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英語の超戦略的・効率的な勉強法


第0章 初めに


ビリ医学生】偏差値30から東大A判定、数物ほぼ満点で国立医学部に合格するまで でも書いたように僕の受験はbe動詞すらわからない状態からスタートしました。英語に関しては本当に0からのスタートだったのですが、"受験英語"という意味ではかなり効率よく勉強できた自負があります。しかしながら、1月〜12月を英語で言えないまま受験生活が終わってしまった()ことに現れているように、"実用的な英語"とはかけ離れた偏った英語の実力が着いてしまったことも事実です。おそらく参考にするべき点とするべきではない点、僕自身も反省するべき点があったため、その点にも触れながら述べていこうと思います。教科の特性もあって(英語は努力教科なので)、理数教科ほどこれがbestという勉強方法では無いので僕の他の教科の記事を読む際よりもより慎重に情報の取捨選択をしてくれればと思います。※最終的には河合塾全統記述模試で偏差値75程度、駿台全国模試で偏差値70程度、駿台京大実践で65程度でした。参考にする際の一助にして下さい。また、独学で勉強していくことを前提にしています。

第1章 全体概観

英語は、受験の際に使用する科目の中で最も早く基礎を固めるべき科目です。英語は読解や英作文等に必要な土台を固めたあと継続的に英語に触れることによって伸びていく教科であるため、英語を伸ばすにはこの継続的に英語に触れる期間をどれだけ長く取れるかによる部分があり、実力を伸ばすのに継続的な努力(時間)が必要となることも考え、勉強計画をたてることが戦略的な受験勉強法となってきます。英語には大きくわけて以下のような2段階あると考えています。

1 単語、熟語、英文法、構文の土台を固める段階(短期的に)

2 長文、英作文、リスニングの応用力を養う段階(長期的に)

以下説明します。受験において主に得点に関わってくるのが2の長文、英作文、リスニングですが、僕は1の単語、熟語、英文法、構文を参考書1~2冊程度固めてから2の長文、英作文、リスニングをすることをオススメします。第2章以降でそれぞれの性質について詳しく述べますが長文、英作文、リスニング全て単語、熟語、英文法、構文の能力が必要となってきます。その際に分からない単語熟語文法構文が多いと、辞書で調べたりする時間が増えてしまう事に加え、長文やリスニングの際に出てくる未知の単語熟語や文法、構文が覚えておくべきものなのか推測するべきものなのか分からなくなってしまいます。また、第2章で詳しく話しますが暗記の効率性の観点からも1を先に固めてから2の能力を高めるべきです。長文に出てくる入試で覚えるべき単語熟語文法構文を固めた上で長文を継続的にやるのも理論的には正しいですが、独学でそのような勉強を行うのは厳しい場合が多いです(塾や(学校?)のカリキュラムに沿った勉強ならそのような方法でも効率よく行えるかもしれませんが)。英語の勉強の進度は、学校の勉強等を全くやらないで(もしくは身につかないで)、かなり基礎的なことから分からないが残りの短い期間である程度高いレベルまで持っていかなければならない人とそれなりにやって来てある程度は英語が読める上で高いレベルまで受験期間で持っていきたい人の2通りがいると思います。この記事では、できる限りどちらの人にも参考になれるように英語の勉強の指針を書いていこうと思います。

*ここで少し僕の反省点を述べさせてもらいます。僕は明らかに前者だったのですが、英語の受験勉強中にひとつ大きな間違いを犯しました。それは無理に学校の授業(長文)を軸にしようとしてしまった点です。僕は単語、熟語、文法、構文どれも固まっていないのに無理に長文から入ろうとしてしまったことに加え、学校の定期試験で点を取ることが目的になってしまっていました。そのためにほとんど意味がない受験勉強期間を過ごしてしまいました。(仮にしっかりと長文の単語、文法、熟語を覚えていった上で構文解析等をしていれば実力が着いたのかもしれませんが、後ほどすぐ軌道修正出来たのですが、もし昔の僕と状況が似ている人は1度自分の勉強が短期的な利益を優先していないか見つめ直してみてください)。

