マーケターのキャリアにおける仕事ポートフォリオという考え方
元アウディの井上さん、去就が注目されていましたが、Yahoo!のマーケでエバンジェリストやりつつ、色々な会社の顧問をやるようですね。素晴らしい決断だと思います。高まる期待。
ヤフー
メディアカンパニー マーケティングソリューションズ統括本部
エバンジェリスト
井上 大輔
それと、社外での個人的な活動が増えてきたなかで、働き方のフレキシビリティーを求めたという理由もあります。ヤフーには、私が思い描く理想の働き方をする先輩が何人もいたので。
——複業は何をされるんですか。
書籍を出版したり、週刊誌の連載をしたり、講演したり、講師をしたり、本当に色々ですね。テックベンチャー企業を中心にマーケティング担当の顧問をする、というのもその一つです。
マーケティングは、小さいチームで大きな仕事をするという代表的な仕事だと思います。
更にいうなら「マーケティングは経営そのもの」であるという意見もあります。
資生堂の魚谷雅彦社長は11日午後、第17回日経フォーラム「世界経営者会議」で講演し、「マーケティングとは、会社経営そのもの。製品を売るための調査や広告といった狭い意味ではない。欧米では最高マーケティング責任者(CMO)を経験してから最高経営責任者(CEO)に就任するのが主流で、日本の企業もそうすべきではないか」と語った。
経営であれば、それを社長一人でやると言うのは無理があると考えるのは当たり前のこと。
マーケティングもまた、その仕事の大きさ、深さにより、社内だけでやれることには限界があります。結果社内にこだわらず社外にも多くのプロフェッショナルをネットワーク化してパートナーシップを作っていくことが、大きな成果を出すためには必要不可欠とも言えます。
外部のパートナーで新しい仕事をしていくことで自らの知識も常にアップデートしていくということができるようになる。
ある程度のキャリアを積むと、1社では自分の時間と収入を100%そこに依存することになりリスクが高くなる。ある程度のキャリアをつみ、自分の絶対的な強みが理解できるレベルに到達したら、複数社で腕試しからはじめて、そこに自身と自分自身の能力の向上を見つけることができたら、それをすこしづつ増やしていく。
そうすると複数社に自分の時間と収入を分散することができ、一つ一つの依存度をさげていくことができる。ポートフォリオ・マネジメントの能力は求められるが、リスク低減は意図的に図ることができる。
時間、収入、成長というものを妨げるリスクを排除するためには、色々な会社に関わることは重要。今は本業、副業という切り分けが言われるが、今後は、全て本業であるという考えが当たり前になると思う。
自分の仕事を多くの人や会社とすることで発生する多様な刺激からもたらされる自らの成長を継続的に達成して、求められる人間になることが何より肝心です。
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