には補食におにぎりを用意するところまでやらせてもらうことができました。
3年生になる頃には
「基礎から学ぶ!スポーツ栄養学」を自分なりにまとめて部員に渡したりもしました。
でも、高校生の薄っぺらい知識では何かを大きく解決するには至りません。
熱中症で倒れる選手
大事な試合で痙攣を起こしてしまう選手
夏バテで本来の力を出しきれずに引退を迎える選手
頑張れなんて声かけしなくても頑張っている選手たちに、もっと何かできないのかと思い悩むことはたくさんありました。
3.公認スポーツ栄養士への決意
公認スポーツ栄養士になろうと思ったのは野球部での経験があってだけではありません。
部員たちというより、部員の保護者さんとの関わりの中で資格取得を強く意識するようになりました。
野球部を引退して卒業し、大学進学後。
スポーツ栄養の勉強も兼ねて母校の野球部でスポーツ栄養の講習をさせてほしいとお願いしました。
そこでは部員たちより保護者の皆さんが、とても熱心に質問したり相談したりしてくださるのです。正直、驚きました。
まだ、勉強を初めて間もない19歳の私にこんなに真剣に相談してくださることが驚きだったのです。
マネージャー時代の経験だけでは気づかなかった、保護者の皆さんの苦労や悩み、そして我が子を思う気持ちに、私の心は大きく動きました。
「この人たちの力になれる存在になりたい」
公認スポーツ栄養士の資格は取らずとも、スポーツの現場で活躍している栄養士は数多くいます。
それでも公認スポーツ栄養士への気持ちが揺らぐことがなかったのは、保護者の皆さんへの信用に繋がると思ったからです。
また、富山という地域特性もあると思いまずが、資格の有無が仕事をする上で大きく影響力を持つことが判明したからというのもあります。
4.公認スポーツ栄養士になるまで
公認スポーツ栄養士になるには、
管理栄養士を取得し
ベーシック講習を受講して(人数制限あり、書類選考通過者のみ受講可能)
公認スポーツ栄養士養成課程に進み(人数制限あり、書類選考通過者のみ受講可能)
養成講習の受講とチームでのインターンを経て、最終試験に合格しなければなりません。
2017年度から養成課程の受講をスタートし、2019年3月に合格通知を受け取りました。
「やっと終わった。」 というよりは 「これから始まるんだ。」
という気持ちでした。
5.これから
公認スポーツ栄養士の取得を決意させてくれた、ジュニアアスリートの保護者の皆さんの力になれる仕事をしていくことはもちろん、
これは、後付けですが私自身が潰瘍性大腸炎という指定難病の持病を持ってしまったことで
「病気(ハンデ)と付き合いながらも」というところは自然と考えるようになりました。
まだ深く関われていない領域ですが、
疾患を持ちながら、もしくは疾患とまではいかないけれど不調を抱えながら、スポーツに取り組む方のサポートを、自身の知識だけでなく経験も踏まえてサポートしていけたらと思っています。
そして、公認スポーツ栄養士だからこそ、
スポーツと食事の関係の面白さ、栄養がパフォーマンスアップにつながる面白さを知っています。
健幸をつくり、つなぐ
そんな人になることが、人生の目標です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?