本屋に行って来た。

タイトル通り、今日本屋に行ってきた。ふと、本屋に行きたくなったのだ。

そして、本を一冊買った。芥川龍之介さんの「蜘蛛の糸」である。
まだ読んでいなかったのか、と言われるかもしれないが、私は王道の作家を食わず嫌いしている。

夏目漱石さんもいい例である。夏目漱石さんの作品のなかで、私は「こころ」しか読んだことがない。ちらっと、夏目漱石さんの他の作品を読んだことがあるが、百年も経っているのに変わらない面白さと文章の読みやすさには驚いた。
でも私は読まないのである。いつの日か後悔しそうだが…。

しかし、欽慕している太宰治先生を、芥川龍之介さんなしでは語られない。また、芥川龍之介さんを語るにも夏目漱石さんなしでは語られないだろう。

芥川龍之介さんの作品の中では「歯車」が一番好きだ。


しかし、私は本を買ったあとで、大事なことを思い出した。

私は本が読めないのだと。

私は鬱病を患っており、本や新聞が読めなくなった。
集中力が続かないのだ。読んでも情景が頭に思い浮かばず、目で文字をなぞっているだけ。それに苦痛を感じ、本を閉じる。

それをすっかり忘れていた。忘れっぽいのも、鬱病の症状だ。

試しに「蜘蛛の糸」を読んでみたが、やはり、全く情景が浮かばなかった。芥川龍之介さんを否定しているわけではなく、私が相変わらず集中力がないのだ。
鬱病が治ったら、とことん読もう。

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