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意味のあるもの

昔、好きだったマンガを途中で離脱しました。

「なぜか分からないけど読まなくなったな」くらいに捉えていました。

メタバースというものをご存知でしょうか。

メタバースとはコンピュータやコンピュータネットワークの中に構築された現実世界とは異なる3次元の仮想空間やそのサービスのことを指す。

架空の自分を作って中の世界で生きることができる、といったところ。例えばこんな感じ。

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実際に他の人とコミュニケーションをとることができてその中で出会って結婚、という事例もあるそうです。なかにいるのはもちろんアバターなので視覚情報なしで、結婚。中身で選んだ、ということです。

それはそれで面白そうだな、と思って画面を見ていたのですが情報が多すぎてみるのが辛くなってしまいました。実は最初に書いたマンガも情報の量が増え始めた時期に読むのをやめてしまったのですよね。

要は「意味のないものが増えれば増えるほど自分は離脱する」ということに気づいたのです。量が多いだけで、意味がないのです。つまり、無くてもいい。

マンガの例えで申し訳ないのですが僕が好きでずっと読んでいるマンガ(たち)は絵の情報がとても少ないです。絵がなしで説明だけ延々と、というのも当たり前です。視覚情報が少ない。

少ないというよりは「意味のあるものだけで作られている」のです。作者さんがどうしても間に合わなくて下書きの状態で週刊誌に連載し続けたとしても、そこにあるものは意味のあるものなので楽しく読むことができる。

視覚情報が減れば減るほど大事なものが浮かび上がる不思議。

僕の離脱したマンガやそのメタバースでは情報が多く(それはそれでいいのですが)意味のないものが多かったのです。

日々、僕らの人生はほとんど意味のあることだらけで(自分の人生だから当然ですが)それでもやはり危機管理という面以外で周りの情報を取っていくことはないです。

「あのお店って看板出てるけど何が書いてあったっけ?」

が当たり前。

「自分にとって意味のあること」をなるべく多く摂取していくためには「意味のないもの」がたくさん並べられている商品の棚は無視しなければいけないのですね。





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