見出し画像

数字は嘘つかない

定期購読マガジン5月第2回の配信です。

最初に近況報告を。

PENITENT PROJECTもいよいよ大詰めです。

画像1


10年前にオープンさせたJAMCAFEは自分たちの手でやった部分が多く、結局納得できずにオープンから約3年後に棚やカウンターなどを造作し、リフォームした。

2店舗目のgrammeは子供が産まれるタイミングと重なり、自分の脳は忙殺され、正直記憶はない。5kg体重が落ちた。
無我夢中、という感じだった。子供が産まれるから、と気負いもあった。稼がなきゃ!みたいな。

今進行している東京墨田区のPENITENT PROJECTは人生の序盤戦を終えた自分の集大成だと思っている。

好きな街で好きなように作る。クラウドファンディングもそうだったが「自分にはなにか価値があるのか」も知りたかった。

自分自身、今はとても楽しめていて、いろんなことが叶っている。僕は仕事をやる上での「物心」がついたのが本当に最近で、今が1番充実している気がします。

とはいえ、店はお客様がいなければ意味がないし、完成しない。早く、いろんな人に楽しんでもらいたいな、と思いながら毎日過ごしているところです。

この後でも出てきますが林伸次さんの著書の中で西荻窪organの紺野さんがこれからお店作りをする人に向けて

「伝票はどんな伝票にするか。グラスはどんなグラスで氷は何個入れるか。細部まで妄想してほしい」

と話されています。

どんな内装にするか、どんな食器にするかはみんななんとなく考えることができますがそんなディテールまで妄想するのって難しいんですよね最初は。しかしながら神は細部に宿るもの。

そういうのを妄想すればするほど楽しいことに間違い無いです。

ちなみにorganさんは伝票を「お客様に見える壁に貼り付け」ています。

それがやたら格好いいのでもし行かれる方はその辺も楽しんでもらえるといいのかもしれません。

このマガジンはカフェを経営することについての全てをお話するものとなっています。全て僕の体験から生まれたものですので嘘偽りはありません。あくまで僕のフィルターを通したものを読者の皆様に追体験してもらう内容となっておりますので役に立つかどうかは分かりませんが、きっと何か意味は感じてもらえるかと思います。
現在は6月にオープン予定の東京のカフェのメイキングが多めとなっていますがどうでもいい話や他では言えないことやカフェの作り方、継続の仕方のようなハウツーのような話もあったりします。
よかったら購読お願いします


お金をかけることとかけないこと

さて。

お店を作ろうとするとお金がかかります。だからこそ

「あぁお金がかかってないお店だな」

はバレます。お金がかかっているかどうかでいいお店かどうかが決まるわけじゃないけど「お金がかかっているかどうか」はある程度分かります。
きっと自分が
「ほぼDIYで作ったお店」「全くのゼロからお金をかけて作ったお店」
を経験したから、だと思います。
もちろんそんな経験がなくても分かるかもしれません。

この世にはお金をかけずに異常に格好いいお店もあるし、お金をたくさんかけたからこそ格好いいお店もある。
お金をかけたのにイマイチなところもあるし、お金をかけないからこそダメな(ハリボテ感のある)お店もあります。

先ほど登場したorganさんという僕の好きなお店が西荻窪にあるのですが系列店のuguisuさんは300万円程度で作られているようです。

渋谷のbarbossaのマスター林さんの著書にその辺のリアルなお話が記述してあります。
(面白いので興味がある方はぜひ)

お店を作るのに300万円って「かかってないほう」だと思いますが、uguisuさん(もちろんorganさんも)は本当に格好いい。

続きをみるには

残り 1,704字

¥ 500

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

お店にも来てくださいね〜〜!!