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『光る君へ』第33話を観て・・・ ※ネタバレあり

みなさん、こんちには。
次回『令和源氏物語 宇治の恋華第二百二十一話』は、明日9月4日(水)に掲載させていただきます。
本日は『光る君へ』第33話の視聴感想を掲載させていただきます。


 藤式部誕生

藤壺へやってきたまひろ(吉高さん)は父・藤原為時(岸谷五郎さん)が藤原姓で式部丞であったことから「藤式部」という名を拝命しました。
慣れない宮中でまひろは局を与えられます。
ここで私が興味深く感じたのは、源氏物語でも女房たちの生活が描かれた部分はたびたび登場しますが、まさにそれが実写化されているところです。
几帳や御簾によって隔てられたスペースで部屋ともいえないパーソナルスペースですね。
隣の女房のいびきが聞こえてきたり、物語を書こうとするまひろには実に落ち着かない空間です。
書きたい物語はあるのに気が散って書けないというのは、まひろには苦痛だったことでしょう。ついに道長(柄本さん)に実家へ戻り執筆することを懇願します。
道長は宮中にあってその空気を感じ取り、物語に活かすようアドバイスしました。これには納得。。。
しかし、まひろは頑迷に実家へ戻ることを決意します。
自分の責務に追われて余裕が無いように見受けられました。
余裕綽々で他の女房達を観察するようであればまた違ったかもしれませんね。
さて、念願通り実家に戻ったまひろは執筆に専念します。
弟の惟規(高杉真宙さん)が姉の物語を読んで「面白い!」といって男女のことを仄めかしていたので、この頃まひろが書こうとしていたのは第二帖の帚木の部分かと思われます。
「雨夜の品定め」が有名な場面ですね。
若い貴公子達のあけっぴろげな心裡を表した帖とでも申しましょうか。
私が書いたのはコチラです↓

物語の続きを書きあげたまひろに会いに一条天皇(塩野瑛久さん)は藤壺を訪れ、みなにも読ませたいとお褒めの言葉を賜りました。
彰子の本当の姿を垣間見たまひろは興味を抱き、お側近くで物語を書きあげることを決めました。
そして道長から褒美として下された扇には懐かしい三郎との川辺の場面が描かれているのでした。
道長、なかなかやりますね~。

 興福寺別当・定澄

いきなりの物々しい僧兵の登場にドラマでは不穏な空気が流れます。
これはある程度背景を説明してくれなければわかりづらいところですよね。
興福寺は藤原氏の帰依する大和国(奈良)の名刹です。
興福寺は大和国を掌握しており、国司となった者は興福寺には従っておりました。ここに源頼親が派遣されたことで、興福寺をものともしない頼親と所領の争いが勃発します。
そこで興福寺別当(長官)である定澄(赤星昇一郎さん)が道長に国司の交代を直訴しにやってきました。
直訴というよりは僧兵を率いての脅しですね。
なにやらきな臭いにおいがしてきました。

では、また来週☆


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