第2章 単語、熟語、英文法、構文の土台を固める段階

以下、具体的な勉強方針について述べます。単語、熟語、文法、構文それぞれの分野において参考書を1〜2冊完璧にしましょう。この土台の勉強に関しては単語、熟語、英文法は主に暗記がメイン、この単語、熟語、英文法を利用して英文に慣れていくのが構文(英文解釈)です。そのため、大きく2つに分けて述べさせてもらいます。

単語・熟語・文法

:語源等の理解がありますが、暗記がメインとなってくる分野ではあります(暗記がメインというのは暗記さえしてしまえば点数や実力に直結しやすいという意味で)。結局覚えることが出来さえすればこの分野の勉強においてさほど差はつかない(一定のラインまでは)ので個々人にあった暗記の仕方を…という感じですが、1度ここでそもそも"暗記"の特徴を考えて効率的な勉強法を提案をさせてもらいたいと思います。英語の受験勉強を始めたがそもそも単語が膨大すぎて覚えられる気がしない、という受験生がよくやってしまっているのが1日に100単語ずつ覚えるというような勉強法をしている受験生です。しかし、よくこの"コツコツ暗記"はオススメされますよね?何が問題なのでしょうか?それは、覚えるものの膨大さにあります。英単語に関しては、1冊完全に覚えようとすると、多くの参考書で2000語近く覚える必要が出てきます(1冊目に使う単語帳は2000語前後のものにしておきましょう4000語以上あるものは挫折しかねないですし、結局重要単語が霞むこと、更には単語の勉強に時間がかかりすぎて本当にやりたい長文などへ到達するまでの時間が格段に増えてしまうことがあります)。単語〜文法まで覚えるのは膨大な暗記量が必要となります。そのように膨大な暗記量がある場合、先述したような”コツコツ暗記”は足を引っ張ることがあります。それは”人はバカだし怠惰である”という点です。もちろん中には例外的に俺は天才や!!!という方もいると思いますが、僕を含めた多くの人類はバカ&怠惰だと思います。仮に1日に100単語ずつ毎日やろうとしても一周するのに20日かかってしまいます。そして、一目にやった100単語は20日もすればほとんど忘れてしまっているでしょう。もしくは1週間毎日同じ100単語をやり続けたとして、2000単語覚え切るのに140日もかかってしまいます。さらにこれはあくまで毎日休まずに100単語と向き合い続けた人の場合です。テスト勉強などの他のtaskがある中、毎日休まずに単語の勉強をできる人なんてほんの一部でしょう。そんな真面目ではない多くの人はそれ以上に日数がかかるはずですから、毎日コツコツと単語の勉強を進めている人は、五ヶ月くらい単語の勉強から抜け出せないことになります。他にも熟語や英文法までやらないといけないのにそこまで単語に時間をかけてはいられないというのが実情です。もし、高一で時間もあるし学校の小テストなどにペースを合わせていきたいという人ならばコツコツ暗記するのも一つの手だと思いますが、そんなこと気にせずに効率的な勉強法を模索したい皆さんにはコツコツ暗記はかえって非効率となってしまいます。では以下に効率的な勉強法を”暗記”に焦点を当てた上で述べていこうと思います。それは『エビングハウスの忘却曲線』を利用することです。名前や内容自体を知っている人は多いのではないでしょうか?しかし、これを本当に最大限利用できている受験生はかなり少ないと思います。ではどのような暗記の仕方が利用できていると言えますか?

