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鹿島神宮とレイライン

鹿島神宮とは

鹿島神宮は、茨城県鹿嶋市にある神社で、常陸国一宮です。全国にある鹿島神社の総本社で、武甕槌大神《たけみかずちのおおかみ》という武道の神様を主祭神として祀っています。

奈良と言えば、「鹿」をイメージされる方も多いかもしれません。
奈良の春日大社の周囲にたくさんいる鹿たちは、もともとは、この鹿島神宮の神使です。春日大社が創建される際、武甕槌大神は鹿島から鹿に乗っていらっしゃったと伝えられています。

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天孫降臨の神話と武甕槌大神

古事記に描かれる神話、天孫降臨。

むかしむかし、高天原という世界から、神様たちが日本に降りてきたというお話です。そのときに活躍したのが、
「武甕槌大神《たけみかずちのおおかみ》」。
鹿島神宮の主祭神です。

建御雷之男神、武甕槌神、建布都神、豊布都神、建雷命
と表記されることもある神様です。

神武天皇の東征の際には、武甕槌大神の佩刀である韴霊剣(ふつのみたまのつるぎ)が大いに力を振るったと言われています。

神武東征の際、熊野まで来た一行は、悪神による疫病に悩まされます。その疫病を断ち切った剣であると伝えられているのです。

鹿島神宮の要石

鹿島神宮を訪れたとき、潮来から北浦を渡って、鹿島に入った辺りから、エネルギーで体が熱くなるのが感じられました。
まだ、神社の鳥居もくぐっていないのに……です。
神社の境内は、とても清浄で、ピリピリと身の引き締まるような空気に溢れていました。

境内には「要石」という有名な石があります。この石が、地震を起こす地底の大鯰の頭を押さえくれているおかげで鹿島地方には大きな地震がないと伝えられる石です。江戸時代までは龍が抑えられていると言われていました。
水戸光圀公……そう、あの水戸黄門です!

要石がどこまで埋まっているのか確かめようと、七日七晩この石の周りを掘らせたそうです。
しかし、結局どこまで深く掘っても根元は見つからなかったのだとか。タイタニックがぶつかった氷山のように、見えている部分は、その石の先端のみなのだと伝えられています。

そんな逸話を聞いていたものですから、訪れるまでは「エネルギー的にはこの要石がまさに“要”になっているのかな?」と考えていました。
しかし、実際に参拝してみると、一番の神気を放っていると感じられるのは、本殿周辺と本殿の奥でした。
やはり、神社の要は、ご神体のある本殿――というところでしょうか。

鹿島神宮のご利益

 ◇◆ご利益◆◇
武道、競技、政治の必勝成就
旅行安全、五穀豊穣、殖産、安産
事業の創業、新規開拓、開運


むかし、防人や武士たちは、旅立つときに鹿島神宮に祈願をしてから出発したと言います。そこから「鹿島立ち」という言葉が生まれました。

さまざまなご利益がある神さまですが、やはり人生の中で
「ここぞ!」
というタイミングで、必勝祈願したい神社です。

東国三社とレイライン

この鹿島神宮は、香取神宮・息栖神社と共に東国三社と言われています。なんと、この三社がきっちりと二等辺三角形を形成しているのです。

エジプトのピラミッドしかり、古代の人たちはどうしてこのような優れた測量技術を持っていたのでしょうか?

さらに、春日大社、富士山、伊勢神宮などともレイラインを形成しているというではないですか……!

古代の人たちは、なぜそこに神を祀ったのか。
なぜ、「そこ」だとわかったのか。
ナスカの地上絵のごとく、ロマンをかき立てられるところですね。

レイラインとは

レイラインとは、「古代の遺跡は直線上に並ぶように建設されている」とイギリスのアマチュア考古学者アルフレッド・ワトキンスが提唱した説のことです。
「ley line」と書き、「ley」とは光を意味します。レイラインの多くは春分、秋分、夏至などに太陽が通る道と関連性があるとされています。

鹿島神宮
住所 〒314-0031 茨城県鹿嶋市宮中2306−1


※この記事は、2011年に作成した記事をもとに再構成したものです。



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