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<スポーツの醍醐味はここだ...> 〜キックボクシング大会運営を通じて〜

少しゆとりが出てきた為、まともなNOTEを書きたいと思う。

事後だが、スポヲタとして12月6日(日)に、元キックボクシング日本チャンピオンの薩摩3373さんによって鹿児島にて開催された、新規キックボクシング大会「ERUPTION2020」の運営サポートをさせていただいた。

主催者の薩摩3373さんは、鹿児島出身で、正真正銘のキックボクシング日本チャンピオン。地元では言わばレジェンド的な存在であり、その方がコロナ下で試合機会を失われた地元選手のために大会を開催したいとして、大会を主催を決断した熱い男である(注:時折頼りない部分もあるが、それがまた可愛らしい。そんな彼がどんな人か知りたい人は、以下紹介PRラップ動画をご参照)。


自分達はご縁あり、メンバーの桑名を中心にそれを興行として成り立たせ、次年度以降も継続できるものとする為に、ビジネスサイドを中心にサポートさせて頂いた。

実行委員メンバー

ただ、今回はそのビジネス面や、興行を成り立たせるためにOOOが必要だ!とか言う話をしたいのでない。それより、今回自分が大会を通じて感じた、「スポーツの持つ真の魅力」、並びに「スポーツを楽しむために必要な要素」について久しぶりに気づけたため、それについて語りたい。

1.  大会視察からの思わぬ気づき

僕は正直に大会前、キックボクシングは愚か、格闘技について無知に近い状態だった。

本大会の打ち合わせ時に実行委員メンバー内で飛び交う選手の名前や、過去の名勝負について僕はほとんど反応できないレベルであり、唯一反応できたのは全国の誰もがしる「那須川天心」位であった。

その為、正直に大会サポート前や、サポート開始直後は、どうやって「興行として成り立たせ」、「次年度以降も継続できるようプロモートするか」と言う点にのみフォーカスが行っていた。

しかし、心の変化はサポート開始から少しして訪れる。

それは、薩摩3373さんの所属ジムのトップであり、同士が絶対的師匠と仰ぐ、伊藤会長が運営する格闘技・RISE 143大会を視察させてもらった時の出来事だった。

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正直に、自分はRISEと言う団体の事もこの大会を訪れるまで殆ど知らなかったし、出場する選手は一度Target巣鴨ジムで拝見した宮崎就斗選手以外誰一人知らなかった。その為、大会を実際に訪れるまでは、「ビジネス」として行っていた感覚が強かった。

ただ、試合開始後、ERUPTIONの大会実行委員でもあり、RISE元ヘビー級1位の羅王丸選手が僕たちの横について下さり、試合展開や見所、選手の特性やその背景を解説してくれたおかげで、試合内容がスッと入るようになり、初めてにも関わらず大会開始直後にはこの競技の魅力に取り憑かれるようになっていった。

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ここでの気づきは、スポーツをやる際に上手になる方法を教わるとそれが楽しくなるのと同じで、その「見方を教わる事ができると、試合観戦が面白くなる」と言うものだ。

これは各スポーツリーグ、団体ができていると思いながら、意外に出来ていない施策だ。(羅王丸さんには、自分に「キックボクシングの見方」を教えて下さった事、本当に感謝している。)

2. ERUPTION大会当日の思わぬ気づき

上記の通り、スポーツ観戦における気づきを引っ提げ、着々と大会準備を進めていった中迎えた当日、ここでもスポーツの魅力について改めて気づく事ができた。

今回は大会主催にあたり、選手の対戦カードを紹介する画像・動画や、対戦カードのパンフなどを作る事で、各選手の特徴や背景を知る事ができたのだが、それによって試合への心の入れ方が本当に変わったのだ。

と言うのも、観戦する者にとって、やはり試合を単発のものとして見るのでなく、その前後にある選手のストーリーや、両者間のストーリーをより深く知れると、より自分と共通する部分にエンパシー(共感)する事ができ、より「心情的に」入り込む事ができる為だ。つまり、その「スポーツにおけるストーリーが、ファンの心をより動かしていく」と言うことだ。

今回の大会でも、全国的には無名ながらも、プロ転向後2戦2敗と言う、本大会での試合に負けたらもう選手生命が無いと言う崖っぷちの選手(久保田 有哉がいた。

過去スポーツをやった事のある身として、選手生命が脅かされる事がどれほどのプレッシャー・恐怖かは容易に想像でき、またその中での試合がその選手にとってどれ程インパクトのあるものかも想像できた為、勝手に彼のことを応援している自分が芽生えていたのだ。

結果的に、久保田選手はプロ転向後初となる勝利をKOで飾る事ができ、その勝利が決した瞬間、僕はまるで親か!と思う位心が踊っていたのだ。。。(これは2016年に、当時勤めていた商社を退職し、スポーツの道に進もうと思った時のきっかけと同じ感覚でもある。やはりスポーツは、人の心を動かす素敵なものだ。)

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まとめ

今回はERUPTION2020 in 薩摩の実行委員活動を通じての貴重な気づきを中心に執筆させて頂いたが、皆はどう思うだろうか?

個人的には今回この大会運営を通じて、スポーツエンタメにおいて、新しいファンや、ライトファンを取り組みたい場合、主催者・メディアが①その競技の見方を伝える事、並びに②ストーリーを伝える事がいかに大事かということを再認識できた凄く貴重な体験だった。これらをしっかりと行い、コンテンツ自体の質も上げていけば、確実にファンは増えていくと思われる。

最後に今回鹿児島で素敵な大会を主催された薩摩3373さん、またサポートしてくれキックボクシングを広める事を人生のミッションに掲げる下丈一郎君に(来年以降も素敵な大会が開催できる事も願い)大きな感謝とエールを送りたい。

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やはりスポーツの力は凄まじい。





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