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JAMCAFE8周年に寄せて

7月7日でJAMCAFEは8周年を迎えました。
毎年この日ばかりは感慨深いです。皆様、本当にいつもありがとうございます!

2011.7.7、当日の朝はこんな感じでした。


改めてみると隠れ家すぎる。笑

オープン前日は友達も総動員。東京からわざわざ組もいた。

いろんな人がお祝いに来てくれて「自分の葬式」のような気持ちになった。多分同じようなものだろう。生まれることは死ぬことと同じだから。結構思い込みが激しいタイプではあるけど、そのくらいのことでしたね当時は。自分の店を持つというのは。




さて。


8年前、オープン初日はお店の子がいきなりレジを落として壊すというハプニングがあったり(どんなハプニング)、オペレーションも全然上手くいかなくて、いろんなところでかなりの時間がかかってしまったり、今思えばお店自体も未熟で、メニューや盛り付けなんかも穴だらけ。でもやる気とパワーだけはあった。



そんなぐちゃぐちゃの営業でも、コースターにこんなメッセージが書いてあったりとっても嬉しかったです。かなり支えられました。
(あ、それ私だ、という方はこっそりSNSのDMなんかで教えてください…超懐きます…)

初日は売り上げもたくさん出て、利益もたくさん出た。これが毎日だったらお金持ちだなぁとぼんやり思ったりしました。


もちろんそれだけでやっていけるほど甘くはないから、いろんなものを捨てては吸収して、拡大と成長をしていきました。
いろんな飲食店をやってきたから自信はあった。でもそんなものは全く意味がなかったです。
全ては誰かが「段取りを組んでくれた」舞台の上で踊っているだけだったんです。自分の力、身1つでやっていくということは圧倒的なエネルギーが必要でした。

「経営者」と「飲食」という仕事は全く別だった。

そしてどっちも面白いことが分かったので良かったと思う。やらないと分からないことですよコレは。服も着てみないとサイズが分からないですよね。分かった気になってもいざ着てみるとあれボタン閉まらないみたいなことが普通にあるんです。

毎年書いている気がしますが、コーヒハウスニシヤの西谷さんが「お店の評判はお店のスタッフが作る」と以前書いていまして、本当にその通りだと思います。
うちのお店の評判は、良いものも悪いものも全てお店の子たちのおかげ、なのです。僕は現場もとても好きだけど、ずっとそれをやっているとお店は立ちいかなくなる。「変化」のきっかけを逃すからです。「停滞はお店の死」だと言われる。

僕の仕事はお店を存続させることで、スタッフの仕事はお店の評判を作ること、です。どちらも貴賎はなく、カフェはその2つを兼ね備えている必要があります。
おかげさまでうちは離職率がかなり低いのでそれが可能となっている。スタッフの入れ替わりの激しい店に何の価値がある?カフェは「いつ行っても同じ店員がいることが価値」なんだから。


スタッフのみんなには頭が上がりません。普段は頭を上げっぱなしだけど心の中ではたまに土下座しています。1年に1回くらいだけど。

成功の秘訣は「他を羨ましがらないこと」だそうです。

うちはうち、なので、特に時代に左右されることもなく今まで通り、僕が良いと思うことをやるだけです。

古いけど新しい人やものは「時代の空気を取り込まない」ことで、今ももなお輝いています、うちもそういう店でありたいと思う。
旧いけど新しいお店。時代なんか関係なくて小学校から好きで、いよいよそのバンドの曲名をお店の名前にまでしてしまった。

自分が好きなものをごちゃごちゃに、ジャムのように詰め込んだお店がJAMCAFEです。好きなものだけで作ったから2011年にできたお店だけど古臭くないなぁと感じたりする。

9年目を迎えたJAMCAFE。これからも、引き続きよろしくお願いいたします!

さて「また何かの初日」。

今日もお店でお待ちしています!




おまけ

季節感のない写真をどうぞ




お店にも来てくださいね〜〜!!