見出し画像

【ビリ医学生】偏差値30から東大A判定、数物ほぼ満点で国立医学部に合格するまで

第0章 初めに

現在、僕は国立医学部に通えていますが受験勉強をしている時に、"努力はしているのに結果が出ない"時期があり死ぬほど辛い思いをしました。過去の僕も含めて、多くの人が自身の地頭の悪さや要領の悪さのせいで、努力量の割に勉強の結果が出ずに過去の僕のように辛い思いをしているのではないかと思いました。そのような受験生に伝えられることがあるのではと思いこの記事を書きます。

第1章 中学受験〜中学入学

僕の初めての受験は中学受験でした。
きっかけはとてもとても些細なことでした。小4に上がる前に当時習っていた唯一の習い事であった水泳を疲れるからという理由だけで辞めたことで、親に辞めるなら他の習い事をしなさいと言われ、当時仲の良かった友達のA君が通っていたSAPIXという塾に中学受験の塾と知らないで彼がいるからという理由から通い始めたことです。(その時、入ってからわかったのですが水泳よりSAPIXに通う方が何倍も疲れます。小学生の僕に教えてあげたいです。)SAPIXは自身の家の最寄り駅にもあったのですがA君が他の習い事の影響で最寄り駅から5つ先の駅のSAPIXに通っていたため僕もA君と通うために5つ先の駅のSAPIXに入学しました。しかし、その校舎の算数のB先生が死ぬほど怖くて入学後1ヶ月近くでA君を裏切って最寄り駅の校舎に転校しました。そして、めちゃくちゃ怖いB先生から離れて伸び伸びと授業を受けれると思った矢先、転校先の校舎での初めての授業である算数の担当講師はそのB先生でした。僕は絶望しました。(同じブロックの校舎だっため講師は被りが多かったんですね。辛かったなぁ…)こんな感じで僕の中学受験はやる気は無いどころかマイナスな状態からスタートしました。そんなノリで始めた中学受験、当然勉強する気も起きず下から2番目〜3番目のクラスを小5の秋までうろちょろしていました。しかし、そんな僕に転機が訪れます。そう、恋です。小5にして恋愛が僕の運命を変えたのです。とんだマセガキですね。小5の秋にCちゃんという人に振られてしまい、Cちゃんの好きなタイプが頭のいい人であったため純粋ピュアピュアだった僕は勉強を開始したのです!!!(しかし、この話も実は訳分からんくて、というのも僕はこの一ヶ月前にCちゃんに告白されてるのです。しかし、付き合うという概念がなかった当時、僕は女子側から告られて男側から何も言わないわけにはいかねぇ、俺から告り返してやる!と厨二病的な痛い考えで告白したのでした。その結果(?)振られました。けど1ヶ月で好きな人変わるなよ、Cちゃん…。)しかし、Cちゃんに振られたおかげで勉強をするようになり、模試で第1志望の中高一貫校でD〜C判定くらいは出せるようになってきました。しかし、やはりそれでもこのままの成績では落ちる確率の方が高いかなという状態…。そんな状態の僕に一筋の光が舞い降ります。それは相性です。都内の難関中学受験校はそれぞれの高校の問題の特色が強く相性などが大きく影響します。僕は国語がめちゃくちゃ相性が良く第1志望の冠模試だけではA判定、B判定を連発、過去問も10年分1回も合格最低点を下回らず、2日前にインフルになるも第1志望のそこそこ有名な都内の進学校に、相性のおかげで分不相応にも関わらず合格することが出来たのでした👏👏👏👏👏(ちなみに国語は本当にこの中学が相性が良かっただけで大学受験時代は国語がしっかりと苦手でセンターは本番6割でした())
しかし、このように分不相応なレベルでこの中学に入ったこと、またSAPIXの勉強に頼りきっていたため学校の勉強をする習慣が全くなかったこと、自分を天才だと思いこんだこと、等々がこの後の僕を苦しめます。
さらに、親に中学受験のメリットは高校受験がないから高校生になるまで死ぬほど遊べると言われていた僕は素直にこの言葉を受け取り、全く勉強せず初めての英語のテストで校内下から2番目を取りました。(ABCDとかアルファベット書くくらいの問題で)
ちなみに最下位は隣の席のジャパっていうやつだったんですが僕は下から2番目であることを隠してみんなと一緒にジャパのことをいじっていました。あの時は本当にごめん、ジャパ…。しかし、僕は成績の悪さを隠すのが上手かったため()この後も高一の冬まで全く勉強せず毎年留年の危機に陥りながらも何とか赤点回避の勉強で留年を逃れながら大学受験編に突入します。

