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素直になれない習慣の見直し

素直になれない人の特徴

素直になれない人の特徴として、
・プライドが高い
・すぐに本心を誤魔化そうとする
・相手の意見を疑ってかかる
などが挙げられますが、それらの現象を引き起こしている根底にある本音は何なのでしょうか?

それは、自分という存在や人格を否定されることを怖れているです。

・自分の発言を受け入れてもらえないかも
・自分の言ったことを批判されるかも
・相手に嫌われたり、避けられるかも
・自分のことを理解してもらえないかも
・自分の中に何か罪悪感がある
・自分なんて存在価値がない

そんな思い込みがあると、素直に自分を出すことにとても抵抗が出てきます。

では、どうしてそんな思い込みを持つようになったのでしょうか?

子供時代に芽生える思い込み

いわゆる「トラウマ」と言われるような出来事ではなくても、子供にとって親から見放されたかもしれない、親に必要とされていないと思う態度や発言は、この世の終わりに等しく、パニックになるものです。

買い物に出かけて、急に親がいなくなった。

「ママ~~~~」叫んでも、ママの姿はなく、ママは応えてくれない。
きゃー、置いていかれた。一人ぼっち。
あっちかも、こっちかも(汗)
数歩進んでは、戻りを繰り返します。

しかし、身長が低いので駆け回って見える視界は大人の腰の高さほど。
最後はもう走り出して、「ママ~~~~」必死で母親を探し回ります。

母親が平然と登場。
となりに姉が当たり前のようにいるその姿を見て、「自分よりも姉が大切なんだ」と、思い込んだりもします。

先日、たまたまそんな母娘を見かけました。
名前を呼んでもマイペースで行動する幼稚園児の妹娘をちょっとお仕置き兼ねて、小学生の姉娘と一緒に少し離れたところで様子を見ていたようです。

超パニックで探し求めた母親が突然現れて、「呼んでも来ないからよ」と注意されて、すねてプイっと近くのコンビニにスタスタと入って行く妹娘。

その様子を見た母親「わ、すねてるわ。」

その出来事の伏線として、
親がこんな子供を期待しているんだろうと思うモデル(兄弟、近所の子ども、親の言うことをちゃんと守る子など)が存在した可能性があります。

「お兄ちゃんはデキがいいのに、アンタはホンマに」とため息をつかれたり、「〇〇さんの△△ちゃんは、家の手伝いも妹の面倒も見て成績も良くて偉いよなぁ」なんて言われると、子供であっても、それって私が私のままじゃアカンってことやよね。と受け取ってしまう可能性があります。

子供は、親にとって自分が一番大切な存在だと思われていたいわけですから、そんなライバルの存在はとてもツラいわけです。

今にして思えば、逆エンパス気質やHSPの方などは、その気質ゆえの敏感さが、親の言うことや態度の真理(あなたもこんな子になってほしいと思う親の身勝手な期待)をキャッチしやすかったのかもしれません。

そして、この母娘の様子は、過去の私の再現フィルムのようでした。

正当性を主張する

ライバルに負けられない!そう思ってしまうと、負けず嫌いになります。
負けたくない=勝ちたい!
だから、自分の正当性を主張したくなります。
自分は間違ってない!
そのために、相手のダメなところがやたらと目についてしまします。

バカにされたくない

人から見下されることに抵抗が強くなります。

「そんなことも知らないの?」とか、
独身の人に既婚者が「独身にはこの大変さがわかるわけないよ、うらやましいな」などと言われると、ひどく自分が見下された感じがしてきます。

もちろん、これ、本当は結婚したいのに結婚できていない場合です。

人から見下されることに抵抗がある人は、実は自分で自分を見下しています。だから、他者から自分がスゴイと認められないと不安で仕方がないのです。

それゆえ、人から見下されたと少しでも感じた瞬間、反撃に出る可能性がすごく高いです。

すねる

自分を優先してほしい、心配してほしいのです。

自分には存在する価値がないという思い込みがあっても、やっぱりそれを素直に認めるのはとてもツラいことです。
だから、誰かから自分のことを優先してもらう、心配してもらうことで、自己の存在をあっていいんだと思いたいんです。

強がり

「知らんけど」「別に」「勝手にすれば」
と、気にもしていないようなフリをするけど、めっちゃ気になります。

不安や怖れをすごく感じているのに、無理矢理ポジティブに振舞ってみたり、何でも「大丈夫」とその場を乗り切ろうとします。

周囲から楽天的、呑気でいいなあと思われますが、内心はネガティブな自分を打ち消そうと必死です。

いい人、元気な人、明るい人、気さくな人を演じることで、自分の存在を周囲にも自分にも認めさせようとしているのです。

受取下手

「謙虚」と言う言葉を盾に、自分を出せずにやり過ごそうとします。

ほめられても、「いえいえ、そんなことはありません」
自分にはムリです。自分になんか、そんな大それたこと・・・
だから、自分にこれ以上望まないでください。という姿勢です。

何かしてもらうと、ちゃんとお返しをしないと、と躍起になります。
恩に報いようとするのです。
そういう人に何かを頼まれると、受けたくないムリに受けてしまいツラさを増します。
恩を仇で返すなんてもってのほかなのです。

さらに、自己犠牲しがちです。
相手のためにと思ってしたことが、拒否されたり、やって当然と言う態度で返されると、相手のことが嫌いになり、自分の心の中の葛藤が激しく揺すぶられます。

素直になるのは自分のため

自分という存在や人格を否定されることを怖れているとは、ありのままの自分ではダメなんだという思い込みがあるからです。
だから、素直に自分を表現できない、しなくなったのです。
どんな出来事から始まったかは、人それぞれです。

素直でない表現方法も、攻撃的なもの、防御的なもの様々ですが、いずれも自分を守りたい気持ちからしている事に変わりはありません。

それだけ、自分のことが大切なのです。
ただ、その手段しかないと、子供の頃に選択してしまっただけです。

しかし、それで本当に心が満たされてきましたか?
安心して居心地のいい居場所に身を置いてこれましたか?

そうではなかったのであれば、もう違う選択をしていきませんか?

素直に言えたら、スッキリします。
素直に行動できたら、結果がどうでも軽やかです。

シンプルに素直に生きるのは、誰でもない、自分のためです。
わかっていてもなかなかそうできない。のはホメオスタシスと言う機能がはたらくからです。
だから、まず意識してみましょう。
今の言動は、自分の素直な表現だったかどうか。
そして、スモールステップで少しずつ勇気を出して人生の方向転換していきませんか♪




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