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動くチカラ。動かないチカラ。

友達に、たくさんのスキルを持っている人がいます。
身体のことから心のことまで、本人がその時に興味を持ったものに深く取り組んでいるので、いくつも資格を持っています。

彼女と話をしていると、知識が豊富で「ほぉ、なるほど!」と感嘆することも多く、その場その場で直感的に生きている私にはとても嬉しい刺激になります。

副業や複業だとかが珍しくなくなった時代。会社員の仕事以外にも、何でもできてしまいそうなのだけど、彼女はその知識を温存しています。

温存・・・というのはまた違うのかも。
大切に持っている。そんな印象です。


本人曰く、それで起業しようかとチラッと考えたこともあるそうです。ところが、その真似事のようなことをしてみたところ、ものすごい疲労感があったと。

自分が学んで身につけることと、それを人に教えてマスターしてもらうのとでは、全くもってちがう神経を使うとのことでした。


動くチカラ。動かないチカラ。

初めのうち、「せっかく取った資格なんだから、お金にすればいいのに」なんて安易な発想をしていた私ですが、彼女の話を聞いていたら確かに頷くことができました。

自分がすんなりマスターしたことでも、誰かにそれを伝えようと思うと労力が必要となります。さらには、相手が上手にそれを受け取ることができなかったとしたら、何回も伝えなければならない場面もあるでしょう。

学ぶことは好きでも、学ばせることは向いていない。

実直な彼女らしいなと思って、「学び」を大切に持ち続ける様子が愛らしくさえ思えてきます。

自分の学びのために、動くチカラ。
でも、誰かを学ばせることに関しては、動かないチカラ。
ここにも人の「強み」のようなものを感じてとても興味深いです。

そして彼女の良いところは、「とりあえずやってみたけど、自分には向いてなかったみたい」と口にするところ。
もしかしたら、将来的にこの資格や知識が生かされる時が来るのかもしれないけれど、それまでは大切に自分の中で知識を楽しむ。
そんなスタンスに、ホッとするのです。

何かをやってみたとき、「自分には向いてない」とガッカリすることもあるかもしれませんが、やってみた自分を認めてあげる。確かめてみた自分を認めてあげる。

つい忘れがちですが、この「自分を認める」をしていくことで、私達の自己肯定感は積み重なっていくのだと思います。


そんな私には、向いてないものがたくさんあるけれど、
「やってみる」を重ねて、日々成長していきます。

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