け

【け】稽古場取りは戦争です

いやー、コロナコロナ。

本当だったらこないだは「ナツノヨノ夢」の本番だったのにな!!!!めっちゃ面白くなりそうな稽古の予感がしてたから尚更悔しすぎる!!!

【け】
📌稽古場
・・・公演を公演と成立させるために必要な場所。劇場代と人件費と同じぐらい稽古場代を削るのは難しい。

しかしこのコロナ騒ぎで思いましたけど、ほんとーーーーーーーーーーーに演劇ってアナログな手段ですよね。20年近く前の連載である「美人画報」で安野モヨコ先生が「漫画家ってこの時代においてかなりアナログな手段!」とおっしゃってたけど、私もそう思うけどツールについてはだいぶデジタル化されてきている漫画業界にくらべてやっぱりいやどうあがいてもかなり肉弾戦な演劇業界ですからね!!!リモート稽古もできるけど、いやでもやっぱり限界が!!ある!!!

しかし20年前の連載でんなこと言われてるんがびっくりやで。

さて稽古場問題。

どうあがいても稽古なしに本番なんかできやしないので、絶対必須なんですが、どれぐらいの稽古時間をもつのかというのはなかなか悩ましいところで、私としては120時間ぐらいで考えてるんですね。
120時間、実効1コマ3時間としても40コマ、平日は1コマ土日は2コマと考えても週5コマ〜11コマ。期間にするとだいたい1ヶ月から2ヶ月ぐらいはみておかないといかんわけで「本番前に」

ということは、本番前の収入が確約されていない段階でとなると、もちろん安く抑えたいところですがそのためにはスケジュールの確定が最優先になります。もちろん最優先でおさえるべきは演出家のスケジュール。これを稽古開始の3ヶ月まえにはおさえたい。なぜ3ヶ月まえかと言うと、大体そのぐらいの時期に公共施設の抽選予約が始まるからです。公共施設は何より安い。転々としなくては行けないかもしれないけど安い。経費節減はい大事。つまり、本番から逆算すると半年前にはプロジェクトは起動しはじめスケジュールを押さえてそれに合わせて稽古場を取りそのスケジュールで役者に合わせてもらって稽古香盤を組めばすっごくスムーズに稽古に入れるわけです!!(もちろん、台本とキャスティングがスムーズにいってること大前提ですけど)

じゃあ実際どこで稽古しているのか、メリットデメリット。

◉ 区や市の公共スペース。公民館・生涯学習館系
メリット:安い
デメリット:コマ単位での予約なので、同じ場所を連続で予約していても荷物は持ち帰らないといけないためセットの立て込みや荷物を置いておけない。安くて広い場所は人気のため、予約可能時期に即予約ないし抽選に参加しないと押さえられない。直近スケジュールで確保するのはほぼ無理。
駅からのアクセスが遠かったりする。

◉ 公共の稽古場スペース(水天宮ピットなど)
メリット:稽古場として貸し出しているので音出しなども気にせずできる。連続しての貸し出しができるので立て込みなどもOK、荷物も置いておける。場所によっては制作スペースもあるので稽古場で諸々のチケット作業なども可能。
デメリット:実寸取れるとは限らない。連続貸し出しができるところはそれなりに人気なので予約・抽選開始日から押さえないと確保できない。高い。

◉ 民間のスタジオ
メリット:連続で借りられるので荷物を置いておける。立て込み可能だったりする。
デメリット:やっぱり高い。

・・・まあ、「広くて実寸が取れて安くて音も声も出せる」ところは取り合いです。ええ、だってみんな狙っているもの。

な!の!で!!

稽古スケジュールはしのごの言わずに出します。

みんなの都合はその後に調整します。全員の言い分聞いてたら予算がいくらあっても足りないわ!

稽古場確保はがんばりますけど、スケジュール提出が遅くなればなるほど稽古場にかかる費用が倍増していくってことは声を大にして言っていきたい。

私に課金していただいたぶんは私が別のエンターテイメントに課金してそれをまたネタにしますので華麗なるマネーロンダリングとなります。