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餃子から"うつる"、 豊かさ。

他人が餃子を食べているのをみると、なぜ人は食べたくなるのだろうか。常々それが疑問だ。ケーキにラーメン、焼肉…色々あるメニューの中でも餃子はその「伝染力」が尋常じゃない。

休日夕方のTLに溢れる餃子投稿

週末になるとInstagramもTwitterも、そこかしこのSNSのTL(タイムライン)になぜか餃子の画像が流れてくる。4月に入ってから、おうち時間が増えたのに比例してバリエーションも増えた。焼き餃子、水餃子、蒸し餃子、揚げ餃子…どれも具材のバリエーションも豊かで、そのしずる感溢れる画像を見る度に、喉の奥で唾液をゴクリと飲む。

我が家も"週末餃子TL"の一員に

翌週の買い出し日。ついに我慢できなくなった私は、精肉店にいた。ひき肉と餃子の皮、そして鮮やかなニラ。具材は揃った、あとは作ろう。

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白菜は高かった。でも、自宅の冷蔵庫に、ほんの少しの春キャベツと紫キャベツがある。これを使えばいい。「いつもの」レシピなら白菜を入れたいところだけれど、余計な買い出しは避けたい今日この頃。家の残り野菜を使って、"私の餃子"を作ればいい。

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柔らかく茹で、水を絞ったキャベツはボウルの中で鮮やかに散らばった。手の体温を感じで滲むひき肉の脂、ふわっとにんにくの香りが舞って、ワクワクが増してくる。

マインドフルネス・餃子

小さい頃よく、日曜日の夕方は「笑点」をみながら餃子を家族で包んだ。なぜかいつも包むのがうまい父親と、どっちが多く作れるか競ったりした。今では一人暮らし、競う相手もいない。

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夕暮れ前のちょっと早い時間、お気に入りの音楽を流して、無心で餃子を包んでいく。5個を越えたあたりから、かつての調子を取り戻し、具材をはみ出すことなくキレイに包めるようになる。

そう、いつもの調子。

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餃子を包む間は何も考えず、ただ無心で続ける。そういえば、こんな時間忘れてたよな…。なんて、ゆっくりと流れる時間と、無心になった心はまるで瞑想をしているかのようだった。

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包み方をちょっと冒険して、InstagramのTLで見かけた、丸い水餃子タイプも作ってみた。時間にも心にも余裕ができると、いつもとちょっと違うアレンジをしたくなる(4つだけだけど)。食べきれない分は冷凍庫に。またどこかの週末で焼けばいいや、なんて。

満たされたのは胃だけじゃなくて

フライパンでジュージュー音をさせて、じっくり焼いた餃子。ごま油の香りが愛おしく感じるほど、自分で作った餃子は格別に美味しかった。

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いつもはお店で食べてるメニューも、ちょっと時間をかけて作ってみる。それだけで豊かになった気分。おうち時間、いつもよりちょっとていねいに、時間をかけて料理をしてみよう。

満たされるのは胃袋だけじゃない、ほんの少しの隙間を埋めてくれる豊かさだ。

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