
国内最大の取水量を誇る久米島海洋深層水の活用と可能性〜株式会社ロート・F・沖縄での取り組み〜
こんにちは。コラボレーターのいたやゆかりです。
「社会実証・実装フィールド提供型地方創生プログラム」の一環で、内閣府沖縄振興局の方や内閣府沖縄総合事務局農林水産部の方、久米島町役場のプロジェクト推進課の方々、企業の方達と共に久米島へ視察と打ち合わせに行きました。
久米島は沖縄本島の西約100kmに位置し、島全体が県立自然公園に指定される美しい島です。沖縄へは何度か遊びに行った事があり、座間味島や久高島等の島へ訪れた事もありますが、久米島に行ったのは今回が初めてでした。
久米島海洋深層水は沖縄県海洋深層水研究所によって久米島の沖2.3km、水深612mより汲み上げられています。1日あたりの取水量は13,000t。取水量、水深共に国内トップレベルを誇ります。海洋深層水は水産分野、農業分野、工業分野等様々な分野で活用されています。
空港に降り立ち、最初に案内して頂いたのは昼食。
ゆくい処笑島さんへ。
おすすめの車海老そばを頂きました!
久米島は車海老の生産日本一でもあります。
海老の風味が効いたそばは濃厚でとっても美味しくて、汁も全て飲み干してしまいました。海老の皮も柔らかくて美味しく頂く事が出来ました。
その後に訪れたのが、くめじまーるcafe。
「え?カフェ?」と戸惑っていると、なんと、株式会社ロート・F・沖縄さんが手がけられているカフェとのこと。
人の健康、社会の健康、地球の健康が循環しながらつながる仕組みを「くめじまーる」と表現し、人々のライフスタイル形として取り組んでいらっしゃるとのことでした。
久米島の海洋深層水由来のミネラルを豊富に含んだ久米島初オリジナルの
クラフトビール「KUMEJIMA 612 THE BOTTOM」を開発し、くめじまーるCaféで頂く事も出来るそうです。
株式会社ロート・F・沖縄代表取締役の中原さんから「久米島モデル」に参画されたという事や、深層水×藻類の事業展開に関する説明についてお伺いしました。土壌冷却におけるほうれん草の通年栽培や冷熱栽培のポテンシャルについてもお伺いしました。
小スケールでもPRできる作物として「夏イチゴ」に注目されていて、久米夏イチゴの栽培等を始められているというお話もお伺いしました。
実際にハウスで見学させて頂きました。
久米島の地域資源である再生可能な「海洋深層水」を利用して、エネルギーと水を再生可能エネルギーにより自給しながら産業振興と雇用創出を図る、自立型コミュニティのモデルである『久米島モデル』についての説明もして頂きました。
海洋深層水が1次産業の生産。農業や水産業への活用。2次産業の加工品。
食品/飲料品、美容/健康製品への活用。3次産業のサービス。モビリティー、ヘルスツーリズム、教育、飲食へ波及させていく可能性があるというのは、興味深く感じました。
ロート製薬さんでは、深層水×藻類の事業展開をされており、①色素②化粧品原料③美容に関しては社内で。④食×飲料、⑤養殖、⑥農業、⑦環境に関しては、共同研究で加速させたい分野であり、パートナーを募集されているとのことでした。
実際の藻類の施設に関しても、見学させて頂きました。
海洋深層水を活用した取り組みは世界にも例がないことから、これまでに180以上の国から視察団が訪れているというのは初めて知りました。
ロート製薬さんは、以前三重県のVISONへ視察へ出かけた際に、
三重大学と共に本草研究所を運営されていた事が印象に残っていました。
三重では、薬草湯で癒す温浴施設「本草湯」へも足を運びました。
日本各地で様々な取り組みをされている企業だという印象をさらに強くしました。
久米島での視察では単なる表敬訪問に留まらず、様々な調整等を行ってきました。noteの記事では、一般での公開情報のみに留めつつ、久米島での様々な取り組みの一端をご紹介できればと思っています。