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たわごとを書きます。

たとえば、僕も二十歳過ぎくらいに、名刺に"映画監督"と書いていた(当時、数本の短編自主映画を監督してただけなのに)。理想と現実のギャップに苛立ち、劣等感と憧れに揺らいでいた。今思えば、顔から火が出るが、その気持ちだけは汲み取ってやりたい。

自主映画はたいした賞も取らず、スタッフとして参加した劇映画やドラマの現場では使い物にならず、自分の無力さを痛感した。その後は、映画を胸の中心に置きながらも、テレビに流れディレクターとして飯が食えるようになった。

縁あって30代からドキュメンタリー映画で映画に戻ってきて、10年間で三本を監督、うち二本は劇場公開させることができた(三本目は仕込み中)。いざそうなってみると、その中にもヒエラルキーがあることが何となく分かってきた。やっぱり、有名人や賞が好きな人が多いのは、どこも同じだ。

だが、ドキュメンタリー映画も覚悟がないとできない。撮り進める覚悟。作り上げる覚悟。公開する覚悟。黒字にする覚悟。そして今、僕の名刺には"映画監督"と入っている。そう名乗る覚悟がないと自作の関係者に失礼だからである。

「二十歳すぎに比べると、名乗ることに抵抗が減ってきたんじゃない?」「そうだな〜。でも、やればやるほど、まだまだだと思えてくる」「そのフィールドで勝負するってことは、そういうものなんじゃないかな」「偉そうに言うな」(以上、自問自答)

そんなもろもろを、仕事を通じて少しでも感じてもらえたらと思ったのだけど、徒労に終わったようです。僕が未熟ということです。

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うまくいかなくてもやめない

ARIGATO!
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映画監督/"にっぽん三部作"「まちや紳士録」(13)「人情噺の福団治」(16)「おれらの多度祭」(20)/福岡県八女市にて えほん屋・ありが10匹。-books&coffee- 運営 https://www.instagram.com/yame_ehon_arigato/

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ローカルで活動する映画監督の制作と日常2020

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