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コロナ禍の決意

コロナ禍において、もっとも納得がいかないこと。
それは「恋人に会えないストレスで食べすぎて太る」という構図である。

だって、だってですよ、「恋人に会えるからストレスフリー、食べすぎることもなく体型キープ!」って、いったいぜんたいなんやねん?
ちょっと、いいとこどりすぎやしませんか。
ずるい。せめて後半だけでも交換してくれないと絶対つじつまが合わない。わたしもそっち側がよかった。圧倒的ずるい。

というようなことをずーっとずーっとねちねち考えつづけていたのだが、先月に続いて今月も恋人に会えそうもないことがほぼ確定し、あんまりいじけてばっかりもいられなくなってきた。

あれは今年の1月のこと。
「精神的に病むよりも肉体疲労のほうが圧倒的に楽!」などと威勢のいいことを言いながらジム通いをしていたのもほんの束の間、実はたったの1ヶ月で退会。

それから程なくしてコロナが深刻化し、遠く離れた場所に住む恋人と4月に会う約束がふいになった。

絶望オブ絶望におぼれて泣き暮らす日々。
だから「せめて食べることくらいは我慢したくない」と、好き放題に生クリームパーティーを開催したり、買い物のたびに麦チョコとポテトチップスを購入したり、レディボーデンの大きいサイズをパックごと一気食いしたりしたのは、当然の結果だったといえる。

ちっとも後悔していない。
後悔はしていないがしかし、23歳のおなごにあるまじき下っ腹の存在感は、いよいよ見逃せなくなってきた。

ここで言い訳をしておくと、体重だのBMIだのといった数値だけを見れば、わたしは(断じて決して痩せてはいないが)太っていないのだ。
ただ、見た目というのはどうあがいたってごまかしがきかない。なによりも自分の体を見るたびにテンションが下がってしまうので、これは良くないと一念発起。

察しのよい方はそろそろお気づきでしょうか。
そう、「次恋人に会えるまでに痩せてかわいくなっちゃうぞ☆」作戦へと大幅に舵を切ったのである!

「遠距離 寂しい 無理」などと検索エンジンに打ち込むと、まっさきに出てくる解決策「自分磨き」をわたしは心底軽蔑しており、それができたらこんなん調べてへんわ、綺麗事ばっか言ってんとちゃうぞ! と何度もぶち切れてきたのだが、このたび一周まわって自らの足でそこへたどり着いたのだから、まったく人生何が起こるかわかったものではない。

幾度となく挫折をくり返し、ようやく自分に期待しないようになれたので、とりあえず続けることを目標にゆるっとやっていきたいと思っている。
どのくらいゆるいかというと、「主食をしっかり食べるのは1日1食」「お菓子パーティーは週に1回まで」「お菓子買っていいのは2回に1回だけ」、とまあこんな感じ(文字に起こすとやる気あんのかって感じしますね……)。

いきなりマイナスにすることはできなくとも、これまで+++だったところをせめて+くらいに持っていければ、少しは好転するのではないかという目論見だ。
食事制限と同じく、筋トレもとってもハードルの低いところから開始した。今日で3日目になる。

恋愛の次に食べることが大好きなので、その楽しみは手放すことなく、我慢から習慣へとシフトしていけるようがんばりたいと思います。

最後に余談なのですが、「コロナ禍」=「コロナか」と読むことをつい先ほど知り、めっちゃ恥ずかしくなりました。
口にしたことこそなかったけれど、ずっと心の中で「コロナうず」って読んでいたよ。だって「コロナか」って字足らずな感じ、なんかつまづきそうになってしまうやん……。

ひとつ賢くなったので、さっそくタイトルに入れてみたのでした。


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