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都内在住・25歳・独身の会社員による徒然草アカウント。ある出版社のwebメディアで編集をしています。

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2月の一人映画「ちょっと思い出しただけ」に愛が止まらない

「エモすぎ恐怖症」に共感してくれる人はいるだろうか。 特に邦画だと母国語ですっと入ってくるということもあって、感情移入しすぎて苦しくなるというか吐きそうになってしまう。だから基本的にエモーショナルになってしまうことが予想される映画を観ることは避けてきた。  がしかし、リハビリだと思ってついに鑑賞。 2月11日の公開初日、「ちょっと思い出しただけ」を観に吉祥寺へ。 一人で観に行ったのだけど、これは誰かにすすめよう!と思ったので、感想や絶対に観てほしいポイントを共有したく

    • 「漢文は1ヵ月で完成する」らしい 大学受験シーズンで思い出した恩師の話

      古典に引き込まれると、そこは沼だった 「漢文は1ヵ月あれば、センター試験で満点を取れるレベルまで完成させることができる」と、高校時代の担任のS先生が言っていた。これはその通りだった。  高校2年生の夏休み、帰宅部でやることがなかったわたしは、学校で配られた通称“パンダ”と呼ばれる漢文の問題集をひたすら解いた。夏休みが明けてからの模試では漢文の点数が10点上がった。テスト問題も以前より簡単に感じた。それ以外の問題集はとくに購入していない。塾にも通っていない。   そういえば、

      • 認知症 忘れた孫に会っても……

         正月、実家(父方の祖母宅)に帰った。コロナ禍に入ってから長期休みでも帰っていなかったので、4年ぶりのはず。変わらず、コンビニに行くにも車がいるほどの田舎だ。駅からスーパーに寄ると、同じく地元に戻ってきたのか若い人も見かけてなんとなく安心した。  本当は都市部に実家があるが、正月は昔から、県の一番端の町にある祖母の家で過ごす。数年前に来たときにはまだ元気だった祖母も、今では施設暮らしだ。久しぶりに上がった祖母の家の玄関は、両親がいても人の気配があまりなく、空気も薄く感じた。

        • 25歳で人生初の合コンに参加して、うまく笑えなかった話

          「今週の金曜に合コンあるんだけど、1人来られなくなっちゃって。○○さんも来ない?」 彼氏なし、猫とふたり暮らし。 今の日常に不満があるわけではないが、パートナーがいる人へのあこがれがあった。たまに飲む仲良い先輩に誘われた安心感もあり、「行きます!」と勢いで返事をした。 今まで合コンは都市伝説だと思っていたが、社会人になるとそういう機会は結構転がっているらしい。そういえば、誘われたことがないだけで「このまえ合コン行ってさぁ」という話はよく耳にしていたような気がする。 予定

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          3本

        記事

          『窓辺にて』個人のとても簡単な感想。

          「妻の浮気を知ったのに、全く怒りがわかない」——。  分かる、と思った。  映画館で観ていると「早送り」ができない。今回は、それがありがたかった。沈黙が多い作品だ。会話をメインとしているからだろう。普段の会話、とくに相談事をしているとき、すらすら言葉が出てくる人は少ない。その「リアルな間」から、画面の中にいる人々の温度感が伝わってきた。全編143分。不思議と退屈ではなかった。  まず、彼らの会話のトーンが好きになった。それぞれの性格が表れている話し方だ。留亜に関しては、

          『窓辺にて』個人のとても簡単な感想。

          韓国映画=社会問題がテーマな重い作品ばかり、は間違いでした。『チャンシルさんには福が多いね』

          「手放してこそ新しいものが入ってくる」というセリフが刺さった。ただただ捨てなさいということではなく、本当に捨てたくないものが何か判断しなさいということだったのかも。   韓国映画といえば、社会問題などの重めなテーマが多いというイメージがあるのでは。それはそれで心に残る作品ばかりなのだけれど。日常を切り取ったインディーズ映画にも良い作品は多い。とはいえ、もちろんハラハラドキドキな展開があるわけではない。ただ、登場人物が放つ言葉が、リアルな自分にグサッときたりするのです。 『チ

          韓国映画=社会問題がテーマな重い作品ばかり、は間違いでした。『チャンシルさんには福が多いね』

          タイの激ヤバホラー『女神の継承』もう観ましたか?

