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【生後10日目】泣き声がしんどい夜に

深夜2時、「う゛ええーーん!!」と耳をつん裂くような声量にビクっと飛び起きる。

新生児はまだ1日の睡眠リズムが作られていないことに加え、3時間〜4時間毎には授乳(またはミルク)が必要なので、深夜に起きるのは普通のこと。

だけど、頭ではわかっていても、我が子の泣き声がこんなにもしんどいとは思ってもみなかった。

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基本的に泣くことでしかSOSを出せない新生児ちゃんたちは、お腹が空いてるか、オムツが汚れたか、ただ抱っこしてほしい時に泣く。

だから冷静に考えれば「ああお腹空いてるのかなー」と思ってゆっくり対応すればいいのだ。

だけど、昼間はそう思えても、深夜だとそうはいかない。

細切れ睡眠で圧倒的睡眠不足。ただでさえ頭が回っていない上に、産後10日しか経っていない故に体のあちこちが痛い。(縫合したおまたは痛いし、毎度の授乳で切れる乳頭や母乳で張る胸全体も痛い、抱っこで手も肩も限界)
産後のホルモンバランスに乱れでメンタルもボロボロ。

あらゆる要素が最悪な状態に組み合わさって、泣き声を冷静に処理できなくなるのだ。

そうなってくると、この泣き声は恐怖でしかない。

自分の身体的なしんどさ、メンタルのしんどさ、そして何より「もしも我が子が苦しんでいたらどうしよう」という、大切すぎるが故の心配がしんどさに変わっていく。

なかなか泣き止まない時には、「暑すぎた?寒すぎた?」「どこか痛い?」と心配はどんどん増していく。

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そしてやっと寝てくれた時には心身共に疲弊しきっている。
だけど、もうすぐ1時間後にはまた起きなきゃいけない。

3時間おきとはいえ、3時間寝れるわけではないのだ。オムツやミルクのオペレーションと子が寝入るまでの抱っこ時間、自分も入眠するまでの時間を考えると、なんだかんだぐっすり寝れても1時間半が限度だ。

そんな毎日が繰り返される。

まだ10日目でこれだ。

しかも私は里帰り&夫が休暇をとってくれているので日中睡眠を確保することができてこれ。

そりゃワンオペのママが産後鬱になるわけだと納得した。というかワンオペは拷問だと思うから今すぐ法律で規制してほしいくらいだ。

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と、こんなことを書いている間にも「ゲボッ」と音がしたかと思うとミルクを大量に吐き戻した我が子。(当然吐き戻したらお着替えもセットでついてくる)

横に寝かせたはずなのに上を向いていて、「窒息死」という言葉がよぎって(生きててよかった、、気づいてよかった、、)と恐怖と安堵が一緒にやってくる

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まだママも10日目だから。
ゆっくりゆっくり、ママになろう。

まだ我が子も人生10日目だから。
ゆっくりゆっくり、世界のリズムに慣れていこう。

こうやってしんどい夜を超えて、わたしはママになっていく。
夫もパパになっていく。

泣き声がしんどかった夜がいつか思い出になる日、これを読んで笑えていますように。

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