大人が絵本に感動する時
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大人が絵本に感動する時

YUKA (村石有香)


八ヶ岳の森の中に小さな絵本美術館がある
いつか行きたいと思っていた
秋晴れの中、引き込まれるように立ち寄った
駐車場から入り口まで15メートルほどある

入り口まで
シャクシャク スニーカーを歩かせる
頭の上に クルンクルンと
舞い落ちる枯葉が
メロディーの様だったので

しばらくぼーっとして 見上げて
首が疲れたタイミングで
今度はどんぐりを拾った

どんぐりを拾う 
帽子のあるものが
特に可愛らしい
幼い心を思い出していく

知らないうちに日々の心配事を忘れていた
どんぐりがそれぞれ様々な表情を見せるので
楽しくて 

美術館に行こうという動機さえ忘れそうになった
ふと 我に帰る  

シャクシャク 枯葉の上で
スニーカーを急かす

美術館に入るとそこは
別世界
こじんまりとした中に
永遠に広がる 絵本や童話の世界

少女の様にときめいた

デルモア・シュワルツ, バーバラ・クーニー, しらいしかずこ

この本を手に取った

「私は 〇〇よ」という
短いフレーズが
深いリバーブがかかったかの様に
頭の中でわーんと響き

私は泣きなくなった

その自由で
強い心に

そして最後の最後の言葉に
とどめを刺される

大人になって読むからこそ
心を鷲掴みにされるのだろうか

しばらくの間
沢山絵本を読んでみたい

帰り際 ショップに立ち寄り
この本をお土産に買って帰った

絵本作家の素顔が描かれていて

生き方にそれぞれのスタイルを持っておられる
「右に倣え」では無いが故の
葛藤と自信

「何も完成されていない」
「もっとこうすれば良かった」

と 作品を自信満々に語ったりしない
現在進行形の挑戦者であり
「やりたくない時はやらない」
を 貫く正直さが 時に

孤独に貶めるかもしれない
けれど颯爽と我が道を切り開いていく
世界中に愛される作家達
特に 五味太郎さんの言葉が胸に沁みた

まだ途中なので
明日も読もう

大人が絵本を読むというのは
とても やさしく哲学に触れられる気がする

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YUKA (村石有香)
シンガー。代表作はキテレツ大百科「お料理行進曲」ドラゴンボールZヒット曲集 伝説の勇者ダ・ガーン マクロス7挿入歌など多数