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新刊『問いのデザイン:創造的対話のファシリテーション』好評発売中!

2015年に出版企画が立ち上がってから苦節5年、大変長らくお待たせしてしまいましたが、ようやく書籍『問いのデザイン:創造的対話のファシリテーション』(安斎勇樹・塩瀬隆之著 学芸出版社) が6月4日に発売されました!

企業の商品開発・組織変革・人材育成、学校教育、地域活性化などの複雑な課題解決において、問題の本質を見抜き、正しい課題を設定するための思考とスキル。そして関係者を巻き込み課題を解決するためのワークショップデザインとファシリテーションのエッセンスについて「問いのデザイン」をキーワードに300ページかけて解説しています。是非お読みください!

その問題は、"ファシリテーションスキル"のせいなのか?

課題解決のためのチームの話し合いにおいて「話し合いが盛り上がらない」「良いアイデアが生まれない」「チームの一体感がない」と感じるとき、それはメンバーやファシリテーターの能力不足ではなく、チームで向き合っている「問い」がうまくデザインされていない場合が大半です。

さらにいえば、「問いのデザイン」は場づくりやファシリテーションよりも以前にスタートしています。なぜならば、企業・地域・学校における複雑な問題状況の本質を見抜き、「本当に解くべき課題」を正しく定義できなければ、その後、どんなにワークショップデザインやファシリテーションの工夫を重ねても、根本的に解決の方向性がずれてしまい、関係者に「創造的な対話」は生まれないからです。

コロナ禍における「問いのデザイン」の重要性

コロナ禍において、「問いのデザイン」はまずます重要になってきているように思います。この巨大な問題をどのように捉え、どのような問いを立てるか。短期的なまなざしで捉えるのか、長期的なまなざしで捉えるのか。社会や企業の視点で捉えるのか、自分や家族の視点から捉えるのか。家族やチームと目線を合わせ、対話を通して納得解を見つけ出すためには、「良い問い」を立てることが不可欠ではないでしょうか。

また同時に、急速に広がっているオンラインワークショップ、オンライン授業・研修などの場作りにおいても、「オンラインは難しい」「Zoomだと参加者の集中力を保てない」といった悩みを耳にしますが、実態を見ると、オフラインで疎かにされていた曖昧な問いの設計が要因となっていることも少なくないようです。

実は、本書もまた、コロナ禍の影響を多大に受けた本の一つです。なぜなら、リアル書店は多くが休業。Amazonは生活必需品の流通を優先し、現在ではさまざまな書籍の在庫欠品が続いています。たとえ良書であっても、Amazon側が最低限の発注に止めているようで、すぐに売り切れてしまう状況なのだそうです。新著を出すなら、今じゃないほうがよいだろう。販売部数を稼ぐのであれば、コロナが収束してからのほうが確実ではないか。そのような意見もいただきました。けれども、著者らは「どうすれば本が売れるのか」という問いではなく「何のために本を売るのか」「この本はいつ必要なのだろうか」と問いをリフレーミングし、「今しかない!」という結論に至り、このタイミングで出版することを意思決定しました。

Amazonランキングで1位を獲得、発売前に増刷決定!

おかげさまで、Amazonの事前予約段階において、すでに経営プロジェクトマネジメントカテゴリの1位、そして「本」全体カテゴリの人気ランキングで1位を記録することができました。発売から1週間ほどで重版も決まり、現在は発行部数1.5万部となりました。出版社の都合もあり、当面kindleでの販売予定はないそうで、ぜひ紙の本をお求めください。装丁のデザインはDONGURIによるもので、こちらも自信作です!

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まだお手に取られていない方は、ぜひAmazonからご注文ください!

出版後のオンラインイベントも続々

出版後は、本書を起点としたさまざまなオンラインイベントを企画しています。6月20日に実施した『出版記念ライブ:今あえて著者が問いたい6つのクローズドクエスチョン』は、以下のYoutubeからご覧いただけます。

また、ミミクリデザイン&DONGURIが運営するファシリテーションの実践知が学べるオンラインプログラム「WORKSHOP DESIGN ACADEMIA(通称WDA)」では、ほぼ毎日音声/動画のコンテンツを配信していますが、早速「問いのデザイン」の特集なども始まっています。この機会に是非お試しください。ご入会後、過去のコンテンツなど含めて視聴し放題です!



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