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『光る君へ』第32話を観て・・・ ※ネタバレあり

みなさん、こんにちは。
『令和源氏物語 宇治の恋華』第二百二十話は明日8月28日(水)に掲載させていただきます。
本日は『光る君へ』第32話を視聴した感想を掲載させていただきます。


 伊周復活?

一条天皇(塩野瑛久さん)は、相変わらずの独断専行。
そして施政者としては無能っぷりを発揮しているNKHドラマです。
道長(柄本さん)は狡猾な政治家というより、一貫して暢気者だけどやる時にはやるぜ、というスタンスで描かれておりますね。
そんな道長を牽制するために阿呆の伊周(三浦翔平さん)を復権させようとは。。。
いやはや一条天皇、無駄にイケメンなのがイタイです。
道長を牽制したいならば自分で参議たちを説得すればいいのに・・・、と普通に思ってしまいます。
道長への嫌がらせなんでしょうか・・・。
そんなこんなで伊周は鼻高々に陣の定に復活です。
実資(ロバート秋山さん)の座所を譲る時の困惑した顔が印象的です。
「仕事もできないくせに偉そうに」という心の声が聞こえてきそうですね。
また不吉なことが起きなければよいが・・・、とみなの不安を代弁しておりましたが、その夜に内裏に炎が上がりました。
「やっぱりね~、天が怒っているのだよ」と誰しもが思いましたが、東宮である居貞親王(木村達成さん)がズバリ祟りだと言ってのけました。
この方は帝になりたいので「譲位」という言葉を口にしました。
それをやんわりと窘める道長は大人です。宮中にはどこに耳があるかわかりませんので、用心したわけです。
しかしながら、伊周は悪知恵ばかりが回るので、この出来事を逆手にとって悪意をもった付け火などと、また帝を惑わすのです。
ネタバレですが、もうすぐ伊周は死んじゃうんですよね(享年37歳)。
「人を呪わば穴ふたつ」という言葉が覿面か???
ずっと道長のことを呪い続けてきましたので、それが命を削ったのでしょうか。ともあれご退場間近です。

 晴明の死

安倍晴明(ユースケさん)が危篤という報せを聞いた道長は急いで見舞いに訪れます。そんな道長に晴明はこれからは何の不安もなく思うままに政をせよ、と励ましました。
思えば父・兼家の依頼で邸に来た晴明と出会った時、晴明はそこに道長という望月を見たのではないか、と私は感想で書きましたが、晴明は何くれと助言をして道長を導いてくれました。
そしてあの壮絶な雨乞いによって命を削ったのです。
最期の時を迎えても道長を励ましたのは、目の上のコブである伊周の死が見えていたからではないか、と思えるほど。
そうして道長に予言した通りにその夜に亡くなりました。
ユースケさん、お疲れ様でした。

 まひろ、宮中へ

一条天皇をディスったような源氏物語の冒頭・・・。
来週の予告ではやはり帝のご不興を買ったようです。
それでも帝が続きを読みたいと思召したのはどういう意図なのでしょうか?
為時パパ(岸谷五郎さん)は、「帝に認められた」として素直に喜び、以前でしたらまひろが勤めにでることを快く思っていなかった(昔やってた恋文の代筆の仕事)ものを、諸手を上げて許します。
今では立派な稼ぎ頭となった娘を「お前が女でよかった」と「お前が男ならば」発言を撤回したわけです。
これはまひろの心には深く食い込んだ棘なので、ようやくその呪いから解放されたということですね。
それはヨカッタ・・・。
愛する道長の近くに行けるわけですが、宮中というものは女どもの魔窟、もとい嫉妬渦巻く花園、ですので、気は抜けませんねぇ。
ドラマの最後で緊張した面持ちのまひろの様子がひと波乱ありそうな予感です。
紫式部日記で、紫式部は内裏に馴染めずに半年くらいストライキしたという記憶があります。来週はそうした流れの前兆でしょうか。
女房というものは、やんごとなき方々にお仕えする仕事なので、紫式部のように「物語を書く」ためだけに雇われる女房が珍しかった当時では、他の女房達が面白くないのは仕方がないですね。
しかしてこのドラマ、史実などはけっこう無視なので、あっさり源氏物語が受け入れられちゃうかもしれません。
なによりあの晴明がまひろのことを「光」と示唆したのですから。
さてさて、どうなることやら。。。

では、また来週☆


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