第2章 Be動詞がわからない所からの大学受験編

僕の受験生活の始まりは高校一年生の冬でした。理由は単純で、中学 1 年生から高校 2 年生まで毎年留年しそうになっていたため、放校されないように勉強しなければならなかったからです。下の成績表が高一冬の校内模試の成績表です。

画像1


 この成績表、英語、数学共に 100 点満点なのですが信じられない点数を取っていますね笑笑 高一までホンットに勉強してこなかったので、英語という書けばそれなりに点が取れる教科で、8 点という驚異的な点数を叩き出しています笑 理科に至っては最下位でした。また、この 227 という順位なのですがこの時校内模試の受験者は 228 人なので下から二番目です。さらに僕の代は卒業した人数が240人の中で224 人だったのでこの成績のままだったら将来的に確実に放校させられていた順位でした笑
(ちなみに駿台全国模試だと 30〜35 とかでした。偏差値です笑 入塾テスト代わりに受けたセンター数学はIAIIBどちらも10点代で焦りました笑 英語はBe動詞は分からないし大学受験が終わった今もその後遺症で1月〜12月まで英語で言うことができません。だって大学受験で出ないんだから笑笑)
周りが東大などに行く進学校であったため流石に危機感を覚え、勉強をし始めました。 高一の冬、心を入れ替え自習室目当てで最寄り駅の塾に入り、部活を休んで冬休み毎日 10 時間以上ターゲット1900をやり続けました。その結果、ターゲットは 1500程度まではほぼ完璧に覚えることが出来ました。勉強に慣れることはできたのですが、その直後にあったセンター模試では 200 点中の 80点、校内模試でもワースト 5 位程度でした。その後、その時親身に相談に乗ってもらっていて尊敬していた方に、青チャート 3 周しなと言われたため高二の夏休みの途中まで掛けて 3 周しました。しかし、ほとんど結果が出ませんでした。 (冬休み以降も学校と部活以外の時間は全て勉強していたのですが)
こんな風に勉強はめっちゃしてるのに結果が出ずに死ぬほど辛い思いをしていた僕にめちゃくちゃ大きな転換点が訪れます。夏休み後の 9 月と 10 月の半ばまでは文化祭と修学旅行、留年がかかった定期試験だったためあまり受験のためのの勉強は出来ていなかったのですが、この時期のある 2 つの出来事が僕のターニングポイントとなりました。一つ目は、僕が同級生よりかなりの勉強量を こなしている割に成績の伸びが著しく悪いなと思い、自分が実はめちゃくちゃ地頭が悪い のではないのかと不安になってクラスの友達を 30 人程度巻き込んで IQ テストをしたこと がありました。その結果僕は最下位でした笑笑 しかし、下から 2 番目のやつが駿台全国模試で理IIIA判定、校内模試 1 位をとっている秀才だったこと、定期試験を一夜漬けで 1 桁順位 取っていた友達も下から 4 番目などだったのです。この出来事から僕は受験程度なら努力と勉強法でどうにかできるのはないかと考えるようになりました。二つ目の出来事はその定期試験一夜漬けで 1 桁順位を取る友達に、「なんで俺こんな勉強してんのに成績伸びないと思う?」 と聞いた際に「知らんけど結果が出てない努力は努力じゃなくね?」とガチな顔をして言わ れたことです。(僕この時めっちゃ勉強してるのに全然結果が出なくて死ぬほど病んでたのにこれ言われたの、冷静に考えなくても結構ひどいと思うしキレたんですけど、この一言がなかっ たら僕はまだ医学部目指して浪人していたと思います。)
この二つの出来事の後、僕は変わりました。それまで過程を重視していたのを、とにかく結果を重視し、様々な合格体験記などを参考にして勉強法を考え続けました。さらに友人から苑田先生の物理を完璧に理解すれば確実に物理が出来るようになるという噂を聞いて苑田先生の映像授業を受講し始めました。苑田先生は僕の数理科学の勉強の仕方に対する考 え方を根本的に変えてくれました。また、この時期に物理を死ぬ気でやったことで物理がめちゃくちゃ得意になり自信につながりさらに勉強が捗りました。更には理数系の勉強の仕方(1問1問に向き合い深くできる限り根源まで考え抜く)を掴めたため、数学も急上昇しました。この時、高三の 5 月にある駿台全国模試に向けてこの模試で結果を出せなかったら 死んでやるくらいの気持ちで物理、数学、英語を自身の成績が全く伸びなかった経験や先輩の体験期などをみて効率の良い勉強を考え、試行錯誤のもとで勉強し続けました。その結果、目標にしていた駿台全国模試では東大 A 判定、数学偏差値 80 近く、英数国理2では校内 5 位、英数理2では校内2位という結果を収めることが出来ました。

