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言い方だけでなく、誰が言うかで伝わり方は変わる

豪華な残り物とサラダで乗り切るお弁当

牛すね肉の赤ワイン煮込みをスープジャーに入れて
かぶとりんごとケールのサラダ
ほうれん草とベーコンのオムレツ

オーブンで焼いてから煮込んだ牛スネ肉の煮込みは上出来

伝え方が9割、というタイトルの本がよく売れた記憶がある。タイトルだけで頷ける。同じことを言うんでも、言葉選びやタイミング、語調って大事ですよね。

単なるピッチャーゴロを、いち早く三塁から走って取ってファインプレーに変えたのが現役時代の長嶋だったと、小さい頃に誰かが言っていた。うちの中1男子は、ちょっとそれに似ている。普通なら見逃してしまいそうな、親切できそうなチャンスを見逃さずに拾って歩いている、今のところそんな人だ。
去年は、3ヶ月の間に一円玉とマフラーと一万円札をそれぞれ拾い、最寄りの派出所に届けに行き、そのたび下4桁が0110の「〇〇警察署」の通知とともに電話がかかってくる私は、毎回ドキっとさせられた。
昨年まで彼は小学生で、遺失物拾得の所有権を放棄するかは本人ではなく保護者が答えなくてはいけないそうで、3度目にはさすがに私も、電話に出た途端「放棄の件ですかね?」と要件も聞かずに放棄を宣言した。

先日は帰宅時間を1時間近く過ぎて帰ってきた時は、見知らぬ小2の女の子を助けていたらしい。なんでも帰り道に後ろから「ドサっ」という音が聞こえ、振り向いたらランドセルの女の子が転んでいたそうで、お母さんが迎えにくるまで付き添っていたそうだ。もっとも、
「ぼくよりもしっかりしてるんだよね、その子。足怪我してるのに、全然泣かないし、なんかすぐにキッズケータイみたいなの出してお母さんに電話してたしさ。ぼくは泣き虫だったから、あの怪我なら、絶対泣いてたなあ…」
と言うから、またショートゴロを、優しさを原動力にしてダッシュでキャッチして親切に変えちゃったんだろう。

そんな日々の中、二人で買い物帰りに一方通行の少し狭い道を歩いていたら。
20歳前後の女の子4人が、楽しげに大笑いして話していた。住宅地の道なので歩道らしいものはなく、白線が引いてある程度。かなり話が盛り上がっている様子で、道の半分近くまで広がって話していた。
箸が転がってもおかしい年頃ってあるよねえ、とほほえましく思いながら通り過ぎて少ししたら我が家の中学生男子がふと
「ちょっと、声かけてこようかな」
と言って、急に彼女たちの方に小走りで向かっていき、なにやら話しかけて、すぐ戻ってきた。
言われた彼女たちは、ちょっとキョトンとして会釈をするのかしないのか、嫌そうな気配もなく走り去る息子の背中を追うようにこちらを見ていて、なんとなく私も半笑いで会釈するのかしないのか、変な動きなんかしたりして。

戻ってきた息子に、どうしたの?と聞いたら
「いや、車が来たら危ないじゃん、あの子たち。そのときにさ、クラクションとか鳴らされたらびっくりするしさ、知らないおじさんとかに急に注意されたら嫌じゃん。それよりなら、中学生に言われたほうがいいかなと思ってさ。「ここ道狭いから、道にあんまりはみ出てると危ないですよ、気をつけて」って言ってきた」

そうだよねえ。
そりゃそうだ。
どっちと言われたら、私も君に言われたほうがずっと心に響く。
君は伝え方がうまいね。

レシピメモ

今年は、例年に比べてほうれん草がやたら安くて、おいしくないですか?
私は3袋ぐらいまとめて買ってきて、いっぺんにゆでて、水気を絞って4~5cmの長さに切って冷蔵保存しています。3日間で食べ切るなら、冷凍不要。
オムレツにする時は、下茹でほうれん草をペーパータオルで包んでぎゅっとしぼるのが美味しく作るコツ。手だけでしぼるより、しっかり水気を絞れます。


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