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「前はこうだったのに」とならないためにアフターコロナ・ウィズコロナ時代の演劇公演フローを今考える

それがどうした

「前はこうだった」といちゃもんをつける人は常にいる。

前は開演前に物販やってたのに!
前は当日券取れたのに!
前は喫煙できたのに!
前は学生証なくても学割で入れてもらえたのに!

はっきり言うわ、知らんがな。
けどそれが知らんがなで済まされんな、という状況はすぐそこまで来ている。

抜本的にこれまでのやり方が通用しなくなるし、おそらく6月1日から新時代の幕開けなので、今から覚悟しないと。

さて、前の記事でこうなるんちゃうか、と色々考えたけど、それについてどっちに振れるかわからないので、考察?記事ってことで。

◉ どうなるチケットの当日精算?事前精算?

アンチ当日精算派としては事前精算が推奨される流れになってほしいんだが。

まず、なぜ事前精算を推奨したいかの理由を考えると、

*チケット代取りっぱぐれ防止(従来よりの課題)
*当日精算による当日のオペレーション煩雑化を事前にその手間を持ってくることで入場オペレーションの簡略化。
*当日精算で列形成するけど、ソーシャルディスタンスで列の間隔を開けろとなると通常時より列が長くなることは目に見えてるので、近隣への迷惑等を考えると(これはかねてより『待機列を無駄に形成するな』と劇場から注意されやすいポイント)待機列の形成はなるべく避けたい。

ただこれに、今後の当日精算で団体が取り入れようとしている

*現金以外の決済手段の追加
*発熱などでキャンセルせざるをえない予約者への対応

を考えると、バランスのとりどころは難しいと思う。

*現金以外の決済手段の追加
→これ自体は問題ない、が、正直なところ安易な導入には反対。

PayPayを使おうがLINE Payを使おうが同じだけれど、受付対応の人間と団体の機械操作などについての練度・習熟度・知識としてどう把握しているかがかなり求められる。となると、従来「とりあえず数数えればOK」だった、もちろん祝儀香典泥棒みたいな押し入り強盗リスクはあったとしても作業フロートしてすごくシンプルだったものが当日の担当者(当日しか来ない)に対してもそこを熟知させないといけない、という研修コストがかかりすぎる。
そういう対応をさっとできるスタッフは単価が高いんですけど!?!!?

加えて、支払いする側も慣れてないとひっじょーーーーーーーに困るわけでして。そもそも!受付のチケット処理の迅速化は課題なのに受付待機列待たせてどーすんだ問題めっちゃあるわ。これは物販も同様。そもそも現金以外の非接触決済言うけど基本的にお金触ったら手を洗えって私子供の頃から教わってますけど!?

*キャンセル処理・払い戻し問題
→確かに当日発熱とかで「団体側からご来場をお控えください」アナウンスしている状況での払い戻しとかを考えると「全員当日精算」で処理する方が楽なのかもしれない。

ただ思うのは、「払い戻し対応が一番妥当性が高いからそうしているだけであって、別に払い戻ししてほしいってわけではないのでは?」という私自身の個人的な意見もある。

加えて、これまで当日無断キャンセル問題は界隈を騒がせてきたけど「偽キャンセル」も出るんでは?という風に思ってる。「熱出ちゃいましたーすみません」って一報入れればキャンセル代なしペナルティなし払い戻しありって団体としてはちょっと違くない??と思わなくはない。

発熱しました
→連絡あり→払い戻し希望 or 払い戻しなし当日の映像(DVDなど)
→連絡なし無断→払い戻しなし キャンセル料としてチケット料金発生

みたいな風にいくつかのルートを決められたらいいかなあ。

◉ どうなる面会・客出し・プレゼント

まあ正直面会とか客出しとかで人と会えるとか、プレゼント渡しやすいっていう接触イベントっぽいインセンティブがあるからこそ小劇場演劇文化って支えられてる側面あるよね!!!

距離感の近さが魅力ではあるけどまーしばらくは難しいんじゃね?って感じはする。

面会希望者は完全にリスト提出のちょっと商業演劇寄りな対応、それこそ客出しについては日替わりお見送りイベント的な感じで即流す、プレゼントはトリートみたいな「推しに差し入れ入れられますシステム」の導入か??

正直ここに関しては「常温保存できない・手作り」以外のものだったらそーこーまーで気にする必要はない気がする。気にするべきは上演前、終演後の密集地帯をいかに散らすかってことなので導線の確保だな。

下手に変えよう変えよう、というよりかは従来の問題点の洗い出し、スムーズに行うための業務改善の方がより簡単な気がする。

その上での衛生管理、清潔第一、と言うところじゃないかなあ。

さてさて、6月からどうなりますやら。

私に課金していただいたぶんは私が別のエンターテイメントに課金してそれをまたネタにしますので華麗なるマネーロンダリングとなります。