結論から述べてしまうと・早期&短期的に集中的してある決まった範囲ごとに終わらせていく

です。理由を述べさせてもらいます。理由は上記に述べたように・

人はバカだから()復習しなければ直ぐに忘れる(エビングハウスの忘却曲線)

→効率よく長期記憶に結びつけたい・単語〜構文を固めた上で、出来るだけ早く長文等の実力を養う時間に勉強時間を使いたいということを考慮すると、

⇒自身が1日、それだけに時間を使って、暗記出来る最大限の量を(一時的に)暗記した上で、その1日後、3日後、1週間後、2週間後、(長期休み)、受験直前にもう一度暗記をする。また、4日目、5日目で3日目に間違えた問題のみを暗記し、6日目で5日目に間違えたものを暗記。

という風にやることを強くお勧めします。(これが完全にエビングハウスの忘却曲線に沿っていないのは、完全に定着していないものの暗記であったり、出来るだけ短期間に納めたいことなどの理由があります)(例えば1日単語しかやらないなどのようにtaskを単純化&明確化することは勉強が苦手な人にとって非常に有効な手段です)

構文

:英文解釈の勉強ですね。英文解釈の参考書は長文の中から文構造が難しく、読みにくいが単語、文法を活用する上で重要な文を抽出することで単語と文法を正しく活用し正確に英文を読む能力を付けるものと考えています。この長文の中から文構造が難しく読みにくいものというのが英文解釈が土台に含まれている理由です。長文を読んでその度に全文文構造を正確に把握しようとするのには、英文の構造に関する訓練をしていないといちいち調べたり質問しないといけなくなり時間が掛かってしまいます。また、少し難しめの構造の英文を読めるようになるには大きめの負荷をかけにいくことが大事です。単語等は全てそれぞれ意味がわかるのに構文は取れないというレベルの文章を解いていくことが効率の良い英文解釈の鍵になってきます。また、長文読解とは極端な話、英文解釈を長めの文でやることに等しいです。そのため、英文解釈の文章を繰り返し繰り返し音読することによってより学力が上がります。しかしながら英文解釈の勉強で重視するべきなのは今までの勉強がかなり量重視な勉強であったのに対して比較的に質重視の勉強法となってくるという点です。今まではとりあえず暗記ができいればいいという”何を成し遂げていたらその勉強が大丈夫なのか”が測りやすかったのですが、英文解釈に入った途端に何を基準に英文解釈の勉強の方向性が正しいのかを測るのが難しくなってきます。そのため以下の点に注意して

・節の塊、文構造、関係詞や前置詞の繋がりを正確に把握できているか・文法、語法、熟語等などをわかった上で復習できているか

・前から読み戻しをせずに英文を読むことができているか等の注意事項に常に気を使う

以上を意識して一周で完璧にするぞという気持ちで取り組むことが大事です。また、先程も述べさせてもらったように英文解釈の勉強は”何を成し遂げてたらその勉強が大丈夫なのか”を測ることが難しくなってしまいます。しかし、可能な限り測るために復習などをしなくなってから1ヶ月後にもう一度音読する事をオススメします。この際に、直後に復習してる時と同様に

・節の塊、文構造、関係詞や前置詞の繋がりを正確に把握できているか・文法、語法、熟語等などをわかった上で復習できているか

・前から読み戻しをせずに英文を読むことができているかの3点がこなせていたらその文章はOK。

出来ていなかったらもう一度和訳し理解が足りていなかった部分の補強・自身の復習の何が悪かったか、1回の復習で完璧にするにはどうすれば良かったか?

を考える(特に2点目)ことが重要です。この章では英語の土台となる単語熟語文法構文を効率良く固めるにはというテーマで書かせて頂きました。この分野の力が最低限ないと点数に直結してくる長文リスニング英作文の伸びが悪くなってしまいます。逆に、ここまでの基礎が出来ていると今までの暗記や作業中心の勉強から解放されるためにストレスなく点数に直結する勉強をすることが出来ます!また、中には全部中途半端にやってしまっているとか単語だけ不安があるという人がいると思います。そんな人は以上にあげた勉強法でその分野だけやりましょう。中途半端な人であったら1周するのに完全に0の人よりかなり時間は短縮出来ますし、結局その穴を埋める作業をいつかやる必要があります。また、何回も述べているように英語と言う教科の特性から、その穴を埋める作業は早ければ早い方がいいのです。英語に関しては迷ったらやりましょう。迷う時間があったら取り組みましょう!