画像2

画像3


 理数系の勉強の仕方が分かったことで、夏休みに集中的にやろうと決めていた化学も順調に伸び夏明けの河合塾全統記述模試では偏差値 75 校内 9 位をとることが出来ました。勢いに乗った僕は、センター試験でも 9 割近くとる事が出来、正直合格を確信していました。しかし、1日前にインフルにかかり、(余談ですが中学受験で2日前にインフルになり、大学受験で前日にインフルになったため医師国家試験当日にインフルになるのではと死ぬほど脅えています笑笑)なんでこんな勉強してきた俺がなんでインフルかかるんや?他の人でいいだろ受験理不尽すぎとメンタルが終わり、さらに問題傾向が苦手な方向にガラリと変わったことも僕に追い討ちをかけ、試験中諦めてしまいました。その結果国立前期単願だった僕は不合格となり浪人することになりました。 落ちた直後は正直現実を全く受け入れられず名古屋に一人旅に言ったと思ったら名古屋って甘いなと思い(???)中部国際空港から札幌行きの便をとり北海道に飛んで北海道の風は寒いな〜っと思いながら虚無虚無した後、浪人生活に突入します。

第3章 浪人時代

こんな感じで始まりは絶望状態の虚無虚無プリンから始まった浪人生活ですが、今振り返ると正直人生の中でも楽しかった時期ベスト3には入ります。
浪人中は現役の頑張りもあって成績の貯金があったため、勉強以外のこともしたいと思い、シェイクスピアのマクベスを読んで教養を得たり、社会選択を全く勉強してこなかった世界史に変えたり、受験は精神修行でもあると予備校の先生が言っていたので滝行に行って精神力を高めたり、ラジオを聞いたり、友達と遊んだりして(河合塾に入塾はしたのですが自身に合わなかったためほぼ通っていません。パッパとマッマには通ってることにしていました。ごめん。)勉強だけでなく自分がやりたいこともやっていました。

画像4

現役の時にある程度戦略的・効率の良い勉強法を掴めていたため、正直かなり勉強時間は落ちましたが効率よく受験勉強を進めることが出来ました。しかし、受験終盤、2つ事件が起きます。1つ目は世界史のやる気が想像以上に出なかったこと。現役の時は社会選択が倫理だったものを世界史に変えたのですが、勉強のやる気が起きずに授業も行かず、クリスマスまで1度もセンター模試で40点を上回りませんでした。流石に親とチューターに怒られ、僕は反省し、本番では89点とることが出来ました。(なんだかんだ何をどのようにやれば点数が伸びるのかは分かっていたため)1ヶ月で詰め込んだ割には割と上出来ではと思っています?次は古文なのですが、僕は現役の時のセンターで古文が22点しか取れず浪人中は古文だけは真面目にやろうと思っていました。そのため授業が嫌いな僕でも1年間古文の授業だけには通い続けて真面目に取り組んでいました。そして、迎えたセンター当日、雪が降り試験監督は綺麗なお姉さん。これは恋の情緒がわかる日やと思って古文解き始めると分かる分かる。めちゃくちゃわかる。正直ワンチャン満点、低くても40点ではとテンションがバチ上がりました。自己採点をしました。20点でした。ゴミ。受験ってやっぱゴミやん()
そんなこんなのアクシデント見舞われセンターは正直失敗しました(85%)が、2次試験で数物で満点近くとり、無事国立医学部には合格することが出来ました(小論で受験番号書き忘れたの合格させてくれたのには本当に感謝してます)。そうして僕の受験はあっさりと終わったのでした。

