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8/28 スキンケアは現代の祈り

みなさん、地球上ではずっと重力にさらされているのにお気づきだっただろうか?
ポケモンカードでいえば「スタジアム」カードで「重力がめっちゃかかる」という特性がかかってるような感じだ。しかも永久に。これが俺たちの生きる世界だ。

なにが言いたいかというと
最近重力の存在を文字通り肌で感じるようになった。

そして…気づいたらスキンケアが「防衛戦」フェーズに入っていた。

「防衛戦のスキンケア」と書いて「重力に勝ちたい願望」と読む。
ちなみに、この願望は負けが約束されている。

しょせんスキンケアはスポット呪文。
スポット呪文に対して、バトル環境は常に「重力がめちゃくちゃかかる」なんだからなんつーかもう蹂躙されるしかないのだ。やんわりと「あ、これ負け試合だな」っていうのもここ数年でゆるやかに受け入れる風の気持ちになってきた。

ところで私はもともと記憶力がない。暗記はとにかく苦手で、英単語も地理の地名もてんで覚えられなかった。自信をもって言えるのは初代ポケモン151種の名前くらいだ。

そんな自分が、この敗戦処理が始まって以来、スポンジのようにガンガン新たな呪文単語を記憶しているので自分でもちょっと引いている。いや負ける気、ないんか。
セラミド、コラーゲン、ビタミンC誘導体、ナイアシンアミド、レチノール、リポソーム、リンクルショット、ヒアルロン酸、ボトックス、ハイフ、糸リフト…
(後半にいくにつれ大魔法度があがる)
(とりあえず単語は覚えた)

スキンケアって基本的に効果を実感できるのって数ヶ月とか継続したときで、しかも食生活やストレスとかっていう変数も多すぎるから、「やっぱやらんよりマシだったわ〜!!!」っていうけなげな希望的観測で効果を測ることが多い。

もはや、祈りと変わらない。

失恋相手に藁人形と五寸釘を駆使し、数ヶ月スパンで陰ながら不幸が訪れるのを見守り祈るような地道さが必要なのである。スキンケアには。

そして祈りの呪文も大魔法になるほどMP(金)を消費する。なぜならどの世界でも大魔法は即効性および攻撃力が高いからだ…。

どんな呪文をかけていくかも自分次第だ。年内予算の打席をどう組んでいくかには自分という国の価値観が表れる。
この「祈り」に果たしてどれだけの投資をするのか?

中二病のカラがまだ体にひっついてるので、将来はわけのわからないババアになりたいという願望がちょっとある。
わけのわからないババアはわけのわからないものに投資しているイメージなので、美容皮膚科にめたくそに投資するのはなんか逆に美意識として違う気はする。
そういう願望を抱えつつも、明らかにスキンケアへの祈りの投資は増えたのである。

それが私国家の予算案の答えなのだろうか…?はたしてわけのわからないババアにはなれるのか…?なんだか口惜しい気持ちである。


※メンバーシップに記事を追加できるようになったのでお試しで書いてみました。メンバーシップではこういうゆるいことを書いてます。

日記。
「孤狼の血」と「ヤクザと家族」について

「死刑に至る病」を見てから薄々気になる存在だった白石監督の「孤狼の血」を観た。
結論からいうと血湧き肉踊り(物理的に)、うなる広島弁が炸裂しつづける、エンタメ的につっぱしった作品で楽しめた。ヤクザ映画に期待するもの詰め合わせである。汚らしくてガラの悪い役所広司、はずれない。

いつも映画をみるとやりがちなのだが、原作の小説三部作に手をつけ、この週末で三作とも読み終わってしまいそうである。時間の使い方のバランスがおかしくて恐ろしい。

ところでヤクザもの映画でいうと前に「ヤクザと家族」も観たんだが、こちらの感想は「なんかすごいハナにつく」だった。

この違いはなんなんだろうなとうっすら考えていた。
たぶん「ヤクザと家族」は悲劇ぶってるからだ。だいたいヤクザなんてもともとロクなもんじゃないんだから、暴対法にかこつけて「こんなにいい人たちなのにとっても辛いめにあってるんです〜!」っていい子ぶられても、冷める。なんかそこに、監督が個人的な何かを投影してる感も、ホモソーシャル的なものを是とする価値観が見え隠れして、そもそも私の考え方と相性が悪かったんだろう。

ホラー映画同好会(カワイダさん、中田さん、福田さんでホラー映画を定期的に消化する集まり)で、今やってるNOPEは圧倒的IMAXで見るべき景気のいい作品ということで気になっている。これは上映中にいかなければ。
ていうか景気のいいホラー映画って、何?


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