第3章 長文、英作文、リスニングの応用力を養う段階

まず初めにかるーく全体概観を述べさせてもらいます。長文、英作文、リスニングの勉強では・差をつけられないようにする勉強・差をつける勉強に大別できます。いやそんなんどの勉強も同じなの当たり前やーんって思う人も多いのかもしれないのですが、ここで英語の特徴が出てきます。それは英語という教科が努力で伸びる教科ということです。恐らく単語熟語文法構文をこなして普通に長文を読んでいれば多くの人が偏差値65位まではいきます。逆に言えば、多くの人が 偏差値65程度で止まってしまいます。ではそこから上に行くためには何をやればいいのでしょうか?それは1つは長文をさらに上へ伸ばすこと。もう1つは英作文・リスニングを仕上げること長文をある程度仕上げたあとは基本的に後者を優先的にやることをオススメします。多くの人が長文に時間を取られて英作文とリスニングまでには手が回らないこと、必要とされる努力量の割に点を稼ぎやすく差を付けれるポイントとなります。そのため、ここでもまた長文と英作文・リスニングで分けた方がわかりやすいので初めに長文の勉強法について述べさせてもらったあと英作文・リスニングについて述べさせてもらいます。

*リスニングと英作文がコスパがいいと述べましたがあくまで長文をある程度まで仕上げてからやることをオススメします。というのはリスニング、英作文共にある程度長文の力が必要となることやあくまで入試の大部分は長文であるため伸ばしていく順番としては  

 長文(偏差値65位まで)

⇒英作文・リスニング(2次試験にあれば)

⇒長文の更なる上昇

という順で勉強するのが効率がいいと考えています

長文(基礎編:偏差値65くらいまで)

単語熟語文法構文までを一通り習得した人が、初めに当たる壁が長文です。中には基礎の土台をしっかり固めてきたのにあんまり長文が読めるようにならずに焦っている人も多いかもしれません。しかし、心配する必要はありません。しっかり今までの土台を固めてきた人は絶対に伸びます。めっちゃ効率よく伸びます。では、なにが足りないのでしょうか?それは”慣れ”です。恐らく構文までをしっかりこなしてきた人の多くは日本語訳できる(もしくは意味が綺麗に通る訳では無いがそれとな〜く意味を取れるよって)ようにはなってきていると思います。しかし、そこで点数に直結してこないのはやはり慣れが原因であることが多いです。ではこの”慣れ”を身につけるためにはどうすればいいでしょうか?それは精読を兼ねた多読です。しかし、多読といっても1日数千語読むといったものではなく1日300ワーズくらいの文を英文解釈と同じ要領で復習しながら読み、何回も音読をすることによって(だいたい初めて読んでから1週間くらいは毎日1回以上は音読したい)、自分の中で完璧な長文のストックを増やしていく感覚が大切です。この作業を30長文程度したあと、ぼちぼち英語長文を読んでいけば他の受験生と差をつけられない程度までには英語の実力を付けることが出来ます。