          観たほうがいい。と言いたいところですが・・・ 話題のホラー映画『女神の継承』を、シネマート新宿で鑑賞。もともとアップリンク吉祥寺でビールでも飲みながら観るつもりだったところ、前日には中心付近の席がすべて埋まってしまっているという・・・(シネマート新宿の方が席数が多い)。 ちなみに、相当なホラー好きでない限り昼間の鑑賞をおすすめしたい。夜に鑑賞すると、帰り道、後ろを気にしながら歩くことになる。 『女神の継承』あらすじ タイの小さな村で祈禱師をしているニム。ニムは姪であるミ

          タイの激ヤバホラー『女神の継承』もう観ましたか?

          8月5日〜7日開催!京都国際子ども映画祭

          「人を好きになることの正解って何ですか」——。 子どもたちから飛んでくる質問に、大人は簡単に答えられない。  NPO法人キンダーフィルムフェスト・きょうとが主催する京都国際子ども映画祭。第28回目を迎える今年は8月5日(金)∼8月7日(日)の3日間、京都文化博物館で開催される。ゲストの監督や出演者へインタビューするのは「子どもスタッフ」と呼ばれる子どもたちだ。海外からゲストが来た際には、もちろん英語で行う。彼らによる冒頭のような変化球が、見どころの一つだ。   キンダーフ

          8月5日〜7日開催!京都国際子ども映画祭

          京都の「ポップコーンラバー」は映画を語り合う大人の部活でした

          10代の頃、部活終わりのダラダラしゃべる時間が苦手で、いつも先にさっさと帰っていた。 人としゃべることが好きになってきた今の自分からみると、当時は相当イタいモードに入っていたと思う。   ライターになりたいと思ってから、自分から誰かにコンタクトをとって、そして会いに行くということをし始めた。 5月、卒業制作兼ポートフォリオとして記事を書くため京都へ。   京都国際子ども映画祭を主催している「キンダーフィルムフェストきょうと」を取材。 そのつながりで紹介してもらった「ポップコー

          京都の「ポップコーンラバー」は映画を語り合う大人の部活でした

          猫アレルギーだけど、家猫が1歳になったので成長を振り返る

          4月27日、猫のめんまが1歳になりました。 毛がもさもさ。 雑種なので何猫の血が入っているかは不明ですが、綺麗なべっこう柄です。 知り合いの動物病院に通う三毛猫が、屋根裏で産んだ子でした。もともと6匹の子猫が産まれていたようですが生き残ったのは2匹です。そのうちの1匹がうちのめんまです。 飼う前にはアレルギー検査もして、レベル3の陽性が出てしまいました。飼った後にアレルギーを発症して捨ててしまう飼い主もいるようです。 でも、 ①布製品は週1で洗濯する ②常に抜け毛の掃

          猫アレルギーだけど、家猫が1歳になったので成長を振り返る

          「さがす」、全員の人生を深読みしたくなる。

          すっと心に入ってこない、ずーんと体に寄りかかってくる。 一言でいうとそんな映画、「さがす」。 絶対に観た方がいい、と思っていながら観るのを迷っていた理由は、やっぱり「邦画」であること。日本の映画をあーだこーだ言いたいわけではなく、母国語の映画だと心に刺さってしまって何も手につかなくなることがあるので、私のような人間にとっては観るタイミングが難しい。  だから、少し遅くなってしまった。 でも、映画館で観てよかった。  登場人物それぞれに長い長いドラマがあるはずなのだが、そ

          「さがす」、全員の人生を深読みしたくなる。

          やっぱりアジア映画は熱い!!と、また家で一人、興奮してしまった。

          20歳を過ぎてから、どんどんと一人でいることに抵抗がなくなってくる。 休みの日にベッドの中で映画を観ながらゴロゴロするのがここ数年の至福の時間だ。  “一人”映画を趣味にしているわたしが最近ハマっているジャンルが、タイトルにある通り「アジア映画」だ。 映画通の方々は「え、今更?」と思っているかもしれないが、「映画は好きなんだけど、年に100本とか200本とか見るレベルじゃないし…。でも映画はホントに好きなんだよなぁ」という人になら、需要があるのでは?と思って記事を書くこと

          やっぱりアジア映画は熱い!!と、また家で一人、興奮してしまった。