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cinema, local, emotional 029

11/15は、三重県津市にノンフィクション作家・中村安希さんの講演を聴きに行った。

『小さな声に「気づく力」の鍛え方』というタイトルの講演。

中村さんの言う「小さな声」は、僕が「行間」や「グレーゾーン」と認識していることに近いのではないかと思った。時代の流れの中で社会が変化していき、世の中からますます「行間」や「グレーゾーン」が減少しつつあるように思っていて、人々から失われつつあるそういった感覚に訴えかけたいと願い自分は作品を作っているところがある。

媒体も経験も違う方なので、厳密にはまたちょっと違うと思うのだけど、そういう意味で自分には共感できる講演だった。

以下、最近読み終えた本。

「ハムレットQ1」「十二夜」を読み終え、これで光文社古典新訳文庫の、安西徹雄訳のシェイクスピアをすべて読み終えた。巻末の解説も読み応えあり、本当に良いシリーズ。シリーズ途中での安西先生のご逝去が悔やまれる。僕は今のところ「ジュリアス・シーザー」が一番キた。

著者のミキータ・ブロットマンが、刑務所のプログラムで囚人たちと十本の文学作品を読み、意見交換をしたその記録。サラッと軽く読めてしまうが、今作が提示するメッセージはなかなかに重い(まさに「小さな声」と向き合っている)。著者の文学作品へのまなざしが細やかで真摯で素晴らしいが、それはそのまま囚人たちへのまなざしでもある。

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金はないものが出すものぢや。あるものは出さん。

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映画監督/ドキュメンタリー映画「まちや紳士録」('13)「人情噺の福団治」('16)を監督。東京・名古屋・大阪ほか各地で劇場公開/"にっぽん三部作"の三作目「おれらの多度祭」('20)が今年完成/初となる長編劇映画を準備中/福岡県在住/三重県 多度ふるさと塾 世話人

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