英作文・リスニング

ここでは主に英作文について述べさせて頂こうと思います(僕自身、2次試験でリスニングを使うことはなかったため)。先程も述べたように多くの受験生が英作文にまで手が回らず(というより何をやればいいか分からない人が多いのかもしれませんね)、手薄になりがちなので少しやれば差をつけやすいですし何より安定します。コスパがいいです。英作文で稼ぎにいかない手はありません。正直、英作文は今まで蓄えてきた単語熟語英文法の力を誤りなく使いこなせて文を英語で書くことが出来たらそれにこしたことはありません。しかし、現実問題そんなに理想的に単語熟語英文法を使いこなして英作文を書くことが出来る受験生を見たことがありません。そこで僕がオススメしたいのが”英借文”です。英借文とはベースとなる例文を覚えた上で、その例文の骨組みをそのまま利用し、単語や表現を変えて英作文を書くことです。これを意識的に出来るようになると英作文のミスがかなり減ります。では何を使うかですか、先ず初めに使うのは竹岡広信先生著のドラゴンイングリッシュ基本例文100を強くお勧めします。英作文の基本となるべき重要例文が最もコンパクトにまとまっているので、これを完璧に覚えましょう。覚える時に1周目は実際に書いてみてポイントをしっかり読み込んでから覚えると力の定着率が上がります(今回、例外的に参考書の名前を出させてもらったのですが別の記事ででそれぞれの教科、単元でオススメする参考書を書かせてもらおうと思います)。これをした後で時間に余裕がありそうな人は同シリーズの竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本で同様に自分の中の表現の幅を増やしましょう。しかし、この参考書になるとめちゃくちゃ量が増えるので自分のキャパを見誤らないようにしましょう。もし時間がなさそうな人は志望校に合わせて頻出テーマ・問題形式に合わせて演習しましょう。しかし、演習の際に出来るだけ信頼できる人の添削を得るか、もし得られそうにないなら解説が詳しい参考書の中からやるべき問題を選定してやりましょう。長文(応用編:偏差値65〜) ここではある程度のラインまで伸ばした長文のレベルをさらに上にあげて差をつけるレベルまで持っていきたい人への内容となります。正直、たいていの場合はほかの教科に時間を費やして点を伸ばしに行った方がコスパがいいことが多いので自分の総合学力と相談しましょう。では本題の長文で差をつける為に必要な勉強を2つ上げさせてもらいます。1つ目は、多読です。基礎編で上げた多読は一つ一つの文を精読し、それぞれの文章を完璧にするといったものでしたが、ここで述べる多読は英語に慣れるためのものです。1日数千語の英文を毎日読み英語を英語のまま意味を取れるようになるまで英語を読みまくることです。ネイティブの感覚を身につけると言った方がわかりやすいかもしれません。しかし、英語を英語のまま意味を取れるようになれるようになるというのはめちゃくちゃ難しいですよね??笑 そもそも難関大学の英語は日本語訳しても理解するのが難しい長文が多いのにそれを英語のまま理解出来るようになるなんて相当時間がかかるのは想像に難くないでしょう。そこで出てくるのが2つ目です。それは文章の論理構造を把握することです。英文は(中でも評論文等は)文章の論理構造が数パターンに決まっています。例えば 一般論の主張→疑問をなげかける→筆者の主張→一般論を否定する具体例→筆者の主張を支持する内容の具体例→もう一度筆者の主張などのようにです。このパターンを掴めさえすれば次の段落どのような内容が来るのか?であったりどこに注意して読み進めればいいのか?逆にどこは読み飛ばしていいのか?等といった文章の強弱や要点がかなり明確に見えるようになってきます。この能力を身につけるにはディスコースマーカー英文読解という参考書を使うことをオススメします。一通りのパターンを掴んだあとは、様々な文章で論理読解を試みて初見の文章でも出来るように訓練を重ねていきましょう。多読と論理構造の把握、もちろん2つともできるようになるに越したことはありませんが、多読はかなりの時間を要するのでまずは論理構造に注意した読解を出来るようになった後、さらに時間が余ってて英語を伸ばしたいなとなったら多読に手をだすのが無難です。

*ちなみに僕は論理構造を掴む勉強はかなりしていたのですが、ネイティブ的な感覚を身につけるほどの多読はしていませんでした。それでもある程度の所までは伸ばせましたが、親友(純ジャパ)が多読をしまくって東大入試でTLP(東大入試の英語で約上位1割)を取れるほど英語を伸ばしていました。正直、問題形式・量・時間などを踏まえた時に東大入試がダントツで日本の大学の英語の入試で1番難しいと思います。そのため、東大を受けるかそれ以外の大学を受けるかで英語の勉強の方針やどれくらい時間を費やすかなど考えてみてもいいかもしれません(実際、東大を受けてる訳では無いので必要以上に神格化してしまっているだけかもしれませんが、、、)

