巣づくりの本能を開放する。
小屋ひとつ建てられない、という人がほとんどではないでしょうか。
私も小屋は建てたことがありません。
小屋ひとつ建てられたら、すごい生きる力ですよね。
川崎市の子ども夢パークの「こども夢横丁」というイベントでは、毎年子どもたちが廃材でお店をつくっています。
こどもたちは廃材を土中に突き刺して、ベニヤで壁や屋根や看板をつくるのに夢中になっています。
私はこのイベントが大好きです。
でも、いまは、、
家はつくるものではなく、
買うものになっています。
昔の日本では、村の共有物として杉を自然乾燥させて保管し、村人みんなで家を普請しました。
今と昔と、
どちらがよいというのは言えませんが、
家をお金で買うようになり、
”巣づくりの本能”が発揮できないのはもどかしいです。
それと、昔の民家は、
木でできた開放的なつくりでした。
今の家は「〇LDK」という区切られた間取りで、石油化工品主体の工業製品です。
ゴロゴロしても床が冷たいし、
「抜けた感じ」がなくて気がスーッと流れていかないし、
棚や壁をつくりたくても釘打つ場所がわからない~~💦
そもそも家を売る人が、
「キレイな完成品」をできるだけ安くつくって、高く買わせることしか考えていません。
ほんとうは、住み続けるかぎり、
家はずっと「未完成」です。
シンプルな空間で、柱や梁がみえていれば、そのときどきの家族のあり方に応じて、自分でなんとかしやすいのにな、と思います。
そんなふうに、
高度分業社会の弊害で、おかしい、と感じることは多いですが、豊かに暮らすために自分でできることはいろいろあります。
自分で小屋は建てられなくても、気の利いた棚や収納箱なんかをつくれば、満足感が得られて、家族も喜びます。
ちょっと手を加えるだけで、モノや空間と自分が同期して、愛着が湧くものです。
私が一番お勧めなのは、
なんといっても床に杉を敷くことです。
床は空間に与える影響が一番大きいですから、杉を敷きつめれば、お部屋が劇的によくなります。
ひとくちに言うと、
それだけで「木の家」になります。
杉は日本にしかない日本の固有種ですが、
「山の畑」といわれる杉の植林地が全国にあり、伐期を迎えています。
杉は外国の広葉樹と違って柔らかく、足ざわりが気持ちよく、空気層を多く含んで暖かいので、はだしで暮らすのに最適です。
それに、杉に触れていると安心します。
杉は太陽と土と水が育てた植物です。
人間も自然の一部ですから、お互い感応しあうのだと、私は思っています。
杉を敷くのは楽しいですよ~
〝巣づくりの本能”が解放されて、敷き広げるごとに杉の清々しいパワーと香りが満ちていきますから、気持ちも上がります。
空間を自分で変えられる、
という自信は一生ものです。
ぜひ、やってみてください。
::
私と一緒に敷きたい、という方はこちらを😄
https://yukashikibrothers.amebaownd.com/
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?