多拠点生活やワーケーションって難しくない?

多拠点生活とかワーケーションとかっていう言葉が広がり出しているけれど、どちらも簡単なものじゃないよなぁって思う。実際、二拠点生活(東京・千葉)もしているし、個人事業主という自由な身であるがこそ、コロナ前から日常的にワーケーションもしているけれど、「みんながやればいいのにっ!」って簡単に勧められるものじゃない。
 
果たしてサブスクで色々な場所に拠点が持てたとしても、それって最初は盛り上がるだろうけど、結局、予約したり、綺麗に使ったりと気を遣うわけで、それだったらホテルとかキャンプ場で良くない?って思ってしまう。実際、セカンドハウスを所有してて良いなぁと思う点は、東京の狭小マンションでは置けないものをドンドン置いたり、庭を自分の好きに変えたりと、自由が利く点で、それが出来なくなっちゃうなら別に持っている意味ないなーって思う。子どもが出来てからは、本当に片付かなくて、「だけど自分ん家だからいっか!」って思える大らかな環境があるのが嬉しい。
しかも、多拠点である必要もあんまりなくて、気に入った場所に何度も惜し気なく通う中で、お気に入りの店を見つけたり、近所の人たちと軽く交流を交わしたりするのが楽しい。そんな場所は何個もなくていい。
 
ワーケーションだって、自然環境の中で仕事をしたら、そりゃー気持ちがいいよね!とも思う反面、せっかく自然が豊かなところに来たんだから、そこでしか出来ないことやろうよっ?!とも思っちゃう。そこに海があったらサーフィンしたいし、川があったら流れたいし、山があったら登りたい。
ネットが繋がらないからワーケーション出来ない。じゃなくて、自然の中でしか出来ないワークをしたら良いじゃないか。自然の中に都会を持ち込みたがるのは、日本人の悪い癖だよね。都会の中にもっと自然を増やしたらいい。そして、都会の中の身近な自然で仕事して、休みの日は地方の自然の中で遊んだらいいじゃないか。

地方がワーケーションや多拠点居住の環境づくりを頑張るのは良いと思うけれど、「環境があれば人は集まる。満足度も上がる」と思っているのなら安易だなぁって感じる。ワーケーションも多拠点居住もあくまで旅先の過ごし方の一つに過ぎないわけで、旅先へ行く「大きな目的」には、なり得ないんじゃないかな?

やっぱり旅行客は、その地域らしいサービス、自然、人々との出会いを求めているわけで、居住地では感じられない「新たな繋がり」や「開放感」「癒し」がある場所をみんな探している。

だからやっぱり地域の価値をちゃんと見出して、ちゃんと伝えていく、旅行客の過ごし方の選択肢としてワーケーションやサブスク多拠点居住、別荘、日帰り旅行と色々ある。自由に選べる。

また来たいなぁって思って貰って、何度でも訪れて貰う。地域は「おかえりなさい」の気持ちで優しく明るくいつでも受け入れられる体制を整える。

そんな場所づくりをしていきたいなぁ。

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