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こんにちは、
わたしはシンガポールで起業した、
日本では生きづらかった癖強めな日本猿。

前回、尊敬する起業家で、わたしを起業家へと導いてくれたチーターのストーリーを書いたのだが、
こんなフィードバックをいただいた。

引用シェアしていただいた内容

みんな
わたしが紹介した動物の特徴について調べて下さり、それを自分なりに解釈してくれる。


これはわたしから見ても面白い解釈だ。
『行動を起こす』
『好奇心旺盛』

実際にわたしにもチーターにも当てはまるなと感じた。


最近チーターと東京で会った時、
ワクワクが止まらないようなとてつもないRefiの話を教えてくれた。

その時のチーターとわたしは、
動物という種類の違いを越えて好奇心が爆発していた。
素敵なカフェだったので声は出さなかったが、わたしの心の中は
ぎゃーーーー!!!!うおーーーーー!!
と叫んでいた。猿の雄叫びだ。
世界を変えるようなチーターのアイデアを、恵比寿ガーデンプレイスのイケてるカフェで教えてもらえた。
チーターについてのブログはこちら。
https://note.com/yukasingapore/n/n8305fdfbbc4b

さて、今回もチーターの話が止まらなくなりそうなので、ここで話をタイトルに戻す。

今日はわたしの起業した会社にはじめて来てくれたスタッフ、臆病なリスの話をする。


リスの人種はマレーシア。
中華系で、中国語・マレーシア語・英語を話す、年齢は20代前半の女性。
特に宗教はない。
目がクリっとしていて、化粧は全くしないがみんなは彼女のことをとても可愛いと言う。

店舗の向かいにあるお店の髪の毛が青い若い男子がいる。彼はリスのことを気になって、色んなスタッフを使ってリスの番号をGetしようとしていた。

わたしはライオンが自分の他の会社のお店に面接に来たリスを、わたしのところに連れてきて、


"この子をうちに連れてこようと思う、
ね、いいわよね?リス。
猿もいいわよね?"

と言った。

もしリスのことを良いと思っていなくてもリスを目の前にしてその場では断れない。
その場では
ああ、はい、そうね。
If she wants(彼女がそれでもいいなら)
とわたしからは伝えた。


そんなこんなで、
リスはわたしのお店にはじめてのスタッフ、
そしてひとつの店舗のマネージャーとして私たちに雇われることになった。
ビザの種類はEP(エンプロイメントパス)である。
彼女の年齢、経験からすると給料額もとても高い。一般的な日本の動物の平均給料より高いはずだ。

ライオンと馬は、彼女が店舗をしっかりマネージできてわたしをサポートすることができれば、わたしの力をもっと使えると分かっていた。
わたしはCo-founder / クリエイティブディレクターとして、事業開発、レシピの開発、オペレーションの構築、製造、マーケティング、ブランディング、SNSの運用、バイイング、デザインなど、ほぼブランドに対する全ての部分を担当している。
店舗のオペレーションや製造に入る時間が長くなると、どうしてもこれらのことにだいぶ皺寄せが来ることになる。

ライオンと馬は彼女に、

"猿は別の仕事も含めて仕事が多すぎるから、しっかり猿をサポートして欲しい、
アシスタントとして猿を支えて欲しい"、と伝えてくれた。


リスは、過去に小さなフランチャイズのお店をワンオペで回していた経験があったがマネージャー経験はなく、おとなしい性格の彼女は新規ブランドのスタッフをマネージするということに、すこしの不安を覚えていた。

でも、それはわたしも同じだ。
せいぜい10人ぐらいのお店しか回したことがない。マネージャーのポジションで仕事をオファーされることも多いが、正直下につく人数が多いと少しだけビビる。
そしてこの国でそれをしようと思うと、動物の種類や宗教などみんなのバックグラウンドが違うのだ。言語はもちろん英語である。

"とくに夢は決まっていないけど、飲食業での独立も含めて、いずれはお金集めてビジネスや投資とかもしてみたい"、とわたしに教えてくれたリスとこんな話をした。

"わたしもさ、どちらかというと1人で行動するのが好きだし楽だし、マネージメントとか言われるとめちゃくちゃヒヨる。
でもさ、例えば事業を大きくしたいとか、例えば金銭的に成功したいとか、そういうのあったらまず人と関わらないとかほぼ無理ゲーじゃない?ひとりのビジネスだったとしてもクライアントはいるわけで"

そうしたらリスは
うん、そうだと思う、と言った。

わたしは続けて、

"シンガポールってさ、とんでもないぐらいの投資家とか富裕層とかいるのよ。
うちに来るお客様も含めてだよ。

わたし日本でも飲食店してたけど、それと比べても腐るほどすごい人来るよ、ここは。
もし今の夢が投資家だとしたらまず時間とお金必要だし、色々なビジネス見て勉強しなきゃいけないし、
投資家と繋がって投資家と話して教えてもらったほうが近道じゃん。
わたしなら面白い人と繋がって自分の人間関係とかこの先とか楽しくするために、お店に立ってとにかく人と会って人脈とか経験とか全て自分のものにするけど"

加えて、

"まあ、言っちゃえばライオンも投資家なのよ。
だから彼女からも学ぶことたくさんあるよ"

と伝えるとリスは、

"ライオンは猿のことはパートナーや投資対象として見ていると思うけど、わたしのことはそうは見ていない"
と言った。

"今の時点でそう決めるのはあなただからそのジャッジはあなた次第だけど、
ここでわたしと働くなら、わたしも成長したいしあなたもそうしない?
そうじゃなきゃつまんなくない?"

とわたしが言うと、
"Ok、わかった。
猿から学ぶわ。わたしも成長したい"

と臆病なリスは言った。


わたしは若い彼女のその覚悟や挑戦をサポートしたいと思った。
そしてリスはこの動物園のひとつの店舗のマネージャーとして働き始めた。


つづく。



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