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ごきげんにワーキングできたなら、それはもう最高だと思う。

オーストラリアに行ってきた。
はじめての脱アジア、台湾に次ぐ二度目の海外旅行である。

コアラ抱っこ体験にパラセーリング、海に緑にキュランダ村に、超アクティブな日々だった。
普段引きこもってばかりいるわたしにとって、朝から晩まで遊び通し×3とゆうのはなかなかレア&ハードな経験で、でもめちゃくちゃに楽しい時間を過ごすことができた。

ごはんは三食、ジャンク三昧。ケバブやハンバーガーやパンケーキやホットドッグ、などなどなど。
炭水化物・肉・芋(※付け合わせのポテトが基本的にめっちゃ多い)で構成された日々だった。

その合間には勿論のこと、アイスやチョコレイトなどの甘いものも欠かさない。
(※肌が荒れまくったことは言うまでもない)

余談だが、お腹いっぱいハンバーガーとポテトを食したあとで「もう芋いらん!」と言いながら、ホテルに戻るとちゃっかりポテチを貪っていたのが忘れられん。

5日目にはもう、口は元気でも胃と腸がぐったりしてしまい、日本の誇り・soy sauce がすっかり恋しくなったのでありました。


オーストラリアの地に降り立って思ったのは、景色の色がすごく鮮やかだっていうこと。

道端に生い茂る木々が、突き抜けるような空の青さが、カラフルな街並みが、みなそれぞれにくっきりとした輪郭と、目のさめるような彩りで満ちている。
どこを切り取ってもポストカードにできそうな、写真映えする景色ばかり。

日本と違うのは当たり前のことなのだけど、海外初心者のわたしにとっては目に映るすべてのものが珍しく、おもしろくてすごかった。

中でもびっくりしたのが、働く人たちがとっても楽しそうだっていうこと。

わたしたちが行ったケアンズは観光業が盛んなところだし、そりゃあ愛想が良くなきゃやっていけない仕事なんだろうけど、それにしてもみなとっても楽しそうなのである。

スーパーにしても、飲食店にしても雑貨屋さんにしても、声をかけられただけで気持ちよくなってしまうような。

ナチュラルな呼び込みとこぼれるような笑顔、それも心の底からであるように見えるから、ついつい嬉しくなってしまう。

「Hello!」とか「Hey,girls!」とか、日本でいう「いらっしゃいませ」の意であることはわかっていても、思わず笑顔で返したくなるようなにこやかさなんである。

早朝であろうと深夜であろうと、わたしが目にした限りその対応はすべてのお店で共通していた。
「眠い・しんどい・帰りたい」を筆頭に、ネガティヴな感情を捨てきれないことの多い自分の接客を、ちょっと反省してみたり。

接客のバイトをしてる友達の話を聞く限り、わりとみんなそうだよね。
まあ事実であることは間違いないんだけど、それはきっとケアンズの人たちにも同じことが言えるわけで。うまく隠すのがいいわけじゃないかもしれないけど、お金を払ってきてるお客さんにとってはそれ相応のサービスを求める権利があるわけで。

自分がされて嬉しい接客を、いつ何時も心掛けられたらいいなあ。なんて、ちょっと真面目なことを考えたのでありました。

同じものを買うにしても、嫌々仕事してる人よりにこやかな人から買いたいと思うしね。結局はその方が、自分も得をするようにできているんだと思う。


ところでケアンズは、日本人観光客がとっても多い観光地。
それゆえ、現地のガイドさんや店員さんにも日本人がかなり多くて驚いた。

到着した初日の夜、ナイトマーケットをぶらぶらしていると、例外でなく日本人の店員さんを結構見かけた。
向かい合ったお店の間にある通路を通る時、そこで向かい合っていた日本人のお兄さんたちの会話が耳に入ってきた。

「いぇーい、俺今日8時上がり!」
「まじか、いいなー。俺ももう帰りたい」

おい、日本人! と、つい突っ込みたくなってしまったのだけど、これはお国柄なのでしょうか。それとも日本語だから耳についただけ?

いやでも、やっぱり帰りたいよね。わかる。


いろんなところに日本との相違点を見つけたり、壮大な景色に「おお!」と心揺さぶられたり、現地の食文化を楽しみつつもちょっと辟易させられたりetc、まるっと異国を満喫した旅行だった。

と同時に、数を重ねるごとにこの感動って薄れてしまうんだろうなと。
「日本と違う」ことに慣れてしまい、いつしかそれを当たり前と受け入れてしまうようになるのはちょっと寂しい。

これは日常にも置き換えられることだと思う。
最初はどんなに刺激的で楽しいことだって、回数を重ねるたび、そう感じるのは難しくなってゆくだろう。

平凡や安定のその中にも発見やよろこびを見出せるようになれたなら、毎日はもっとおもしろくなりそうだ。


さあ、次はどこへ行こうか。と考えるのも、
どんなふうに日常を彩ろうか。と考えるのも、わたしにとっては甲乙つけがたい位どっちも楽しいことである。

とりあえず目下の楽しみは、今夜のごはんを作ること。そして一緒に食べること。


#エッセイ #旅行記 #オーストラリア 🇦🇺

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