スタートアップを教えてくれた、足の速いチーター
こんばんは、
いい音楽があれば踊り出す、わたしは猿の顔をしたパリピだ。
今日はモチベが爆上がりしている。
ずっとTwitterで見ていたマーケッターのまつむらさんからリツイートしていただけた。
これはとんでもないことだぞ。
いつもclubhouseも聴いてたぞ。
ビジネスパーソンから楽しみだとか言われて調子に乗ってしまいそうだ。
もう手遅れだ。
単純な猿はもはや調子に乗ってしまった。
調子に乗ったついでにこの勢いで今日はわたしがスタートアップを教えていただいた、尊敬するチーターの話をしたい。
チーターは、とても足が速い。
走るのが速いという意味ではない。
テンポが速い。
何のテンポかというと、
ピッチのテンポ、
あと起業のテンポだ。
時代の先取りも早い。半歩先どころか、めちゃくちゃ時代の先をいっている。
わたしはといえば、ほとんど彼についていけていない。猛スピードで荒野を駆け抜けるチーターの尻尾に、身体は浮かんだ状態で手だけで必死で捕まっている状態だ。
いつも気がつけばどんどんweb3領域で新しいビジネスを立ち上げている、もうとんでもない人だ。
何々のピッチ大会、
優勝しました!!!
なんてSNSがガシガシ上がってくるたび、
わ、チーター先輩また新しいプロジェクト始めてる、と気がつく。
さて、わたしとチーターの出会いだが、
それもまたピッチ大会だ。
日本で初めてわたしが起業したスイーツの会社に、
オンラインピッチに出ない??と知り合いのピッチ主催の起業家さんからお声がけがあり、
ピッチとか出たことないけど、
せっかくのお誘いだし出てみるか、と思って資料をまとめ、Zoomの画面を開く。
そこで、ドイツからオンラインで参加するチーターを見かけた。
その瞬間、目が離せなくなった。
目だけではない、耳も離せなくなった。動けなくなった。
わたしはこれが録画だったら一回動画をストップして、一旦呼吸を整えたかった。
全身全霊で引き込まれた。呼吸を忘れていた。
そのぐらい衝撃的だった。
彼はその時、IT系スタートアップのCo-founderとしてピッチに登壇していた。
とてつもないスピード感で、
わたしには訳のわからない世界
"Future of work"について語っていた。
未来の働き方???DAO??
なにそれ?
わたしもこの会社で働ける??
とんでもない衝撃で、固まっていたらわたしの登壇の順番がきた。
ハッキリ言って、もう自分のピッチなんてどうでも良くなっていた。
そのぐらいに彼のとんでもないテンションに巻き込まれた。
これは事故だ。
わたしはひき逃げされた。
半ば腕などを持っていかれた。
息切れしそうな衝撃を抑え、
ピッチの後オンライン懇親会があったのだが一言も言葉を発することが出来ず、懇親会は終了した。
その日はドキドキして寝付けなかった。
その後、わたしはベルリンに住むチーターとFacebookが繋がることができ、メッセンジャーでメッセージを送った。
とにかくあなたの話を聞いてみたいので、一度話をさせて欲しい、という内容だ。
本能的に、この人に関わりたい、
この人の思考を知りたい、
絶対にとんでもないことを考えている、
と思った。
自分で言うのもなんだが、
わたしは嗅覚や勘が鋭い方だ。
野生の勘だ。
この人!!!!と思った人には街でも話しかけてしまう。今しかそのタイミングは訪れないからだ。
今を逃したらもう会うことはないかもしれない。
わたしは今を逃すことはできない。
資金調達やピッチで忙しいスタートアップのCo-founderである彼らと後日、Zoomでお話しする機会を取り付けた。
開口1番、事業の説明を聞いた後、キャリアを聞かれた。
わたしは正直に、
日本にいたり、オーストラリアにいたり、起業したり、今はシンガポールにいるが、いわゆる普通の企業に就職した経験がほとんどなく、ほぼフリーランスかアルバイトだと伝えた。
そうすると、特にびっくりもされず、
そうですか、と言われた。
アルバイトや起業やフリーランスという経験のなかでも詳しく何をやってきたかは伝えた。
今でも覚えているやりとりがある。
チーター : スタートアップってわかる?
猿 : わかりません。
チーター : アジャイルってわかる?
猿 : わかりません。
チーター : イグジットってわかる?
猿 : わかりません。
チーター : DAOってわかる?
猿 : …………
彼らが言う、横文字が全くわからなかった。
もう、誤魔化すことなんかもできず、素直にわかりませんをずっと連呼した。
それでも彼らはフラットに話を聞いてくれ、自分たちの描く未来を話してくれた。
とても不思議な気持ちだった。
こんなにすごいひとたちが、withoutマウンティングでこんなに何もないわたしの話を聞いてくれるのだ。
能無しの猿にマウンティングしないチーター、ジャングルの中にそんなことがあり得るだろうか?
地球上にこんなに安全な世界があったのかと驚いた。
その後なぜか二次面接のようなものがあり、
"猿さん、面白いからうちで働いてみませんか?"
とお誘いをいただいた。
わたしは正直に、
自分のキャリアだと御社にできることが見つかりません、と伝えた。
そうするとチーターは、
"あなたは運が良さそうだから大丈夫。そこを評価するよ"と言った。わたしは、"運なら任せろ"と思った。
その日からわたしはチーターのスタートアップのPRになった。チーターは定期的にわたしとOne on Oneしてくれた。
わたしが自信を無くしたり、みんなについていけていないと感じると、
"猿、猿は猿のままでうちで仕事してよ。
猿のやり方でいいんだよ。
他の動物にならなくて良い。"
そう言ってくれたから、安心して自分らしく働けた。この言葉をわたしは今でも忘れることができない。
ハッキリ言って元Google、元ゴールドマンサックス、元BCGなど、とてつもないキャリアの同僚に囲まれて、わたしは劣等感の塊だった。
でも全員がとても柔軟で、海外経験も豊富で、フラットに仲間に入れてもらい、本当に素晴らしい経験をさせてもらった。
またここに戻りたいと思うことが今もある。
本当にボスや同僚のことを尊敬している。
わたしはこの広い世界で、ベルリンにいるチーターに出会えて本当にラッキーな猿だ。いえーい!
こんな面白い人に出会えて、
スタートアップ体質にしてもらえて、最高だ。
そうしてこの会社を去り、わたしが日本でスタートアップを始めるとき、チーターに感謝の気持ちを伝えた。今もとても感謝しているし、尊敬している。
今のわたしを創り上げた人と言っても過言ではない。
最近、
このチーターがまた面白いプロジェクトを始めたので、わたしの周りにいる面白い起業家たちにチーターの面白さを話し、紹介していっている。みんなには100発100中で
"本当に面白くて時代を先取りしている人だった!!!紹介してくれてありがとう!!!"
と興奮気味に言われる。
わたしはというと
ね、だから言ったでしょ、という自慢気な気持ち。
ベルリンとシンガポール、離れているがチーターとはずっと繋がっていたいし、今後またいつか彼のとてつもないプロジェクトにジョインしたいと密かに思っている。
彼との出会いがなければわたしは日本でスタートアップをやらなかったし、シンガポールでスタートアップを始めることもなかった。
人生とは、運命とは、面白い。
つづく。
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