ひとりかそうでないか
お店の子が卒業しました。
就職が無事に決まった、ということでよかったよかった。
土日と、たまの平日の勤務でしたが、不可抗力以外では、休まず、遅刻もせず、きちんと仕事をした。
求められたことをきちんとやって走り抜け完走する。
これが結果を出す、ということです。
何回も送り出す側をやってきましたが、毎回不思議な気持ちになるなぁ
ということで、これまでは自分の仕事を分担して、協業していたわけですが、またひとりでやることになりました。ケーキを焼くのも、詰めるのも、型を敷くのも生地を成形するのも、計量も全てです。
もちろんひとりでもいいのです。気を使わないので。ひとりで自由にやるのも自分で店をやる醍醐味ですから。
でもやっぱり仕事の量が増えるんですよね単純に。
正直、自分がやらなくても他の人がやればいい仕事というのはたくさんあります。誰がやっても結果は同じ、というものです。
これまでも11年間店をやってきましたが、必ず誰かに自分の仕事を振り分けて動いていました。その方が「割のいい仕事」、要は自分にしかできない(単価の良い)仕事に時間を費やせるので。その方が店としてはいいのです。
気持ち的にはひとりが楽なんだけどやっぱり大変で。
シフトの都合で一日中ひとり、とかのレベルじゃなくてずっとひとりなので。ひとりでずっと同じことの繰り返しです。延々と自分がやり続けないと「商品が止まってしまう」というプレッシャーもあります。
昔働いていた店で先輩が退職するときに「もう何もしなくていいんだ!」と喜んでいましたがまさに気持ちが分かります。ずっとやり続けなくてはならないです、店がある限り。(ネガティブな意味じゃなくて)
ひとりで辛いのはそれがひとつ。
それよりなにより「今日は忙しかったね」とか「さっきのはいいお客様だったね」とかいろんな感情を共有できる人がいない、というのはなかなか辛いです。以前書いたことにも通じますけど変なお客様が来たら店で「一対一」になることもあるので。怖いんですよ。
雨の日なんかはお客様が来たらコーヒーを淹れてお会計してまた自分ひとりになって、ということもあります。そしたら座って本を読んで、みたいな。孤独との戦いでもあります。
ひとりで店をずっとやってる方を尊敬します。かなりの精神力とフィジカルの強さがあると思います。
ということでスタッフの子にはいろんな面でサポートしてもらっていました。お疲れ様でした。
一応新しい子が決まってはいますが、5月中の土日はひとり(もしくは子連れで妻と)だったりするのでお待たせすることがたくさんあると思いますが。よろしくお願いしします。
お店にも来てくださいね〜〜!!