第4章 英語の勉強の大まかなスケジュール観(難関大学向け)

ここまで読んでくれた皆さんなら分かるように英語は最初の基礎を固めるのに相当時間がかかりますし、その後も読めば読むほど慣れて実力が上がったり、逆に触れなくなると英語の実力が落ちてしまいます。そこで僕の中での最低限のスケジュールを提案させてもらいます。あくまで参考程度にして欲しいですし、早い分にはなんら問題ないと思います(しかし、直前期近くになるにつれて英語の比重を増やすのが効率のいい英語の勉強法において大事なことかなと思います。)

①〜高2の4月まで

 単語熟語英文法構文+長文の基礎(精読を兼ねた多読)を終わらせる

②〜高3夏休み終わりまで 

論理読解・英作文(2次にあればリスニング)の基礎を固める

③高3秋終わりまで  

論理構造を掴みながらの精読、英作文・リスニングの演習

④〜センター前から直前期まで 

英語の比重を上げ多読する

以下説明します。

①:基本的に単語熟語文法構文+長文になれるための多読はかなり時間がかかります。基本的に高3は理科や社会、数学の勉強にあてたいため、高2の4月までには確実に終わらせておかないといけないのかなと思います。

②③:国公立志望の場合、この時期は多くの人が英語にはそこまで時間が避けない人が多いのではないでしょうか?この時期はコスパが良い英作文やリスニングをやりつつ、長文読解の力を維持し続けれる程度に読みましょう。また、センターでしかリスニングを使わない人は普段の音読の際にCD音源を聞くなどしてぼちぼちリスニング能力を高めていくといいと思います。

④:この時期が1番大事です。②③の期間では英語よりは理科や数学を重視していました。これは英語はその中で1番理解要素が小さく、また慣れ要素が大きいことにあります(英語はピアノみたいな教科と言われてますよね笑 1日触れないと3日続けて触れ続けないと実力が落ちるなんて言いますよね)。逆に集中的に触れ続ければ英語に慣れて英語力は上がります。しかしだからといって一年中英語に絶え間なく触れ続けるのも他の教科の兼ね合い的に難しいです。そこで④です。全教科の戦略でも述べたことと同様に英語もやった直後が実力がいちばん高くなります。そのため、秋までは実力を維持し続けれる程度に英語に触れセンター前から2次試験当日まで英語の比重をかなり増やし、なおかつ触れ続けることで(逆にこれができるようにほかの教科をこの時期以外に可能な限り完成させておく)英語の実力が試験日にピークになるように持ってきます

第5章 終わりに

我ながら英語に関しては、イレギュラーな状態から受験勉強を始めてしまったなと感じています。しかし、英語という教科は多くの人が学校の勉強であったり、高校受験を通して知らず知らずのうちに学力がついてしまっているという人が多いと思います。そのため、僕のようにほぼ完全に0という状態から積み上げていって伸ばした例は参考になるのではと思いこの記事を書かせていただきました(使用した具体的な参考書ルートなどは別の記事で書かせてもらいます)!!!正直、英語は努力をすれば伸びる教科なので皆さん基本的には自分のスタイルを大事にしてもらって参考になりそうな点があれば盗んでいくスタイルがいいのかなと思います。はじめにでも述べたようにコスパよく伸ばすことは出来ましたが、偏った力が着いてしまったので反面教師にするべき点もあると思うので、自分が受ける大学がどのような問題形式か?等を考えた上で英語の勉強方針について決めてみてください!!!!

もしこの記事に納得できたという人は、全教科の超戦略的・効率的な勉強法についても見てみてください!!!!


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