第4章 受験の総括

僕は現役の時不合格になってしまいました。いろいろと言い訳はありますが、結局はインフルになった状態でも試験を圧倒するほどの実力がなかったことだと思います。その実力が足りないことも元を辿ると勉強の方向性が正しければ伸びると気づくのが遅くなり時間が足りなかったことだと思います。僕は"気づく"事が出来るまで天才以外は東大や医学部には合格できないと考えていました。周りのレベルが高かったことや幸い受験の情報を多く得られる都内の進学校であったため"気づく"ことが出来ました。しかし、気づく事ができていなかった時の勉強をしているのに結果が出ない時期は死ぬほど辛かったです。
もしこの記事を読んで、じゃあ青チャート三周やっても意味はないんだとか、苑田先生の物理を受ければ理数系の成績が伸びるんだとか受け止めた人、一番危ないです。一番は何をやるかではなくどのようにやるかだしそのどのようにやるかも個人個人の成績の現状、目標の志望校、性格、過去の経験などを考慮に入れなければなりません。
受験において多くの通説が存在します。早起きの方が良いとか、全教科並行した方がいいとか、受験の神様はみんなのことを見ているだとか、現役生は伸びるとか浪人生は不利とか。これ全部嘘です。あくまでそういう傾向があるとかそのように思えるとかいうだけです。冷静に考えれば遅い方が集中出来る人は少数かもしれないがいるし、全教科を並行することでのメリットと同時にデメリットももちろん存在します。更には、受験の神様が本当にいるなら現役の時の僕ほど頑張っていた人間は落ちないし()、浪人時の僕ほど怠惰な人間は絶対に受かっていません。現役生は伸びるとか、じゃあ浪人生と現役生は脳の構造が変わるんでしょうか????浪人生は現役生より1周多く受験を経験しているという意味で受験の全体概観を掴みやすいから効率よく勉強出来るのではないでしょうか?????結局全部大事なのは"自分にその通説が当てはまるか否か"です。自分にあてはまらなかったら気にしなくていいし、その当てはまるかの判断をできるようにするために適切に情報を処理する能力が必要だと思います。これから受験する人に伝えられることがあるとするならば、独学中心で凡人が東大や医学部のような所謂超難関大と呼ばれるところに合格するためには自分に合った勉強法を見つけることだと思います。そのためには"自分で深く考え抜き、戦略的に勉強を進めること"が 必要です。しかし、こんな抽象的なことを言われてもあんまり分からんわ〜という人が多いと思います。そのため、次の記事以降で超戦略的・効率的な自分に合った勉強法を見つける上で不可欠な考え方を書きます。まずは全体概論を読んだのちに各科目の勉強方法を読んでください!!!

特別章 第5章 大学入学後

僕は自分がめちゃくちゃ勉強をしていたのに、勉強の方向性が違うがために成績が伸びず、死ぬほど辛い思いをしたため、そのような受験生の手助けを出来ればと思い、塾でアルバイトしました。結果、県内1番の公立高校の高一の生徒を5人持ったのですが内3人で数学の定期試験、1〜3位を独占してくれました。また、高三生で医学部志望の子を4人持ったのですが内3人はE判定(センター模試のIIBで30点を取るレベル)から国立医学部2人と偏差値が2番目に高い私立医学部に合格し、そこに進学しました。また、東大志望の生徒も秋以降の模試で東大模試数学で偏差値70を下回らず秋のオープンでは100位を取ってくれました。全員が全員僕のおかげで伸びたと言えませんが、(伸びる要因は複数あると思うので)我ながら偶然と言うには言いきれないほど死ぬほど伸びてくれたと思います笑
それは恐らく自分が地頭が悪いのに伸びる勉強法を構築していたため、自分より地頭が良いもしくは同じくらいの生徒が僕の勉強法を実践することが出来たらより効率よく勉強を出来るようになるからなのかなと思います。そんな訳で、めっちゃ間違ってる勉強法では無いと思うので是非勉強法についての記事について見て欲しいです!!!!笑笑

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?