お昼休みにユニクロへ行ったら女神様のお告げを受けた
緊急事態宣言も再発してしまって、原則は在宅勤務だったこの数か月。
2月頃のお話。
春以降、出社せざるを得ないタイミングが増えそうだったので、気兼ねなく使えるジャケットが欲しいなあと思っていた。
スマホの画面に現れる「おすすめ記事」にユニクロの商品についてのブログが出てきた。
カーディガンっぽいのにきちんと感も出てこれは買い!
なんと!わたしのための記事ではないか!
記事を読む。
丁寧に着用写真も掲載されていて、なるほど、よさ気だ。
ユニクロのWEBサイトも見に行って、商品のレビューも確認する。
試着を勧めるコメントがいくつかある。
確かに、ユニクロの服はサイズ感が商品によってバラバラだ。
しかも、大きすぎると野暮ったく見えてしまうし、ピチピチだと自分が悲しくなる。服のシルエットが自分にはまらないと、見るからにユニクロだとばれてしまう危険をはらんでいる。(ま、バレてもいいっちゃいいんだけども)
小春日和が続いていた。
店舗在庫も確認すると、普段の徒歩圏内の駅前の店舗では怪しく、観光地にある大型店には在庫があることがわかる。そのお店までは片道20分足らず。
運動不足解消のお散歩にはいい距離だ。
真面目なので、12時に家を出る。
テクテク歩く。
ランチのサラリーマンも意外といるんだなあ。
こんな時期だけど、ちょっと観光に来たらしいいかにもな観光客もいる。
店舗に到着して、商品を陳列しているゾーンを見つける。
肌触り、好きな感じだ。自宅での洗濯もできるヤツだ。いいね。
さて、羽織ってみるか。
ジャケットだから、しかも今はお昼休みで時間に限りがあるから(マジメか!)試着室には行かず、売場の大きな鏡の前を陣取る。
まずは普通にM。
なるほど。悪くない。
でもちょっと大きい?薄手のニットを着ても使えるか。
これならSでも着られるんじゃないか。
うん、着れるなあ。ちょうどいいかも。
でもMとの違いが着た感覚だけではどうにもこうにも判断つかない。
もう1回、Mを羽織ってみよう。
いつもはあんまり悩むことがないわたしなのだけど、ものすごーーーく微妙過ぎて何度も何度もSとMをとっかえひっかえ羽織ってしまった。
「あら。それ、ステキね~。」
ご婦人が、ソーシャルディスタンス+ちょっとαの距離から、少し遠慮がちに声をかけてくださった。
「あら、しかも安いわね笑」
「そうなんですよ。ネットで見て気になっていたんですけど、サイズは試着した方がいいってあって、まさに今、悩んでしまっていて・・・」
そう言いながら、鏡の前で、羽織っていたものをもう何度目かわからないけど変えた。そしてもう1回変えた。
「そっちがいいわよ。合ってる。ステキ♡」
「うわ!ありがとうございます。そうですよね。こっちにします♪」
「お邪魔しちゃったわね。ごめんなさいね。横から口出ししちゃって」
「いえいえ。ありがとうございます!助かりました!!」
ご婦人はすっといなくなった。
わたしはといえば、色違いで計2着をお買い上げ、レジに向かった。
なんでもない会話だけど、なんかものすごく嬉しかった。
押し付けがましさが一切なくて、過不足のない言葉なのにやさしさが満載で、秒でアドバイスしてくれて、なんだか女神様のお告げを受けた気分になった。
あなたの落とした斧は、これですよ、みたいな。
※こちらから拝借しました。かわいい。
お昼休みは1時間なので、速足で店を出て帰宅の途についた。
その間、なんだかずっと嬉しくて、マスクの下でニコニコしていた。
お昼休みにユニクロへ行って女神様のお告げを受けた。
という話。
(noteにありがちなタイトルを1度つけてみたかった!笑)
ちょっとおいしいおやつが食べたい。楽しい一杯が飲みたい。心が動く景色を見たい。誰かのお話を聞きたい。いつかあなたのお話も聞かせてください。