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偏愛

定期購読マガジン5月最初の配信です。メンバーの皆さん、今月もよろしくお願いします。

さて、東京の店舗PENITENTも着実にオープンへと向かっております。

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工事もとてもいい感じに進んでいて僕ら自身もとても楽しみです。


このマガジンはカフェを経営することについての全てをお話するものとなっています。全て僕の体験から生まれたものですので嘘偽りはありません。あくまで僕のフィルターを通したものを読者の皆様に追体験してもらう内容となっておりますので役に立つかどうかは分かりませんが、きっと何か意味は感じてもらえるかと思います。
現在は6月にオープン予定の東京のカフェのメイキングが多めとなっていますがどうでもいい話や他では言えないことやカフェの作り方、継続の仕方のようなハウツーのような話もあったりします。
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といいつつ、今回は新店舗のお話はお休みさせていただいて、久しぶりに最近お休みしていた「カフェを経営することのポイント」のようなものを書いていきたいと思います。カフェ、というかいろんなものに通じる話かもしれませんのでお付き合いいただければと思います。


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みんなに好かれたいという病気

うちのお店はオープン当初、驚くくらいにいろんなメニューがありました。

生ビールはもちろん焼酎、ビオワイン、生春巻き、豚トロ、ご飯のメニューも7~8種類ほど。

(ちなみにうちの厨房は2坪ほどでコンロも二つ、冷蔵庫は喫茶店サイズです。)

タバコも吸えたし、子供も大歓迎、団体さんだってどんどん入れていました。

もはや何屋かわからない始末。

何か明確なコンセプト、例えば「選択肢を圧倒的に増やすことで差別化する」といったようなものがあればそれでもいいのですが(表参道のLOTUSや駒沢のバワリーがそれですね)その時僕らにあったのは「みんなに好かれたい」です。

あの人が喜ぶ、その人も幸せ、これがなかったらあの人は来てくれなくなるかもしれないからやめられない、とか。

あの人も、その人も「たったの1人」です。

たまにさせていただいているコンサル時によく「不採算部門があってやめたいんだけど、喜んでるお客さんもいるからやめられない」という話を聞いたりしますが「それって何人ですか?」と聞くと皆さんうまく答えることができないか、もしくは2~3人だったりします。

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