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無意味な時間を過ごすことって大事


父の四十九日の法要が無事終わって

母と兄と思い出話をしていた。


その時、兄がこんなことを言った。

「なんだかゆったりしてすごくいいね」


この日を迎えるまで
私たちはいろんなことを乗り越えてきた。

それが無事に終わって
みんなの気分がホッとしていて
安堵の空気に包まれている。


兄の日常はきっと
仕事のことや家族のことで
心より思考が優先して
とても忙しいのかもしれない。

いつもきちんとしていて
自分に厳しくて
隙がないような人だから。


なんでもない時間が
とても贅沢に思えているんだろう。


18歳でこの街を離れてから
何度も帰郷しているのに
自分の家族を連れてきていたり
いろいろ気を使っていたから
のんびりした感じはしなかった。


父の納骨の後、
市内をドライブした。

思い出の場所を通ったり
すっかり変わった光景に驚いたりしながら。

きっと
年老いた母と私と3人で
ドライブできる機会はもうあまりないことを
わかっているんだ。

そして本当は
父ともこんなふうに
取り留めもないおしゃべりをしたり
目的地に向かうわけでもないドライブを
楽しんだりしたかったのかもしれない。


家族と過ごす、なんでもない時間って
かけがえのないものなんだ。

兄の様子を見て
私はそう思った。


今、娘たちと過ごす時間も
母と二人でおしゃべりする時間も
大事にしよう。


もっとこうしておけば良かった

こんな後悔をしないように


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