見出し画像

小さなこだわりを積み重ねて。未来のあなたへ贈るアランニット。

新作アイテムのWEBご予約会が、明日5日の21時からはじまります。

第二弾は、手編みのアラン模様ミトン/マフラー。「アランニット×金銀箔」という意外性のある組み合わせは、YUKI FUJISAWAのアイコンとして定評のある代表作です。

そのデザインを新たに、アランニットの小物で表現しました。

画像20


このアラン小物は、NEW VINTAGEを作りはじめてからずっとあたためていたアイデア。ヴィンテージ素材を使うのではなく、あたらしく一から作り上げる新品のアイテムです。

この時代にあらたに物を生産する過程で、作り手にはその製品を最後まで見届ける責任があるとわたしたちは思っています。

長く愛用できるアイテムとしてお届けしたく、YUKI FUJISAWAのルールを定めました。

画像7

アイテムのリペアを承ります

NEW VINTAGEシリーズとおなじく箔のリペアを承ります。

また、使っていくうちにアイテムにダメージが生じてしまった場合は、YUKI FUJISAWAへお送りください。オリジナルデザインの箔プリントを重ねて、もう一度よみがえらせるアフターサービスをいたします。

何度も生まれかわることで、時間の経過ともに新たなひかりを重ねながら、長くご愛用いただけるように。

画像5

4年間ご愛用いただいたNEW VINTAGEニットを2019年にお直し。BEFOR>AFTER

素材にこだわって

毎日使ってほしいから、素材にもこだわりました。

マフラーは肌に触れるため、柔らかくソフトな糸をセレクト。

ニット特有のちくちく感が減り、ふんわり、顔をうずめたくなるもっちり感に仕上がりました。ちょっとうたた寝したいときは、枕にもできちゃうほどの厚みですよ。

画像3

それに対してミトンは、伸縮率が高く、丈夫なウール素材。

着脱を繰り返してものびのびにならないのは、ウールの特性として元に戻るちからが強いため。お手入れのあとはスチームアイロンをかければさらに綺麗に整います。

画像8

おうちでお洗濯可能

中性洗剤(エマールがおすすめ!)による手洗いで、やさしく押し洗いしてくださいね。

*こちらのアランニットお洗濯方法もぜひ参考にしてください。今回は小物なので、力が加わりすぎないようバスタオルと洗濯ネットで包んでから1分ほど脱水をしてください。

愛情たっぷり、手編みのハンドニットだけを

一般のニット製品は、特筆されていないかぎり機械で編まれているものが大半です。もちろん、機械編みのメリットもあります。品質が安定し、大量に作るかわりに原価を抑えられ利益も上げやすいのです。

でも、わたしたちがこれまでの10年間で数え切れないほどのアランニットを目にする中で、数十年の時を経てもなお輝きを放つのは、だれかが愛情をこめて作った手編みのニットばかりでした。

画像6

このNEW VINTAGEのアランニットのように、これからYUKI FUJISAWAが作り上げるアイテムもまた、30年40年経っても、だれかをそっと温める存在になってほしい。

なにより、アランニット特有のふっくらとした美しい編み模様は、手編みでこそ表現できる模様です。

画像12

アランニットは、アイルランドのアラン諸島という小さな島で手編みのニットとして、受け継がれてきました。いま世界を見渡しても手仕事の伝統文化が残っている地域は本当に少なくなっています。

そのなかでアランニットは、ハンドニットとして100年近く継承される他に類をみない存在です。アランニットの歴史にも敬意を払いたく、手編みにこだわって作り上げられる時を今日まで待っていました。

画像20


アランニットの歴史に敬意をはらう

これまで数々のアラン模様を見てきたがゆえ、今回は初のオリジナル模様をデザインするにあたり、とても悩みました。

アラン模様は無限のパターンがあり、どれも美しくバリエーションに富んだ模様ばかりです。私物のヴィンテージ資料や本を手元に、じっくり考えました。

画像20

アラン模様は左右対象が基本ですが、今回のマフラーはあえて左右非対称にしています。両端の印象に変化をつけて片方はホイップクリームのようなふちどりに。

中心には、アランニットの発展に尽力した伝説的なアランニットブランド、GALWAY BAY PRODUCTSのセーターを参考に、ストライプとチェックを装飾した豪華なダイヤモンド柄を連ねました。

画像17

画像19

ミトンはアイルランドのカントリーライフ博物館で展示されていたアンティークのアランセーター(写真左)から模様をおこしています。
中央に入る柄は、バブル(泡のような小さい玉)と、ダイアモンドを。

画像20

手のひらもよーく見てみてください…。お気付きですか? そう、葉っぱ模様です!うらがわだって抜かりありません。これぞ!と思うアラン模様を、ちいさな世界にとことん詰めました。

画像21

リブもただのリブに終わらず。ケーブル模様をミックスしています。これは自分が持っている一番古いアランニットへのオマージュです。1930年代頃のものとみられます。

初期のアランニットは手紡ぎ糸で、リブにまで細かな文様が入っています。パターンも現代のアランニットとは趣向が異なり、編み手の深い探究心を感じる1枚です。

このように歴史を踏まえながら、YUKI FUJISAWAオリジナルのアラン模様が完成しました。

画像20

必要な数だけ、作ります

ひとつひとつ手で編み上げていただくため、余剰な在庫を持たないよう、基本的にはご予約会でご注文をお受けした数だけを生産します。

受注生産のメリットは、数がまとまることでお客さまに安定した価格で販売できること。多すぎる在庫は管理コストが増えて価格が高くなる原因になってしまうのです。

ブランドを継続する上ではビジネス視点も大事だけれど、この時代に自分都合だけで過剰にものをつくる必要はないと考えています。

画像20

お好きな箔カラーが選べます

今回のWEBご予約会では、ベースのニットの色に対して、お好きな箔カラーが選べます。

ベースの色は王道のホワイトと、羊の毛を自然のままにしたような濃グレー。年を重ねても長く愛用したい、落ち着いた灰色です。

箔は、華やかにきらめくGOLD箔、クラシックで清潔感のあるSILVER箔の2色。

あわせて4パターンの中からお好きな組み合わせが選べます。

画像22

生産者さんを大事にするものつくり

手編みのアイテムがなかなかこれまで実現しなかったのは、手編みで編んでくれる人(ニッターさん)が見つからなかったため。

数少ないハンドニットが作れるニッターさんを大事にしたいと思っています。一度きりのお付き合いとならないよう、細く長く、時間をかけて今後もシリーズ化する予定です。

下げ札には、ニッターさんの手書きサインがひとつひとつ入ります。すばらしい編み手の方を敬愛して。

大きいブランドではないからこそできるやり方で、関わってくださる方みんなにとって、心地よい作り方を続けていきたいと思っています。

画像9


今回登場する新作は、ニット小物が2種類、ブラウスとワンピースが1種類ずつ。

YUKI FUJISAWAではアパレルのコレクションのようにたくさんの新作は作りません。その代わり妥協なく、だれかにとっての特別な1つとなるよう、じっくり時間をかけて作り上げました。

画像10

画像21

画像11

小さなこだわりを積み重ねていきたいです。ものから発せられる輝きとなって、きっとあなたへ届くと信じています。

少し先の未来にいる、あなたへのお届けもの。心を込めて大切にお届けさせていただきます。

ご予約会は5月5日(火)〜5月15日(金)まで

どうぞお見逃しなく!


Special thanks! Model by Chihiro Yoshii

今回のコレクションの着用画像の撮影は、モデルさんご自身のおうちで行っていただきました。みなさまの暮らしのなかでも、このように永く輝きつづける1着となりますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?