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薬剤師に相談するときの3つのポイント

私は薬剤師が専門性を活かして働くことで、今の薬物治療が体にどう影響しているのかを読み解くことができ、患者さんにとって健康を手に入れるために薬と上手に付き合っていく方法を考えることができると思い、その実践を現場の中で行っています。

そのようなことを達成するためには、薬剤師だけが頑張ってもなかなか難しい部分があり、患者さんの協力のもと、一緒に達成していくことが一番の近道だと思っています。今回は、患者さんが薬剤師に相談するときに押さえておきたい3つのポイントについてまとめておきたいと思います。

1.困っている症状を伝える

まず、1つ目は困っている症状(状態)を伝えることです。
この症状(状態)を伝えるときには、できるだけ詳しく伝えることがポイントです。

例えば、「おなかが痛い」ということであれば、ただそれだけを伝えるのではなく、以下のように詳しく伝えることができると思います。

・おなかのどのあたりが痛いのか?(上の方?下の方?脇腹?みぞおち?などなど)
・おなかがどのように痛いのか?(ズキズキ?ズーンと重苦しい?キリキリ?ピリピリ?などなど)

以前、薬局で患者さんの対応をしていた時におなかが痛いのと言ってこられた方に、どのあたりが痛いか聞いてみると胸のあたりを押さえられたのをみて、ひとくくりにおなかと言っても人によって様々なんだなということを経験したのを思い出します。

なぜ、詳しく伝えないといけないのか?というと、詳しく教えてもらうことで、薬によって起こる体の変化なのかどうかが明確にわかるようになるからなんです。
症状によって薬によって起こる症状が、そうでないかでそれらへの対応は変わってきます。

このようなことを判断するために、状態を詳しく教えてもらうことは重要です。

また、採血結果などを持っておられる場合には、そちらを見せていただくこともとても有用です。採血結果がわかることで、今の患者さんの状態がより正確に伝わるので、薬が体にどう影響してきているか?今後どう影響するか?を考えていくことができるようになります。

2.症状や薬の時間経過

2つ目は症状や薬の時間経過を伝えることです。

・今の症状はいつから困っていることなのか?(昨日から?1ヶ月前?10年前?など)
・今困っている症状は、1日の中でどのように変化をしているのか?(朝だけ?1日中?波がある?など)
・今飲んでいる薬はいつごろから服用している?
・1日の中でだいたいどの時間帯に薬を使っている?

このように時間の上を伝えてもらうことで、薬が体に影響している時間推移と症状の時間推移から薬がどのように症状に関連を考えていくことができるようになります。

時間の情報を伝えるために役立つツールとして、「お薬手帳」を活用することができます。
お薬手帳には、薬の情報が時系列に記録できるだけはなく、余白などに直接その時々の症状について書き込んでいくと、薬と症状の時間経過をより正確に薬剤師に共有できるようになります。

3.現在使用している薬

薬剤師が体への薬の影響を考えていくためには、今使用している薬の情報というのは必要不可欠です。

その際に、「目薬」「貼り薬(湿布など)」「塗り薬」はよく忘れられがちです。これらは、使用した部分に効きやすいように作られているものほとんどですが、体に吸収されて全身に影響が出てくることもあります。そのような可能性も含めて、全て漏れなく検討するために飲んでいる薬だけでなく、全ての薬を教えてもらうことはとても重要です。
※このときもお薬手帳がとても役に立ちます!

最後に

これら3つのポイントを押さえて相談をしてもらうと、薬剤師は持てる力をより発揮して患者さんのことを考えていくことができるようになります。そして、このポイントは実は薬剤師だけでなく、病院で医師の診察を受ける際にはとても重要なことだと思います。

ぜひ、自分自身の健康を医療の専門家と一緒に考えていく際にはこちらを参考にしていただければ幸いです。

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薬剤師が専門的に学んでいることを活かして仕事をすれば社会に何を届けられるかを考えながら、実践・実装・研究の3つ柱で活動をしています。そんな中で気づいたことや考えを書き残していきます。 薬学で語る薬剤師/組織変革リーダー/京都大学大学院研究員
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